クレイジーケンバンド・横山剣 新作発表記念インタビューこちらで見ることができます。
以前から「いい大人が我を忘れて熱狂してしまうバンド」として音楽通や業界人の間で熱い支持を集めてきたクレイジーケンバンド(以下CKB)。良くも悪くも知る人ぞ知る存在だった彼らだが、この機に一気にファン層を拡大するであろうことを確信させる、通算4枚目のオリジナルアルバムが登場した。 昭和歌謡をベースに、ソウル、ジャズ、ヒップホップなど雑多な要素を取り込んだファンキーでハンサムで親しみやすいCKBワールド、という従来のイメージはそのまま。しかし、アレンジや音色はもちろん、ちょっとした効果音や合いの手に至るまで、今までになく緻密に計算され作りこまれているのが本作の特徴。CKB独特の肉感的な歌謡グルーヴが、大滝詠一や山下達郎を連想させるマッドなスタジオワークによってさらにチューンアップされた。 ポップミュージックのあらゆるジャンルである種の「行き詰まり」を感じてしまうこのご時世に、ここまで新鮮に響く(おまけに飛び切り親しみやすい)音楽を作り上げてしまった横山剣とCKBのメンバーに改めて敬服。初めてCKBを聴く人にも、熱狂的なファンにも等しくその魅力が伝わる、本当の意味でのポップミュージックだ。(今井直也)
アダルトな哀愁漂う宴の後の刹那さ、やるせなさを感じさせながら、奥深い昭和な人情と夜を追い求める薄幸な人達がアメ車で本牧やらパリやらを、後ろをかえりみながらぶっ飛ばすアース・ツアー!脅威の快進撃で疾走するCKBの約2年ぶりのフル・アルバム!!横山剣率いるロック・バンド、クレイジー・ケン・バンドらしい1枚。 (C)RS