癖のある操作性、最終面をクリアしても何も起こらない等からクソゲー扱いされている本作だが、やればやるほど、妙に味が出てくる。
スーパーマリオを意識して作られたようだが、スーマリに比べれば、各ステージの構造は単純で敵キャラの動きも単純であり、勝っているのはステージ数のみと言ってよいだろう。
各ステージにある「扉」を通って異なるステージへ移動するが、見えない隠し扉があり、その隠し扉探しがなかなか楽しい(単純に扉でないステージ移動もあったりするが)。
スペランカーを意識したのか分からぬが、コウモリのうんこに当たると死んだり(新型コロナやSARSはコウモリの糞から出たという説もあり、意外と的を射た設定か?)、扉でない何もない空間に突っ込むとステージ移動ができたり、その空間へ行くのに自爆をしないとならなかったり、どうでも良いアイテムがあったり、宝箱を開けると加算されるスコアがいい加減だったり、有名な42面(しに)のブラックホール面があったりと普通のゲームにはないふざけた要素があり、理不尽さを感じたりするゲームである。だが、それが良いのである。こういったことに笑える人でないとこのゲームは遊べない。
最終面は鬼のような難易度(これも理不尽)であるが、隠し扉を駆使したショートカットコースを使えば、途中で無敵アイテムを取得できることもあり、あっけなくクリアできたりする。