数か月前、久々にこの映画を観た。
まず思ったのは「やっぱりウディが出ている方が面白い!」・・・と言う事。
個人的には、コメディアンとしては、「ロベルト・ベニーニの方が才能で勝る」と感じている。
でも、ウディ・アレンとロベルト・ベニーニは「個性」が全く違っている。
ウディは「このままで(十分に)良い」・・・素直にそう思えた。
この作品は、いわゆる「転落もの」だ。
(当初の目的とは大きく外れて)クッキー屋が大繁盛し、その結果として大富豪になるが。
最終的には財産の全てを失う事になる。
それでも「(この作品を)イイなぁ」と思えたのは、この作品を観る前に
ジュゼッペ・トルナトーレの『鑑定士と顔のない依頼人』を観たからだ。
こちらの作品は、同じ「転落もの」なのだが、どこまでも「容赦」がない。
それに比べて。
ウディ・アレンの『おいしい生活』は、何と「ユーモア」に溢れている事か!
同じ「転落もの」でも、監督によってこうも違う作品になるのか!
ウディ・アレンはやはり「必要」な映画人だ。
この作品には、英国人俳優のヒュー・グラントが登場する。
実はこのヒュー・グラント、実は「一癖ある」俳優だ。
(↑同じ英国人俳優でも、べネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメインにはこの「一癖」が無い!)
ウディはこの作品で、ヒュー・グラントのその「一癖」を実に上手く使っている。
ハリウッドの大作ではまず見られない「ヒュー・グラントの“一癖”」を垣間見る事が出来る。
それだけを取っても、この作品には観るだけの「価値」がある(様に思う)。
もう一つ。
この作品では、(ウディの妻の)フランキーが「知性」と「教養」を身に付けようと必死になる。
そこを、ヒュー・グラント演じるディーラーにつけ込まれる訳だが。
「知性」や「教養」というのは、お金を使うだけでは手に入れられない。
大金持ちでなくとも、努力と「工夫」次第で、身に付ける事は可能だ。
(↑そういう人は「好き」なんだと思うが・・・これが「絶対条件」だろうな!)
ウディのあの「脱力感」・・・イイなぁ!
彼の代わりは誰にも努められない。
ウディ・アレンはやはり「唯一無二」の存在だ!
おいしい生活 [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ウディ・アレン, ヒュー・グラント, エレイン・メイ, トレーシー・ウルマン |
稼働時間 | 1 時間 25 分 |
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商品の説明
Amazonより
中年夫婦のドタバタ騒動を描いたウディ・アレン監督の快作コメディ。
自称・天才犯罪者のレイ(ウディ・アレン)は結婚25周年を最後の人生の賭けと踏み、銀行強盗を計画。銀行の近所の空き家を買い取って、地下から穴を掘り始めていく。しかし、そのカムフラージュとして始めた妻(トレイシー・ウルマン)のクッキー屋が大繁盛してしまい、夫婦はたちまち大金持ちになってしまう…。
アレン映画の中でも一、ニを争うほどベタで一般的な笑いが全編を包み込む快作。ただし、それでも持ち前のしゃれた都会派センスは全く失われていないのはさすがの貫禄。“おいしい生活”を続ける夫婦の漫才のごときスピーディな掛け合いを観ているこちらも“おいしい気分”になれるという、まさに“おいしい映画”である。(的田也寸志)
レビュー
製作: ジーン・ドゥーマニアン 監督・脚本・出演: ウディ・アレン 撮影監督: チャオ・フェイ 共同製作: ヘレン・ロビン プロダクションデザイン: サント・ロカスト 衣装デザイン: スザンヌ・マッケイブ 編集: アリサ・レプセルター キャスティングディレクター: ジュリエット・テイラー 出演: トレーシー・ウルマン/ヒュー・グラント/エレイン・メイ/エレイン・ストリッチ/トニー・ダロウ/ジョン・ロヴィッツ/マイケル・ラパポート
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- 梱包サイズ : 19 x 13.6 x 1.6 cm; 58.97 g
- EAN : 4582113260114
- 監督 : ウディ・アレン
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 25 分
- 発売日 : 2002/6/28
- 出演 : ウディ・アレン, トレーシー・ウルマン, ヒュー・グラント, エレイン・メイ
- 販売元 : ビデオメーカー
- ASIN : B000066HMR
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,063位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年5月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ウディ・アレンの映画は、やはりご本人が出てこそ味がある。
いつもの夫婦のドタバタもお決まりだけど、何度見てもいい。
本作は退屈だという感想も多いのだがそんな感じはなかった。
銀行強盗を計画するはずがなぜか妻のクッキー店が大繁盛。
店が成功するとはいえ、TVに取り上げられるほどのセレブまで成り上がってしまうあたりは
やり過ぎなのだけどそれも映画だからできる過剰表現で面白い。
文化人になり教養を身に着けようと背伸びする妻とは気が合わず、高級なシャンパングラスでペプシを飲む。
ケンカも浮気もするけど、仲がいい。こんな夫婦になりたいなと思ってしまう。
