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バルトーク : 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 / 中国の不思議な役人

3.5 5つ星のうち3.5 9個の評価

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新品 中古品
CD, 2002/9/25 1枚組
¥3,800 ¥693

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曲目リスト

1 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 始まり
2 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 第1の誘惑のたくらみ:みすぼらしい年老い
3 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 第2の誘惑のたくらみ
4 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 第3の誘惑のたくらみ
5 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 中国の役人の登場-中国人は無表情のまま入
6 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 娘は中国人にしなだれかかる・・・
7 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 無頼漢たちが飛び上がって中国人に襲いかか
8 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 突然、中国人は枕の間から顔を上げ、娘をじ
9 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム おどろいた無頼漢たちは、中国人をどのよう
10 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 中国人の身体が青緑色の光を放ち始める
11 中国の不思議な役人 作品19 Sz73 1幕のパントマイム 娘はもはや抵抗しないー娘は中国人を優しく
12 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 第1楽章: Andante tranquillo
13 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 第2楽章: Allegro
14 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 第3楽章: Adagio
15 弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 第4楽章: Allegro molto

商品の説明

メディア掲載レビューほか

ブーレーズ・スタンダード・コレクション。指揮者、ピエール・ブーレーズのアルバム。シカゴ交響楽団他との共演による、バルトーク「中国の不思議な役人」他を収録した1994年録音盤。 (C)RS

登録情報

  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 80.32 g
  • メーカー ‏ : ‎ ユニバーサル ミュージック クラシック
  • EAN ‏ : ‎ 4988005312112
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 2 分
  • レーベル ‏ : ‎ ユニバーサル ミュージック クラシック
  • ASIN ‏ : ‎ B00006HB8J
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 9個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
9グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年4月19日に日本でレビュー済み
この覇気のない演奏を聞くと、このアルバムの中古価格が安くどこの中古屋にもあることがよく理解できる。
チェリとヴァントをやたら崇め奉るさる音楽評論家が口を極めて罵っていたが、ことDGに移籍してからのストラヴィンスキーとバルトークについては同意見である。一方、ドビュッシーやラヴェルには良いものもある(ボレロの入った管弦楽集は全くダメだと思ったが)。シカゴ響もただ流しているだけに聴こえるし、録音も現代水準にあるが取り立てて良いとも思えない。ただ楽譜どおりに鳴ってるだけでCBS時代の感性は欠片もないところが悲しい。
2007年9月7日に日本でレビュー済み
いつものブーレーズ通り、スコアを完全に再現して各パートの見通しがよい透明な演奏。
ただ透明がゆえにバルトークがこの曲を通して何を言いたかったか、なんていわゆる指揮者の解釈や意志というものはゼロに等しい。
前任のハンガリーの指揮者は、潔癖ではあるが、彼ら独自のバランス感覚やリズム感覚をもって曲に意志を与えている点がまったく異なっている。
サンプルCDとして考えるとベストかもしれない。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月1日に日本でレビュー済み
バルトークの音楽を聴くと、精緻で壮麗なオーケストレーションの見事な完成度と個性は感じる
けれど、それがどういうものなのか、どうもうまく腑に落ちない。
このことをコリン・ウィルソンも『音楽を語る』の中に書いている。「バルトークの悲劇」の章は、
こう始まる。「20世紀の主要作曲家の中で、バルトークは、確かに最も評価しにくい」。
「彼の音楽的言語には、シェーンベルクやウェーベルンが難しいという意味での”難しさ”はない。
それなのに、後でそのまとめをしようとする時、それは外国語のように思えてくる」。
やはりそう感じている人がいるのだなと思うが、ウィルソンの本を読んでも、バルトーク理解は
進まない。かえっておかしな方向に向かってしまう。その毒消のためにも他の本を読む。

小倉朗『現代音楽を語る』の中には「バルトーク」の章があり、こう書かれている。「ハンガリーは
ヨーロッパに囲まれているが、ヨーロッパではない。ハンガリーには古い教会旋法や、古代ギリシャ
旋法や、さらに原始的で東洋的な五音音階の旋法がそのまま残っていて、リズムの自由さと、
さまざまな変化が生き続けていた。
ヨーロッパの画一化とは反対に、未だ整理統合されない未踏の地そのまま、民謡という自然が
生き永らえていた。バルトークが出会ったハンガリーの自然とは、そういう非合理の世界であった。
それぞれの民謡はそれぞれの調的結構を持っていて、ヨーロッパの理論を受けつけない。例えば
『14のバガテル』は、和声を背景的に取り扱うことによって、解決という鉄則をも超越している」

