監督はジョン・カサヴェテス。
ジーナ・ローランズ演じる女優マートルの、老いへの抵抗と葛藤を、舞台での役であるヴァージニアと重ねながら丹念に描き出していきます。また舞台における元夫役のジョン・カサヴェテスとのやり取りも素晴らしく、後半の物語を支えています。
交通事故で死んだナンシーはマートルの若さそのものであり、脚本家のサラは老いていくこの先のマートルなのです。そしてイマジナリー・フレンドとして現れるナンシーを殺すことによって年相応の自分になり、女優としてあるいは人としての再生を果たします。
劇中劇を挟んだ映画は沢山ありますが、この作品ではどこまでが現実でどこからが舞台なのかが分からなくなるほど、場面転換が計算しつくされ巧妙です。
ピーター・フォークもチョイ役で出演しています。
オープニング・ナイト [DVD]
¥5,689 ¥5,689 税込
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フォーマット | 色, ドルビー |
コントリビュータ | ジーナ・ローランズ, ジョン・カサヴェテス, ベン・ギャザラ |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 2 時間 16 分 |
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商品の説明
レビュー
製作総指揮: サム・ショウ 製作・撮影: アル・ルーバン 監督・脚本: ジョン・カサヴェテス 編集: トム・コーンウェル 美術: ブライアン・ライマン 録音・音楽: ボー・ハーウッド 出演: ジーナ・ローランズ/ジョン・カサヴェテス/ベン・ギャザラ/ジョーン・ブロンテル/ゾーラ・ランパート/シーモア・カッセル/ピーター・フォーク
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4933364610607
- 監督 : ジョン・カサヴェテス
- メディア形式 : 色, ドルビー
- 時間 : 2 時間 16 分
- 発売日 : 2002/5/24
- 出演 : ジーナ・ローランズ, ジョン・カサヴェテス, ベン・ギャザラ
- 言語 : 日本語 (Mono)
- 販売元 : 東北新社
- ASIN : B000065EKC
- ディスク枚数 : 1
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月21日に日本でレビュー済み
舞台のリハーサル、観客を入れての通し稽古、そして主役の女優が精神的に不安定な中、オープニング初日を向かえて、舞台が成功するか?というところまでが克明に描かれていく。出演者たち、演出家、脚本家、舞台の裏方の人たちの、リアルな人間模様、楽屋や舞台裏を走り回る姿など、芝居が出来上がるまでの裏側を覗き見るようでもあり、たいへん興味深く面白い。劇中の舞台シーンなども、リアルで迫力がある。ジーナ・ローランズとジョン・カサベテスの芝居には、引きこまれるものがある。演出家は、ベン・ギャザラで好演である。製作者、脚本家に扮する二人も実に本物っぽい存在感。あとピーター・フォーク、ピーター・ボグダノビッチがカメオ出演、チラっと顔を出している。裏方さんの一人は、刑事コロンボに良く出ている人(確かコロンボの部下か同僚?)で、この人もいい味を出している。この映画で、残念なのは、主人公の女優(ローランズ)の精神の錯乱がひどいのに、それはおいといて舞台リハーサルなどを続けていくこと。錯乱の事実を知るなら精神科医くらいにはみせるべきだと思うのだが、悪魔祓いみたいな交霊士に合わせたりする。最後には、ふらふらで一人で立つこともままならないのに、そのまま演じさせる。酷(むご)くて見ていられない気分になった。もう舞台は中止して、救急車呼んで!なんて思ってしまった。それでは映画にならないのだが・・・。ただ、出演者たちのリアルな演技を引き出すカサベテス監督の演出を堪能できる作品ではある。
2020年4月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
good
2015年11月16日に日本でレビュー済み
とても長い作品ですが、最後の30分の素晴らしさは言葉で語るには余りあります。
大女優の老いと孤独をテーマにしながら、彼女の周辺にいる人々の孤独もまた、映し出されていく。
錯乱する妻を突き放しながら、最後は二人で、戦いの場である舞台の上で危機を乗り越えていった
夫婦愛に心震わされます。
こわれゆく女でジーナの夫役だったピーターフォークがエンディングで彼女を祝福する、
心にくい演出にも泣かされました。
大女優の老いと孤独をテーマにしながら、彼女の周辺にいる人々の孤独もまた、映し出されていく。
錯乱する妻を突き放しながら、最後は二人で、戦いの場である舞台の上で危機を乗り越えていった
夫婦愛に心震わされます。
こわれゆく女でジーナの夫役だったピーターフォークがエンディングで彼女を祝福する、
心にくい演出にも泣かされました。
2009年8月29日に日本でレビュー済み
ジョン・カサヴェテス映画って、いつも剃刀の刃の様な切れ味の鋭さと硬質なドキュメント感覚、そして純文学的な深遠さを感じる。後期の代表作と評価されている今作もそうだ。
主人公は著名な舞台女優。新作での役柄を演じるに当たっての苦悩、次第に老いていく事への怖れ慄き、人間的な関係も感情も愛もセックスも感じない孤独な心の隙間に、ある事件を契機に入り込む幻影。
