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ストーンズは「最高のコピーバンド」だと言ったら、怒られるかな（笑）。
ビートルズが最初はコピーバンドからスタートしつつ、後々、オリジナリティを開花させていったのとは、ストーンズは方向性が違う。
いつまでも、若い時に影響を受けたブルースとロックンロールに固執し、それを、いつまでも焼き直している。
彼らのオリジナリティなんて無い。全部、もらったもの。それを上手に焼き直しているだけだ。
でも、その焼き直し方が良いんだなぁ、これが（笑）。
その辺のアマチュアのコピーバンドとは次元を異にする理由はここにある。その彼らの本質が、一番わかるのがこのアルバムだ。
イギリス版より。このアメリカ版が断然良い。
「Mercy Mercy」はどちらにも入っていてるが、ミックスの状態が、アメリカ版の方がかっこいい。このリフ、どこかで聴いたことがあるなと思ったら、ニルヴァーナの「DIVE」にそっくり。ニルヴァーナのカート・コバーンもストーンズを聴いていたんだろうな。私は、先にニルヴァーナを聴いていたから、ストーンズの影響を知らなかった。
「(I Can't Get No) Satisfaction」はモノラルで入っているが、ステレオ版よりも、ノリがいいよ。モノラルで中央に楽器を集めた方が、この楽曲のノリが良く出ている！中央で、延々ディスコビートを刻んでいるリズム隊にまとわりつくように、残響を伴った、ひずんでいないギターのフレーズが空間に消えていくところなど、モノラル版でしか味わえない醍醐味。
うーん、良いね。
このアルバム、ほとんどがカバー曲だというところを批判する人もいるが、ストーンズって、そもそも、本質はコピーバンドだから、そこを突っついても仕方ない。
そんなストーンズの最良の本質を、このアルバムで堪能できるぞ。
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