主人公はレベルが上がらず、強くなる手段は装備品のみである。敵を倒した後に竜に敵を食べさせると、竜が成長するという他のRPGと比べて独特なシステムだった。これは監督である押井守が「人間はそんなに急速に強くはなれない」という考えを持っていたためである。
また、敵を倒した後、敵を店に売ってお金に変えるか、竜に食べさせるか、一定数集めて、武器防具に変えるか選ぶことができる。
このゲームをプレイしていると、竜を我が子のように育てているようで、とても情がわく。
そのために、ラスボスとの戦闘からエンディングまでは、とても悲しく切なく、泣いてしまった人もたくさんいただろう。
音楽も素晴らしい。名曲ぞろいでサントラも購入した。
欠点は、個人的な意見だが主人公が成長しないところか。竜のほんの何分の一でもいいから成長した方が、RPGとして面白かったと思う。人間だって、筋力、テクニック、持久力、瞬発力等、成長すると思う。時間をかけても全く成長しないなんて空しいと思う。
しかし総じて、感動的で涙あふれる名作だった。