舞台の袖を境目にしてのあちらとこちら。スター女優の虚と実、光と影、激しさと脆さ。彼女の内在する混沌とした意識そのままに全編を支配する正気と狂気が紙一重の葛藤。バックステージ物の中でも、これほどアーティストの内面を痛切かつ濃密に描いた映画は記憶にない。ウディ・アレンが今作を激賞し、ジーナ・ローランズを主演に迎え、「私の中のもうひとりの私」としてリメイクしたのは有名。
それにしても、その飲みっぷりと吸いっぷりも含め、ローランズの鳥肌ものの凄さはどうだ!華やかなスポットライトを浴びる女優の顔から一転、素に戻る彼女の表情を捉えたクローズアップ、痺れます。カサヴェテスとの人生の伴侶、同志として、本当にこのコンビによる映画たちは、メジャーの商業映画として撮った「グロリア」以外は、単細胞な私には難しい部分もあるが、どれもが眼を瞠らされる。
今回、今作を始め、カサヴェテスの代表作5本がHDリマスターにて廉価化、再リリースされる。アメリカ映画にも、こんなに深みがある映画がある事を再認識出来る。
主人公は著名な舞台女優。新作での役柄を演じるに当たっての苦悩、次第に老いていく事への怖れ慄き、人間的な関係も感情も愛もセックスも感じない孤独な心の隙間に、ある事件を契機に入り込む幻影。
舞台の袖を境目にしてのあちらとこちら。スター女優の虚と実、光と影、激しさと脆さ。彼女の内在する混沌とした意識そのままに全編を支配する正気と狂気が紙一重の葛藤。バックステージ物の中でも、これほどアーティストの内面を痛切かつ濃密に描いた映画は記憶にない。ウディ・アレンが今作を激賞し、ジーナ・ローランズを主演に迎え、「私の中のもうひとりの私」としてリメイクしたのは有名。
それにしても、その飲みっぷりと吸いっぷりも含め、ローランズの鳥肌ものの凄さはどうだ!華やかなスポットライトを浴びる女優の顔から一転、素に戻る彼女の表情を捉えたクローズアップ、痺れます。カサヴェテスとの人生の伴侶、同志として、本当にこのコンビによる映画たちは、メジャーの商業映画として撮った「グロリア」以外は、単細胞な私には難しい部分もあるが、どれもが眼を瞠らされる。
今回、今作を始め、カサヴェテスの代表作5本がHDリマスターにて廉価化、再リリースされる。アメリカ映画にも、こんなに深みがある映画がある事を再認識出来る。
2005年4月12日に日本でレビュー済み
それほど見返す訳ではないことを知っていても、どうしても買わずにはいられないDVDというものがあるのではないでしょうか。「オープニング・ナイト」は、作品を「所持」したい、そんな欲望をかき立てる作品です。派手な見せ場は皆無です。アクションシーンも洒落た台詞もありません。映画の中で時間は、重く、ゆっくりと流れます。それでもやっぱり素晴らしいのです。結局のところ、この映画は劇場で4000円を取られても満足できるだけの質を持っているのだと思います。
「グロリア」を見て監督が好きになり、「マリ・クレール」の記事を見て、監督夫婦に興味を持ちました。旦那は映画作家=役者で、妻は女優。夫は役者としてどんな駄作でもギャラのために出演し、金をためる。自分の映画を撮影する資金が貯まれば、奥さんを主演にして撮る。妻を主演にしたのは彼女の才能を愛していたこともあったでしょうが、ギャラがいらないということもあったはずです。自宅が撮影場所に使われたことも珍しくなかったそうですから。
この映画は、夫妻が即興演劇を体験したことがベースになっていると聞きました。映画の中で主役の大女優はスランプに陥り、地獄のような苦しみを体験した挙げ句、最後は脚本を無視した演技をすることで、役者として再生を果たすことができます。
最初は退屈かもしれません。ですが、ちょっとだけ(といっても長い時間ですが)我慢してもらえば、後はラストに向かって一気呵成です。マンガ「ガラスの仮面」が好きな人なら、つまり演劇が好きな人なら、まず大丈夫でしょう。夫婦が共に舞台俳優だった強みが出ています。
ですが、映画が本当に好きな人なら、たとえ演劇に興味がないにせよ、絶対に裏切られない作品です。ぜひぜひ、「本物の映画」を体験してみてください。
「グロリア」を見て監督が好きになり、「マリ・クレール」の記事を見て、監督夫婦に興味を持ちました。旦那は映画作家=役者で、妻は女優。夫は役者としてどんな駄作でもギャラのために出演し、金をためる。自分の映画を撮影する資金が貯まれば、奥さんを主演にして撮る。妻を主演にしたのは彼女の才能を愛していたこともあったでしょうが、ギャラがいらないということもあったはずです。自宅が撮影場所に使われたことも珍しくなかったそうですから。
この映画は、夫妻が即興演劇を体験したことがベースになっていると聞きました。映画の中で主役の大女優はスランプに陥り、地獄のような苦しみを体験した挙げ句、最後は脚本を無視した演技をすることで、役者として再生を果たすことができます。
最初は退屈かもしれません。ですが、ちょっとだけ(といっても長い時間ですが)我慢してもらえば、後はラストに向かって一気呵成です。マンガ「ガラスの仮面」が好きな人なら、つまり演劇が好きな人なら、まず大丈夫でしょう。夫婦が共に舞台俳優だった強みが出ています。
ですが、映画が本当に好きな人なら、たとえ演劇に興味がないにせよ、絶対に裏切られない作品です。ぜひぜひ、「本物の映画」を体験してみてください。
2003年7月27日に日本でレビュー済み
もう言うことなしでございます。
ぜひ、ご覧ください。
ここでは、人間が生きています。
ぜひ、ご覧ください。
ここでは、人間が生きています。