5点満点で、評価すると
ストーリー:5点
キャラ:5点
世界観:5点
システム:5点
熱中度及びテンポのよさ:4点
音楽:5点
個性:5点
計34点、評定は神ゲーである。
以下、ネタバレありで詳しく述べる。
●ストーリーは、一言で言って父を追う話である。その上で父の集めていたという秘宝を探すというものだ。秘宝絡みで、様々な話の展開がある。シンプルにして過不足がない。なのにも関わらず、度々感情を揺さぶられる場面があるのである。本当によくできている。
●とにかく登場人物の言い回しが面白い。特に主要な敵の一体一体が極めて印象に残る者ばかりであった。たいへんキャラが立っていると言えるだろう。
●天の柱を通して、様々な世界に繋がっているという世界観である。次はどんな世界かなと、楽しみながらプレイできた。初めの天の柱を上がった先に、大きな建物の一角がチラ見できるようになっている。何だあれは?と思うような演出もいい。
●主人公パーティーは、人間男女、エスパー男女、メカ、モンスターから選べるシステムである。特にエスパー以下が変化に富んでいて素晴らしい。容量の都合で、持てる物や得られる能力は限られているが。何を残すか考えなければいけないところも、よくできたシステムと言えるだろう。この制限が、ゲームの面白さなのだ。キャラの成長のさせ方によって、とても簡単になったりとても難しいゲームになったりするのも、面白いシステムだと思う。(攻略情報なしにプレイ際は苦労した。)武器の使用数が減っていくシステムや、戦闘後上昇する能力がランダムなことなど、不便なシステムもある。しかし、それらもある意味麻雀のように考えることと運要素があるということで、よくできたシステムと言えるのかもしれない。
●容量の都合もあり、1つの世界は長くない。故に、比較的テンポよく進んだ。特定の技を能力を使うことで、一気に敵を片付けられるところもテンポがいい。早く先に進みたいという熱中度もあった。このボス(全部!)を絶対倒したいと思える熱中度もあった。プレイステーションのゲームのようにクリアに50時間以上かかることもない。それ故気軽に、そして楽しくプレイできた。物足りなさもなかった。だが、エンカウントがやや高かったり場合によって詰んでしまったりするゲームである。そこをマイナス1点とした。
●見事にいい曲揃いである。特に、ボスと話し始めた時からボス戦の曲が流れる演出は素晴らしかった。とてもカッコいい、心熱くなる展開だ。そういうのが音楽と相まっていくつもあるのである。ただ、洞窟の曲は不気味すぎて早く脱出したい気分になった。最後の洞窟は、見た目のグロテスクさも相まって、気持ち悪さ倍増である。
●登場人物の口調、主人公パーティーの能力の変化、主要な敵キャラ、武器の制限、秘宝の装備など、個性の塊である。いやぁ、よくできている!
名作の名に恥じないゲームだった。
ゲームボーイのサガシリーズを3つともプレイしたが、これがご最もよくできた作品だと思う。次点は、初代サガ。