最初観た時は誰もが唖然とすることは間違いありませんが、
映画としてこの愛すべき(?)ミステリーシリーズを通して観ると、
なるほどカルトファンが多いのがよくわかります。
水野晴郎氏が大真面目に見せる、ストーリーも謎解きも、あらゆる意味で唐突な
クラシック調のミステリーロマンですが、シリーズの本当のメッセージは、
毎度後半で氏扮する山下大将が口にする反戦への想いで、これは聞き応えがあります。
映画自体は無駄も多く、いかにも浅さが炸裂するのですが、テーマは深いのです。
シリーズ全作、一定のやや低めのクオリティのまま堂々と突っ走ってしまう作風は、
これがもう情ない程自分はクセになりました。
キャスティングは、当時としては大手の大作並みにやたら豪華です。
映画ってホントにいいもんだと思います。