ラブサイケデリコのデビューアルバム『THE GREATEST HITS』の前後の彼らの音楽活動をCDのリリースを含め、時間を追って、断片的に継続撮影したフィルムである。
最近、ラブサイケの『15th Aniversary Tour』を観て聴いて、ラブサイケのライブ映像に興味を持ち、他のライブ映像を探した時に、一番観てみたいと思ったDVDがこれなのだ。
『THE GREATEST HITS』を手にした時、あれ?最初から『THE GREATEST HITS』なのかと思った自分は、たぶん、そういう意味と願をかけているのだろうと思ったものだが、このフィルムを見ると、それ以前に3枚のシングルが発売されていることが改めてわかる。
その3曲を含めた全11曲の『THE GREATEST HITS』ということなのだ。その後、(年代が前後していたわけだが)勿論、そのシングルも聴いているが、自分は1stアルバム以降のファンなのだということがわかる。
このフィルムは1999年12月台北で撮られた、おそらくビデオクリップか、プロモーションビデオ撮影のロケ現場の映像から始まる。「Lady Madonna」「Your Song」のシングル発売。そしてN.Y.へ、Last Smileのロケ。東京、札幌ライブ。「Last Smile」シングル発売。
国内ツアー、東京、名古屋、大阪。1stアルバム『THE GREATEST HITS』の録音。2001 年、1stアルバム『THE GREATEST HITS』発売。テキサス、「Free world」のロケ。ギター購入。テキサス、オースチンにてSXSW2001 Japan Night Tourのライブに参加。オースチンでのストリート・ライブ。~N.Y.、Chicago、Los Angels、Seattle、San Francisco。Kumiが幼年時代を過ごしたサンフランシスコの土地と家。「Free World」シングル発売。国内、Rock in Japan Fes参加。英国にて「I will be with you」のジャケット、PV撮影。
「I will be with you」シングル発売。Lab Yellow。2ndアルバム『Love psychedelic Orchestra』
発売。国内ツアー~、福岡、広島。クミへのインタビュー。Key.&G 堀江へのインタビュー。渋谷ライブ。Bass中村へのインタビュー。Drums JAH-RAHへのインタビュー。2002年5月の「This is a love song」レコーディングで終わる。
ついつい細かく書いてしまったが、このフィルムを見ると、勿論、全て、一部始終ということではないが、初期のラブサイケの活動がわかり、また、ラブサイケの音楽活動に対する姿勢や基本を垣間見ることができると思う。クミは仙台から東京へ向かう列車の中で、将来の音楽活動について問われ、「やっぱり、ライブ、ツアーかな。音楽と旅が好きだから。」というようなことを答える。これからもどんどん国内ツアーだけでなく、海外ツアーも精力的に行い、そのライブ・フィルムもリリースして欲しいものだなぁと(歴史的現在で)I wish !
音楽が好きで、ロックやジャズやバンドが好きで、旅が好きで、ラブサイケのファンであるならば、ライブや曲をじっくり鑑賞することはできないが、このフィルムは本当に楽しめると思う。
二人をもっと好きになれると思う。
それから、二人でやるライブを聴いてみたいなと思った人には、二人でギターを弾き歌うシーン(ライブ)が、晴れた日の木の下と路上ライブで見て聴けるのも見どころだと思う。