スティーブン・ビショップ(1951年~/1975年デビュー)の2枚目のベスト・アルバム。1994年リリース。
ゲスト・ミュージシャンで、エリック・クラプトン、デヴィッド・フォスター、フィル・コリンズ、アート・ガーファンクル、マイケル・マクドナルド、シー・リトナーら、豪華メンバーが参加している。
スティーブン・ビショップは、アート・ガーファンクルのソロ2枚目「Breakaway」(1975年)に「The Same Old Tears On A New Background」、「Looking For The Right One」の2曲を提供して注目を集め、1976年の1枚目「Careless」(ビルボードUS34位/ゴールド・ディスク)、1978年の2枚目「Bish(水色の手帖」(US35位/ゴールド・ディスク)で名を広めていくが、特に、多くのアーティストからソング・ライターとして高い評価を得てきた。
本アルバムは、スティーブン・ビショップ本人がセレクトした18曲が収められている。
自らのスタジオ・アルバムからは、「Careless」から「Save It for a Rainy Day(雨の日の恋」(US22位)、「On and On」(US11位)、多くのシンガーにカバーされ、今やスタンダードともいえる「One More Night」など6曲、「Bish」から「Everybody Needs Love」(US32位)など4曲、3枚目「Red Cab To Manhattan」から1曲、4枚目「Bowling In Paris」から1曲。
残る6曲は、いずれも映画のテーマ曲で、映画「Animal House」より「Animal House」(US73位)、映画「China Syndrome」より、テーマ「Somewhere Inbetween」、映画「Arthur(ミスター・アーサー)」より「Only Love」、映画「Tootsie」より、テーマ「Tootsie(君に想いを)」(US25位)、映画「Heart And Souls(愛が微笑む時)」より「(You’ll Always Be)My Heart And Soul」、そして、映画「White Nights」より、愛のテーマ「Separate Lives」。
「Separate Lives」は、フィル・コリンズ&マリリン・マーティンが歌い、US1位、アカデミー賞にもノミネートされた(受賞したのは、ライオネル・リッチー「Say You, Say Me」)名曲である。
聞けば聞くほど心に沁みる曲が多い、ビッシュのセルフ・セレクトのベスト盤。