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ケス【字幕版】 [VHS]

4.4 5つ星のうち4.4 27個の評価

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商品の説明

レビュー

名匠ケン・ローチ監督が、60年代後半のイギリスのヨークシャー地方を舞台に、ある炭坑で働く15歳の少年とハヤブサのケスとの心の交流を描いた青春ドラマ。
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内容(「VIDEO INSIDER JAPAN」データベースより)

製作: トニー・ガーネット
監督・脚本: ケン・ローチ
原作: バリー・ハインズ
撮影: クリス・メンジス
出演: デヴィッド・ブラッドレー/コリン・ウェランド/リン・ペリー/フレディ・フレッチャー
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内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 19.4 x 11.4 x 3.2 cm; 220 g
  • 監督 ‏ : ‎ ケン・ローチ
  • 発売日 ‏ : ‎ 1999/10/22
  • 出演 ‏ : ‎ デビッド・ブラッドレー
  • 販売元 ‏ : ‎ ワーナー・ホーム・ビデオ
  • ASIN ‏ : ‎ B00006510I
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 27個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
27グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2023年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
社会派映画の巨匠ケン・ローチの映画は、鑑賞後に決して心地よくさせてはくれず、我々が生きている世界の不条理をつきつけ、逃げ場のない世界に生きていることを伝える。デビュー作となる本作もイギリスの田舎の貧しい家族を描いた話だが、やはりハッピーエンドで終わらせない。まるで喉に棘が刺さったような後味の悪さは、現実から映画の世界に逃避しようとする我々を許さないかのようである。
2015年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画も公開当時に感銘を受けた作品で忘れる事ができない。1996年にシネヴィヴァン六本木で観た時の前売り券があるが、裏に入場整理番号11番が貼付してある。当日は相当気合が入っていた。少年とタカの交流を軸とした心温まる映画という期待感で観に行ったが、その思惑は完全に外れ唐突に齎される悲劇的結末に唖然となった。甘さが全く無い。現実の厳しさを認識させるようなラストに打ちのめされた。
あれから20年近く経過しているが未だこの映画は色褪せていない。この監督は映像テクニックに頼らず真摯な姿勢で対象を捉え、冷静な視点で俳優の自然な存在感を引き出す。それが説得力となって少年期特有の感情の揺れにタカの動物的感覚が溶け込み新鮮な感動を呼ぶ。群れずに超然と存在し威厳を保つケスを憧憬の対象として畏敬の念を抱く。それは少年が厳しい現実を実感しているからであり、そこに炭鉱という地場産業が下層社会の象徴のようにこの町全体に重く圧し掛かる。
彼は新聞配達をして学費を稼ぎ、中学生でありながら就職を考える。学校での教師は一様に醜く、家族も父が蒸発し家庭環境は恵まれてはいない。幼い頃から粗暴な兄を反面教師として成長してきた。単なる少年期の通過儀礼としては余りにも過酷な状況でありながら、彼はこれを全て受け入れてきたのだ。外見は子供でも鋼のような精神力が備わっている。喧嘩で体格的に不利であろうが向かってゆく正義感。その逞しさはこれまでの社会環境で培われたものであり、子供とは思えない強い信念と自覚が彼を支えている。
こう考えるとケスの死も乗り越えられる。その試練を克服した時、彼はまた一段と強くなれるのだ。あの卑劣な兄は炭鉱夫として生涯をこの町で終えるだろう。だがこの少年は新たな生き甲斐を見い出してこの町から出て行く。そんな未来を願わずにはいられない。辛いラストだがそれ以上に身の引き締まる思いがして自戒の念が湧いてくる。そんな映画である。

【雑感】
苦しい状況の中で懸命に生きる主人公を通して階層社会の辛い現実が浮かび上がる。兄の病んだような性格もこの実社会での抑圧された環境への反発が招いたものであり、生身の人物を等身大で描いて社会の実態を知らしめる演出は力強い。
希望の光を提示して安堵させるような演出は一切無い。そんな映画は掃いて捨てる程ある。躓きながらも成長するのが人間であり、それでも人生は続くという普遍の真理を少年に託して描きながらも決して現実から目を背けない。それでいて一定の距離を置きながら少年を繊細に描く。そこにこの監督の優しい眼差しを感じ取る事ができる。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
イギリスの寂れた炭鉱町を舞台にした、悲しい物語です。実存主義的な解決のないやるせない映画とも解釈できますが、この映画をもとに現実を変えようとする怒りを煮えたぎらせることを意図した映画とも言えます。時代の変遷と共に解釈が異なってくるのではないでしょうか。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の頃原作を読んでいて、もう一度読みたいと思ったんですが、残念な事にタイトルを忘れてしまって・・
アマゾンを何となく探索していたらあったんです!
大喜びで取り寄せました〜♪

