元夫に攫われた赤ん坊を救出するため、母親の隣に住んでいただけのミリタリーオタクが、同じオタクたちを集めて立ち上がるという話です。功夫オタク、パソコンオタク、アイドルオタク、盗聴オタク…と不器用で世の中に適応できない異端者たちが自分の得意を活かして大活躍します。一人、普通の女性がメンバーに入ってますが、彼女も物語が進んでゆくうちに自分の中にある異端性に気が付き、彼らと「同じ目」になっていきます。彼女と盗聴オタク女子の会話のシーンがすごく好きです。人と違うことの何がいけないのだろうか?と考えさせられました。
グローバルスタンダードなどの「均質化、標準化」が求められ、適応できない異端者が暗黙の了解で排除される現在、「普通」や「常識」以上のものが出てこなくなり、世の中全体の活力が失われているように思えます。こんな時代だからこそ多くの人に見て欲しいし、リメイクしてほしい映画です。