音大卒業した女の子が、一人、自らのデモテープを携えて音楽制作プロダクションの
扉を叩く、そんなストーリーから池田綾子の音楽活動は始まります
抜群の音楽センスと美声、そして恵まれたルックスは、当然関係者達の目にとまり、
見事にデビューと相成りました、デビュー曲はドラマのテーマソングという無難な路線。
そこそこ売れました
その後もドラマのテーマソングやCMタイアップ曲などを歌い、デビュー半年後にこのファーストアルバムとなる訳です
しかしながら、夢見て飛び込んだ世界は、自分の望む音楽を叶えてくれるものではなく、
様々なしがらみや利害関係の交錯する。窮屈で息が詰まるような世界。
ありのままの自分を表現できる曲を創ることも、歌うこともままならない、そんな世界の中で彼女は
悩み、苦しみながら、必死で自分自身の音楽を捜していたのでしょう。
(以上は、投稿者の想像を多く含んだフィクションですが当たらずとも遠からずと思います)
池田綾子ファンの多くは2007年の「プリズム」以降から入られた方が多く、概ね評判は芳しくないようです
確かに間の抜けたアレンジで、せっかくの美声や歌唱力、楽曲のよさを損なっている部分は多々ありますが、
それでも★5の価値は十分すぎるほどあります
他のアルバムが★7とか★10に匹敵するので相対的に低く見えるだけなのです
1曲目「一つの願い」続いて「飛べない鳥」様々な困難の中でもがきながらも自らの夢に向かって
羽ばたこうとする彼女自身を歌っているかのようです
後の「プリズム」のフレーズ”大きすぎて羽ばたくことが出来ない翼で・・”を彷彿とさせる楽曲です
その他の曲も、池田綾子の思いがぎっしり詰まった名曲ばかりです
どうでも良いようなレビューを書いた自分に恥じ入ります
絶版なので新品入手は不可能です