東京、横浜、京都、大阪、パリ、ロンドンで録音編集された、
彼が具体的音によって会話を試みていたころの傑作。
Dee C Leeの参加、UKでのHowie Bなどサイドも素晴らしい。
このあと、彼は、クラブにて毎晩行われる、代理お祭りに嫌気がさし、
自らCHILD DISCを立ち上げ、今日にいたる。
「クラブとカラオケのなにが違うのか」と心境を漏らしていた。
United Future OrganizationによるVIDEO "THE SCENE"に映る彼の横顔。
当時、私はその姿勢を、退化とみていたが、今では考えが変わった。
クラブジャズという不自由な場所から、遠く彼方に、澄み渡る青空に、
荒れ狂う大海原に旅立ち、いまも散歩を怠らない。
その姿勢にただ一リスナー、一DJとして、「ありがとう」と言わせてください。