レビュー
自らもジプシーの血を引くトニー・ガトリフ監督の93年の作品初DVD化。約千年前にインドのラージャスタン地方から、中東、東欧を経てスペインのアンダルシアに至ったと言われるジプシーの道のりをそのままに辿り綴った音楽絵巻。ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークス、エジプトのミュージシャン・オブ・ザ・ナイル、フラメンコ歌手ラ・カイータ、来春公開のガトリフ最新作『スウィング』にも登場するフランスのギタリスト、チャボロ・シュミットらが迫害の歴史や神への祈りなど、こみ上げる思いを歌い上げ演奏する。すべてが口承のジプシー音楽だけに、この十年ですでに聴くことのできなくなってしまった音楽も存在するのではないか。文化の記録映像としても貴重。 (サラーム海上) --- 2002年10月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)
製作: ミシェル・レイ・ガヴラス 監督・脚本: トニー・ガトリフ 撮影: エリック・ギシャール 美術: デゥニ・メルシェ 録音: ニコラ・D.V.ベルクマン 音楽: アラン・ヴェベール
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)