不遇な少年が出会ったのはハヤブサ。
その美しさに魅せられらた少年は、ヒナを夢中になって育てる。
ヒナはやがて大空を自在に飛び回るようになり、大人達から称賛されるようになる。
だが、少年の境遇が悲劇へと繋がっていく・・

こんな幼い少年が就職相談をしなければならないなんて、驚きでした。

逃げようのない貧しさです。
少年はこれからどう生きて行くんだろうか。

貧しい少年が観た夢。
ハヤブサが大空を舞う姿を見る時が苦しい現実を忘れられる時間だったのだろう。

単純な動物映画ではない作品をお探しの方、お勧めです。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ケン・ローチ監督の二作目の作品(1969年)。主人公は、父親が蒸発し、母親と粗暴な炭鉱夫の兄(腹違いか?)と炭鉱街に住む15歳の少年、ビリー・キャスパー。一日二回の新聞配達をして家計を助けているが、喫煙や小さな万引きなどは日常茶飯だ。それまでも動物が好きだった少年は、地主の地所でハヤブサの子を見つけ小屋で飼い始める。書店で盗んだ専門書で飼い方の勉強をする。学校では専制的な体育の教師、校長に睨まれ、家では兄貴に迫害される少年の息抜きの場所は、ケスと名付けたハヤブサの飼育と訓練にしかない。教室でも考えるのはケスのことばかりだ。しかし、ある時、書物を通じて知った、鳥の飼育と訓練に関連した難解な言葉を担任とクラスメートの前で披露する機会があり、担任が訓練を見に来てくれる。感動的な場面だ。クラスメートの接し方も変わった様に見える。しかし、ある時、馬券の購入を弟に頼んでおいたのに、その金を使い込んでしまったことに腹を立てた兄貴の、腹いせに取った行動のせいでケスと別れなければならなくなった。話はこれだけだが、ビリーにとっていわば得意の絶頂から絶望に突き落とされる場面の転換が巧みだ。それにしても、街を見下せる小高く広い空き地で、ビリーが小鳥を捕えるための訓練をケスに施し、交流する場面の何と美しいことか!ビリーに言わせると、ハヤブサは人間のペットにはならず、飼いならせないその威厳ある姿を見せて貰っているのだと云う。ここに、ビリーにもそうした人間になって欲しいという作者のメッセージが表われているのかも知れない。最後の方の就職面接の場面で、ケスのことを考えてだろうどこか上の空で、進路を決めかねている少年を待っている試練は何だろう。小品だが、どこまでも美しく哀切だ。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年2月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私のケンローチはここから始まってます。監督の目線が好き。その目線が向けられている先は日本でもよく理解できる事柄ばかりです。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年4月2日に日本でレビュー済み
ケスと薄幸な少年ビリーの交流をベタにえがかないので返って胸に迫る。副次的ストーリーが過半を占め、
ハヤブサの場面は意外と少なく、狭い現実逃避が惻隠の情を催す。逃避の先を見越す印象すら受けた。

※画像・自己紹介は無視して下さい
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年7月1日に日本でレビュー済み
家でも、学校でも自分の心が通うものに出逢うことができずにいたビリー。でも、ビリーは森のなかでハヤブサの滑空を目にし、その雄々しさに心を奪われていく。
ビリーが、森の巣の中で捕まえたハヤブサの雛ケスを育てるために、一途になる姿が胸をうつ。
勉強もろくにしなかったビリーが古本屋でハヤブサの飼育の本を万引きし、独自にケスを育てていく(手なづけていくのではない)。手元には幼いケスがいるが、初めて森で目にした雄々しいハヤブサの姿に気高さを感じ引き込まれるように手に入れたケスだ。
餌の取り方、飛ぶ技術を高めていきながらもけっして自らの服従のもとおこうとしなかったのは、彼の置かれた環境の裏返しかもしれない。

この映画は淡々と流れていくので、一見盛り上がりに欠けるのを感じるかもしれないが、そんななかでも見逃せないのが、担任の先生に誘導されて、自分の興味の話しをし始めるビリーの表情と、ビリーの口をついて出る言葉がイメージさせる彼の夢中になっている世界の物語だ。
(このシーンはロヴィン・ウィリアムズ主演の『いまを生きる』を思い出させる)
無口で、いじめられているビリーがクラスの他の生徒たちにも興味を持たさざるおえないほどの世界を彼らに見事に描かせていた。

そして、悲しいケスとの別れのシーン。
このことがビリーに与えた心の衝撃は彼の置かれていた環境が、その対照としてより強く炙り出してくる。
少なくとも、わたしの子どもの頃の記憶にはそれに匹敵する悲しみは見つけられない。

『良く出来上がった映画」という作品とは対極にあるような映画『柳と風』と同じものを感じた。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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