BGMは軽快な古いジャズ。これがなんともお洒落。
ストーリーは劇的な感動やスリルはなく、平凡だけど、楽しくて最後にはホッと心が温かくなる作品。
いつもの夫婦のドタバタもお決まりだけど、何度見てもいい。
本作は退屈だという感想も多いのだがそんな感じはなかった。
銀行強盗を計画するはずがなぜか妻のクッキー店が大繁盛。
店が成功するとはいえ、TVに取り上げられるほどのセレブまで成り上がってしまうあたりは
やり過ぎなのだけどそれも映画だからできる過剰表現で面白い。
文化人になり教養を身に着けようと背伸びする妻とは気が合わず、高級なシャンパングラスでペプシを飲む。
ケンカも浮気もするけど、仲がいい。こんな夫婦になりたいなと思ってしまう。
BGMは軽快な古いジャズ。これがなんともお洒落。
ストーリーは劇的な感動やスリルはなく、平凡だけど、楽しくて最後にはホッと心が温かくなる作品。
2017年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんとまあ、ジャケットがおしゃれ。
NYで大繁盛のクッキーのお店の話。いい奥さんでよかったねってことさ。
Woody Allen自身のセリフのとおり 笑えるジョーク のオンパレード。 きっとカウチで 90分笑いっぱなしになるんだろう。私は英語がダメなので字幕が頼り。速くてついていけなかったところもあったけど。
面白かったけど、TV番組でいいよな。
NYで大繁盛のクッキーのお店の話。いい奥さんでよかったねってことさ。
Woody Allen自身のセリフのとおり 笑えるジョーク のオンパレード。 きっとカウチで 90分笑いっぱなしになるんだろう。私は英語がダメなので字幕が頼り。速くてついていけなかったところもあったけど。
面白かったけど、TV番組でいいよな。
2014年2月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブルーレイ盤を見つけたので、久しぶりに見たくなり購入しました。1時間半全編笑えます。ウディ・アレン作品はあまりブルーレイ化されていないのでBD化期待してます。
2013年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レンタルビデオ店に無かったので買ってみたが、自分としては文句無しに面白く、大満足だった。
2013年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主たる登場人物は、ヒュー・グラントを除けば、脳天気な間抜けキャラばかりで彼らの絡みは実に馬鹿ウケです…。かなりヘコんでる時でも、見たら幸せな気分になれるアレンらしい逸品です‥。
2017年9月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
序盤はテンポよく物語が展開していく。
ふふふっ、と笑える場面も多かった。
しかし、だんだんと失速していく。
ピークは、クッキー事業が当たったあとのインタビュー映像。
主人公と奥さんの関係性が変わっていく過程は、
ラストの展開を容易に想像させる。
後半のパーティー会場でのなんやかんやは、
あまりにつまらないので飛ばしてしまった。
幸せの青い鳥的ラストにはホッコリできたので、
予想通りだとしても良かった。
ウディ・アレンの作品は初めて観る。
今作は楽しめなかったので、
高評価のものだけを観ていこうと思う。
ふふふっ、と笑える場面も多かった。
しかし、だんだんと失速していく。
ピークは、クッキー事業が当たったあとのインタビュー映像。
主人公と奥さんの関係性が変わっていく過程は、
ラストの展開を容易に想像させる。
後半のパーティー会場でのなんやかんやは、
あまりにつまらないので飛ばしてしまった。
幸せの青い鳥的ラストにはホッコリできたので、
予想通りだとしても良かった。
ウディ・アレンの作品は初めて観る。
今作は楽しめなかったので、
高評価のものだけを観ていこうと思う。
2016年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初心者がこれを見てウディアレンファンになるかと言われたら、無理がある。
浮世のストレスを90分だけ忘れさせてくれる、でも酔っ払わせてはくれない。
後味さっぱり(残らないという意味でも)御茶請けのおせんべいみたいなお話。
どなたかが言っていた「落語の小噺」がぴったりくる。
毒とか油とかが抜けちゃったのね。
「ハンナとその姉妹」が好きだったなぁ。
浮世のストレスを90分だけ忘れさせてくれる、でも酔っ払わせてはくれない。
後味さっぱり(残らないという意味でも)御茶請けのおせんべいみたいなお話。
どなたかが言っていた「落語の小噺」がぴったりくる。
毒とか油とかが抜けちゃったのね。
「ハンナとその姉妹」が好きだったなぁ。
他の国からのトップレビュー
Texas mom
5つ星のうち5.0
Woody Allen and Tracey Ullman: What a comedic team!
2019年10月3日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
One of my favorite Woody Allen movies. Tracey Ullman and Woody Allen are a great pairing. Their personalities play against each other marvelously. The plot is hilarious and clever. Who thinks like this?!
