(amazonさんには悪いが) 某大手中古チューンのオムニバス廉価コーナーに紛れ込んでた本作を
思わずジャケ買い。
このなんとも味わいのあるイラストジャケを見て、買わないわけにはいかないだろう。
1983年発表作品らしいが、80年代独特なブラコンとスタンダードなR&Bを足して三で割ったような微妙な味わい。(中盤にいかにも80年代初期を彷彿させるアナログシンセが入った楽曲もあるが、何故かキッチュでいい感じ)
この辺のジャンルも、いろいろ聴き込んできたつもりながら、J.Blackfoot 氏は知りませんでした。。
いなたいソウルフルなヴォーカルながら、けして暑苦しくはない。
バックサウンドも無難かつ小気味良いシティポップスといった感じのため、ソウルファンからは敬遠されかねない理由もわかる気がする。
結局、無難過ぎたがゆえ、パッとせず、当時、埋もれたのだろうが、こうして数十年を経て、奇跡の出逢い(⁈)をすると、愛着が湧き、何故か、捨てがたい味わいを否が応にも感じてしまう。
この味だらけの掘り出し物品であるが、
やはり極め付けは、手を伸ばして入手するきっかけに至ったジャケイラストに尽きるだろう。
パッと見、渋谷の駅から歩いてきたスクランブル交差点からみたセンター街によく似てるなぁ、
ニューヨークか、マンハッタンの街並みにしてはそっくりだなぁなんて思っていた。
しかし検索してみたら、実際、本物の渋谷のセンター街がモチーフらしい!
また何回か聴いてると、タイトル曲” CITY SLICKER” の曲中、何度か、ブザー音で歌詞が消されている。。
ほんの軽い気持ちで、ラッキーにも廉価で出会いを果たした名盤ではあるが、
また新しい魔宮に入りこんでしまいそうな悪い予感がする一枚…