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羅生門 デラックス版 [DVD]

3.9 5つ星のうち3.9 64個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD 通常版
¥7,608 ¥990
DVD [DVD]
¥482
DVD 通常版
¥1,184
フォーマット ブラック&ホワイト, ドルビー
コントリビュータ 千秋実, 三船敏郎, 京マチ子, 上田吉二郎, 芥川龍之介, 志村喬, 森雅之, 加東大介, 黒澤明
言語 日本語
稼働時間 1 時間 27 分

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商品の説明

Amazonより

時は平安時代、土砂降りの羅生門の下で、杣売り(志村喬)と旅法師、そして下人が、3日前に起きた不思議な話を語り始めて行く。検非違使(森雅之)が殺され、盗賊の多襄丸(三船敏郎)が逮捕されるが、彼と検非違使の妻・真砂(京マチ子)、さらにはイタコを使って冥界から呼び寄せた検非違使の霊と、それぞれ証言が異なっているのだ…。
日本映画で初めてヴェネツィア国際映画祭金獅子賞およびアカデミー賞外国語映画賞を受賞し、一躍世界に黒澤明監督の名前をとどろかせた大傑作。人間のエゴ剥き出しの業の醜さと、そんな絶望の中からの再生といったテーマが、初めて太陽に直接キャメラを向けた画期的撮影や、ボレロ形式を主体とした斬新な音楽など見事なスタッフワークによって、躍動感みなぎる映像の美学として結実。キャストの名演も忘れてはならないところだ。原作は芥川龍之介の『薮の中』でその後も『暴行』『アイアン・メイズ』『薮の中』と繰り返しリメイクされ続けている。(的田也寸志)

レビュー

監督・脚本: 黒澤明 原作: 芥川龍之介 脚本: 橋本忍 撮影: 宮川一夫 音楽: 早坂文雄 出演: 三船敏郎/京マチ子/森雅之/志村喬/千秋実/上田吉二郎/加東大介/本間文子
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内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.33:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4988102759018
  • 監督 ‏ : ‎ 黒澤明
  • メディア形式 ‏ : ‎ ブラック&ホワイト, ドルビー
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 27 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/9/6
  • 出演 ‏ : ‎ 三船敏郎, 京マチ子, 森雅之, 志村喬, 千秋実
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Mono)
  • 販売元 ‏ : ‎ パイオニアLDC
  • ASIN ‏ : ‎ B00006AUUZ
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 64個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
64グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそも『藪の中』は今昔物語を原作に書かれた、クリスチャン芥川龍之介の大改造物語だった。
今昔物語の最後は、
「山賊に簡単に騙されて妻を奪われたこの夫と同じ失敗をしてはいけない!」
こう結んで、妻が夫を叱り付ける台詞で終わっている。

夫の霊は多襄丸との決闘の敗北を隠したくて、
潔く切腹して死んだと証言した。

妻を目の前で強姦された大失態も隠したかったし
妻に「(何故自害しない?だって!多襄丸を)この男を殺してから自害しろというなら男らしい夫だが(太刀も取らずに妻に自害を迫るのは卑怯な夫だ!決闘して多襄丸を殺してから言い直せ!)」
と決闘での決着を迫られたことも、隠したかった。

そして、女がついた嘘も、決して死刑が怖くてついた責任逃れのずるい嘘とは言えない。
夫の嘘と同じで、決闘の末に夫が無様に負けて殺された
という点を隠したくて
決闘が行われた真実を証言せず、
山賊に身体を奪われながら自害しなかった妻としての恥を自覚しながら、
それを無言で責められた事に堪えかねて自分が夫を殺したという話をでっち上げた。

その後悔の念は本物で、夫の目の前で多襄丸に犯された妻
身を任せた女のサガを悔やんで、池に身を投げて自害を試みた事実を検非違使に訴えている。

嘘の動機は、夫の霊と同じで
操を奪われた罪を自覚した恥を知る妻として死ねるなら、
夫殺しの罪を負って死罪になる方が恥知らずの女として生き続けるよりはましだ
と考えた。
この点で彼女も決闘の敗北を恥をじて偽証した夫同様、
当時の日本人らしい価値観から嘘をついただけだったと言える。

更に、多襄丸の嘘も動機は同じだった!

「頼むから俺の妻になると言ってくれ!こうして頭を下げて頼むから、俺に着いて来ると行ってくれ。お前が望むなら山賊を止めて汗水流してまじめに働くぞ」
とまで言ってしまった情けない山賊だったことを隠したかっただけで、
死罪を逃れたくて付いた嘘ではなかった!

