リー・ドリアン(vo) ギャリー・ジェニングス(g) レオ・スミー(b) ブライアン・ディクソン(dr)
英国出身ドゥームメタル・バンドCathedralによる、2002年発売、その名の通り7枚目のアルバム。
前作はバンドとして初心に帰った遅重ドゥームの大傑作だった。対して本作は、再びノリの良さを取り戻している。終末観あふれる前作とはこれまた対照的に、再生の象徴であるフェニックスが描かれたジャケット。1曲目の "Phoenix Rising" という曲名にも、それは感じられる。
本作のプロデューサーは、「Carnival Bizarre」(1995年 3rd)、「Supernatural Birth Machine」(1996年 4th)を手掛けたキット・ウールヴェン。アッパーな場面とスローな場面のバランスもよく、前作が重苦しすぎる、と感じた人には気持ちよく聞けるかもしれない。
まあ逆に、1stや前作みたいな本格ドゥーム路線が好きな人には少々物足りないかも。
なぜかいまいち評価の上がらないアルバムだが、内容としては決して悪くない。70年代のドゥーム・ロックや、80年代初頭のNWOBHMの雰囲気をCathedral流のヘヴィな音でプレイしている。