ハンガリーという場所や、バルトークを語る際に必ず出てくる”民謡”は、非西洋的な、非合理の
中で、彼が真珠流音楽を創造するための音楽的な重し、錨として機能した。

その”ハンガリー”ということから、中沢新一の『東方的』を手に取ると、ここにもバルトークが
現れる。「東欧の諸民族は、ロシア的世界に東方において隣接し、西の脇腹で西ヨーロッパに接する。
モダンの時代に入ると、何の緩衝地帯もない状態で、西洋的精神と触れ合わなければならなかった。
東欧世界の創造的な精神が、どのようにして西欧モダンとわたりあったのか。そのことを考えるには、
バルトークの場合を考えてみるのがいちばんいい。それはバルトークがハンガリー人であり、ハン
ガリー人はアジア系の言葉を喋る民族として、周りを囲むスラブ系の民族の中でも、ヨーロッパ
全体の中でもマイノリティであったから。
シェーンベルクは、アヴァンギャルド的冒険を通じて、音楽の領域において”西欧的なものの基底”に
たどり着いた。12音音楽こそが、西洋(=システムへの意志)だった。
新ウィーン楽派の音楽の実験の中に、西洋的システム思考の荒々しい表れを見抜いたバルトークは、
別の道を模索する。彼は、他の東欧やロシアの作曲家たちのように、民族的な主題を西洋音楽に配置
するやり方を採らない。ルーマニア的なメロディやリズムを、抽象的な構造として取り出し、その
構造を西洋的なものと直面させた」

ここまで地図を作ると、バルトークの音楽が自分なりに、”あぁ、そういうものか”と理解できて、
全体の輪郭や性格が見えてくる。
2015年10月24日に日本でレビュー済み
Bartokにはこうした管弦楽曲の他にも、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲などにも傑作を残しているけれども、「弦楽器、打楽器、チェレスタのための音楽」は彼の全作品の中でも指折りの傑作である。緊張感と言い、バランスの取れた構成と言い、20世紀を代表する作品と言っても良いかもしれない。Bartokの作品には交響曲はようだけれども、この曲は4楽章型式をとっているので、交響曲に近い印象を受ける。

ところでこの曲を初めて知ったのは、スタンリー・キュブリックの名作品「シャイニング」だったように思う。名映画監督であるとともに、音楽の選択においてもずば抜けた才能を見せた、特に有名なのは「2001年宇宙の旅」で宇宙ステーションが登場する時に用いられた音楽がヨハン・シュトラウスの”美しき青きドナウ”だった、キュブリックだが、この音楽の鬼気迫る緊張感が作品に他の音楽では得られない効果を与えている。

ブーレーズ、シカゴ交響楽団の演奏である。本当に文句のつけられない演奏だと思う。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年9月4日に日本でレビュー済み
やはり、ブーレーズ指揮シカゴ交響楽団の名演である。
2005年10月21日に日本でレビュー済み
 もともとブレーズは「弦・チェレ」や「春の祭典」の指揮で名を売った指揮者であることから、この再録音がわるいはずはない。しかも、作曲家として、徹底的にバルトークを研究した彼は、「役人」を「バルトークの最も輝かしい作品」であると語っている。これらの歴史的事実からも、この演奏がゴールデン・スタンダードであることはすぐに推測できるであろう。じじつ、ライナーのあの歴史的演奏を別格とすれば、このブレーズの演奏に勝るものは存在しなかったし、おそらくこれからも存在しないのではないだろうか。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年11月22日に日本でレビュー済み
バルトーク録音はCBS時代に続き2回目。CBS盤、線がきつい演奏であり、ブーレーズらしさが出ているが、円熟した今の彼には、より普遍的なスタンダードな演奏といって良いものを録音している。といって、ありきたりな演奏ではない。彼はリズム感が良く、「役人」の追いかけっこのシーンの演奏が早くなる部分では、他の指揮者の追随を許さない盛り上げ方を実現している。アッバードの録音では、この部分がもたもたして、だれてしまっている。「弦チェレ」は、緊張感ではCBS風が良いが、リズム感など総体的には、今回の録音に軍配があがる。これを超える演奏が出来るのは、彼自身以上に居ないのではないだろうか?必携!
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2003年3月29日に日本でレビュー済み
「弦チェレ」は、58年のライナー指揮、シカゴ響以降、さまざまな傑作が生まれていますが、近年の録音ではこの演奏が最高ではないでしょうか。スコアに対するブーレーズの解釈は、とてもドライでありながら、完璧に熱く応えるオケを、余裕とも思える貫禄を持って、表現しつくしています。ここでの録音は、ライナーの作品がそうであったように、この作品の解釈の普遍性を感じさせる域に達しているといえます。すなわち、今後いかにこの作品を越える「弦チェレ」が生まれるのかという期待を、この作品は持たせてくれているのです。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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