前作(「Advantage AHK」)は、僕の中では、生涯聴きつづけるアルバム10選に入る名盤でした。
前作では3曲だけメイン・ヴォーカルをとっていたジュリアという若い女性を正式メンバーに迎えました。
僕は、声量があって力強いタイプの声は苦手です。何オクターブの声が出るとかにも全く興味ありません。ジュリアは、声量はあまりないほうだと思うし、歌い方にも力強さみたいなものはあまり感じられないけど、とてもナチュラルな歌い方で僕はすごく好きです。声質も特に特徴はないけど、穏やかさや優しさが感じられます。
「SUNDAY MORNING」は、タイトルどおり、日曜の朝の穏やかな雰囲気が感じられる美しい曲。
「SWEDISH HEARTS」は悲しげなピアノとギターが美しく、ジュリアの声も抑制の効いた穏やかな美しさで素晴らしい。
「SHE KEEPS HOPING」は、ちょっと湿り気を感じるギターで憂いのある雰囲気を作っていて、Vo.もメランコリックだけどメロディーはとても美しい名曲。
訂正:以前、ここに「WE’RE THE ACID HOUSE KINGS」が入ってると書きましたが、この盤はUS盤のようなので、日本盤とは内容が違ってるようです。申し訳ないです。
今作から、ギターを担当していたヨアキム(彼はSTARLETという、こちらもいい感じのギターポップ・バンドをやっている)が脱退してしまった。メンバーがそれぞれ、年齢や経験、苦労を重ねたというのもあるかもしれないけど、ヨアキムがいないということも、このアルバムがどこか悲しげな雰囲気に包まれている理由かもしれない。
最後になったけど男性Vo.の二クラスもいい味出してますよ。