little Sparrow
5つ星のうち5.0
toller Film, der auch zum Nachdenken anregt
2019年9月10日にドイツでレビュー済みAmazonで購入
Ich hatte bisher mit "Midnight in Paris" nur einen Woody Allen-Film gesehen und hatte mir diesen hier eigentlich nur gekauft, weil Hugh Grant mitspielt und ich ein absoluter Fan von ihm bin. Die Story ist wirklich gut und hat auch einen tiefen Sinn, was ich bei dem Film besonders gut finde. Er ist nicht irgendeine belanglose Unterhaltung, sondern regt auch zum Nachdenken an. Nachdem ich schon von "Midnight in Paris" begeistert war, hat mich dieser Film hier dazu animiert, noch ein paar Filme von Woody Allen anzuschauen. Von mir also eine klare Kaufempfehlung.
Hale and Hardy
5つ星のうち5.0
Great fun!
2015年5月1日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
A wonderful story of how bumbling burglars can make good, if there is real talent in one of their accomplices. A family favourite.
lectrice
5つ星のうち5.0
Heureux, trop heureux !
2013年2月15日にフランスでレビュー済みAmazonで購入
Ce film, nous l'avions vu au cinéma il y a quelques années. Maintenant, en visionnant ce dvd à la maison, j'ai pu hurler de rire sans complexes. Ce film est un bonheur sans ombre, les quatre copains un peu demeurés sont montrés sans aucune méchanceté, de même que la cousine simplette qui, à cause justement de sa simplicité trouvera sans doute le bonheur. Il y a souvent une vraie gentillesse dans les films de W A, particulièrement dans celui-ci? Frenchy, l'épouse affamée de culture et de reconnaissance sociale, est tentée par des prairies plus vertes mais elle revient près de son petit époux et le couple se parle sans se déchirer, s'avouant tout simplement qu'ils s'aiment profondément malgré quelques erreurs de parcours. On aimerait pouvoir plus souvent, dans "la vraie vie" s'expliquer de cette façon. Ceux pour lesquels W A n'a vraiment aucune sympathie ce sont certains riches coincés dans leur classe sociale, qui essaient d'obtenir des naïfs nouveaux riches des subsides pour une pseudo-culture qui n'a rien a voir avec l'art ni avec le talent mais fait simplement marcher le commerce de l'art. Et Hugh Grant est parfaitement odieux dans son rôle de découvreur de talents factices qu'il essaie de vendre mais ... Frenchy a été à bonne école et lui jouera un tour pendable et très jouissif.
Et MERCI AU VENDEUR pour son service parfait.
Et MERCI AU VENDEUR pour son service parfait.