また、「(女に煽られるまでは決闘で夫と勝負を付けよう)夫を殺して女を連れて逃げようなどとは(女に『お前も男じゃない!』と図星を指されるまでは)考えもしなかった。」と樵の証言通り話し
「俺と立派に戦ってあの男は死んだ」のだから、
「妻を奪われながら自害を迫った、身勝手で情けない夫だった」
という点は検非違使に隠して証言し、夫の霊を慰めてやっただけだ。

映画『羅生門』の第一稿は芥川龍之介の『藪の中』を脚色した「雄雌」というタイトルの短編だった。
そのシナリオ企画に、同じく芥川の『羅生門』の内容を加えて融合し、矛盾の無い4つ目のキコリ証言をオリジナルで考案し、「人間の良心の強さを実感させる、善は悪に必ず勝てる
という理想的リアリズムで逆転のハッピーエンディング」を書き加えるという偉業を成し遂げたのは
橋本忍ではなく黒澤明監督の方だった。

そもそも『藪の中』は今昔物語を原作に書かれた、クリスチャン芥川龍之介の大改造物語だった。
今昔物語の最後は、
「山賊に簡単に騙されて妻を奪われたこの夫と同じ失敗をしてはいけない!」
こう結んで、妻が夫を叱り付ける台詞で終わっている。

夫が恥じて自害した、
妻も己を恥じて自害した、
多襄丸と立派に戦って夫は無念にも討ち死にした、

という武勇伝に変えて三人三様の立場を弁護して、違う証言を語らせた芥川の真意は
キリスト教の性善説にあったと黒澤明は読み取った。

世界の映画人は『羅生門』の映像美と映画技術の高さ以上に
黒澤明その人の
人間の本質は善なる良心にある
という理想を信じて付け加えられたストレートなメッセージに感動し拍手を贈り続けてきたのだ。

女の短刀を盗んだキコリが、
その罪の償いとして赤ん坊を引き取ると決意したことを
多くの日本の観客は気付かずに、この映画のハッピーエンドを批判してきたことと違って・・・
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年4月5日に日本でレビュー済み
三者三様の供述。レイプした男を最中に好きになるなどあるのだろうか?といつあたりのリアリティが、少々ご都合に見える。
2010年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
湊かなえの『告白』を読んでからというもの、どうにも この『羅生門』のことが気になって、
購入してしまいました。

一人の人間(男)が殺害されたという事実は、はっきりしているのです。
この男が何故「死」んだのか、どうやって殺害されたのか、この物語が...いくつもでてくるのです。
襲った盗賊の話、殺された男の話、その妻の話、そして目撃者の話...、と。

人は、自分の都合の良いように物語を創ってしまう、事実の中に巧みな「嘘」を埋め込んで。

殺害という「目に見えた事実」が起こるまでには、
...こういう場面があってほしい、その場面で関係した人間はこのように動いて、自分はこのように
考えて、こう動きたい(...たかった)という自分の感情を満足させる 巧みな「嘘」。 
名優たちは、この巧みな「嘘」を見事に表現しきっています。

もしかしたら、...
私もまた、私の事実の中で、名優なのかもしれません...お〜ぉ、こわい、こわい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
レンタルで見ておりましたが、どうしても手元において持っていたかったDVDです。
2017年11月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
到着は、送れるし、ビデオは、後半、画像がまったくみられませんでした。
こんな物、売り付けないで下さい!
2016年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
黒沢作品を日本語で観てもらいたくてプレゼント用に購入しました。若き日の三船敏郎と京マチ子が出演しています。原作も読みましたが、映像化するとまた違った解釈になり、興味深い作品です。自分で鑑賞してから贈りました。とても喜んでもらえました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月4日に日本でレビュー済み
多分、私の眼は節穴なのだろう。唯一、京マチ子の美しさには「地獄門」以上に痺れた。ただし、三船敏郎をはじめ「七人の侍」出演の俳優が数名共通するが、「七人の侍」での演技のほうが遥かにこなれた演技をしていると感じた。本作での演技は芝居ががっていて観ている当方は収まりの悪さを覚えた。
2008年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間の本質を分かり易く、見せつけてくれる作品です。

森の中で妻を連れた武士が盗賊に出逢います。
そして その後 その武士は死体で発見されます。

この事実に関して、 
巫女の言葉も借りて当事者三人と目撃者がそれぞれ全く違う証言をします。

人間が持つ卑怯さ、ずるさ、見栄、身勝手さをヴィジュアル的に訴えてきます。
羅生門の下で下人(上田吉二郎)が辛口コメントをズッバ!と言います。

卑怯で身勝手でプライドだけは人一倍高い僕は、非常に共感でき、身につまされる作品です。

人間を買い被るな!
自分を見てみろ! 自分の周りにいる奴らを見てみろ!

「人間は地球の皮膚病なり」 ニーチェ
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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