発売当時、これをちょっとEVERシリーズとか葉鍵系にはまったときついでに買いました。
まあ、これは恋愛シュミレーションと書いてあるが、萌え要素もキャラ別攻略ルートもなく、ストーリーが淡々と進んでいきます。
どちらかといえば紙芝居風に進むんです。
主人公視点でもない、第3視点。ここから見るお話。
主人公らしき男はいます。もう一人の主人公らしき男も。
そして彼らは融合しません。別のグループで話が進んでいきます。
2人ないし3人(パーティ)で一括りで話が展開します。
1話1冊完結型に近い展開です。
やるどら(ダブルキャストというより、サンパギータに近いかも)みたいな感じを思ってもらうといいかもしれません。
それらが複合的に重なり合って運命を展開させます。
話がやけに長いのにフラグが少なすぎて目的のフラグがだせません。
何十時間もやったものですが、完全埋めどころじゃないです。
ああ、もちろんイラストCG集めというギャルゲでおなじみのアレはあります。
集めるのは大変です。
よくもまあこんな糞安い値段でこれだけの話を詰め込んだものだ。
それくらいしっかりと濃厚な話に仕上がっています。
近頃(2014年)までにあるギャルゲでありがちな騒々しい会話ではなく、どこか懐かしさを覚えるようなごくありふれた日常のやりとり。
そんな何気もない話がありふれています。
スキップはありますが、話のボリュームが膨大なせいで内容を忘れてしまうため飛ばすのをやめて聞き入ってしまうほど。
2組のパーティが最後のほうで急展開に巻き込まれるわけですが、あらあら。というようないわば驚きになるかと。
最後までストーリーしっかりしてて話もきちんとまとまっているのでシンプルシリーズにしておくのはもったいないと言わせてもらいます。
BGM、これも心に残るくらいいい音楽を提供しています。
ちょっとクラシックのかかった低めの音調。
フィレンツェの生活感を醸し出すにはもってこいの音楽です。
まあ、今になってこれを書いたのは、PS3やってるとなんかなーって感じになってPS2を引っ張り出してやりたくなったからです。
正直今からやるにしてもこれやっとけとお勧めできますので、見つけた人はプレイをしてみましょう。
クリア(話が完結)したとき、心に清涼感が吹きこむでしょう。