本製品にはTV終了後に製作された「ザ・ボーグマン・ラストバトル」と
TVとラストバトルの間を描いた「超音戦士ボーグマン ラバーズレイン」の2作が収録。
両作品とも劇場版扱いですが公開規模はごく小さかったので実質はOVAです。
「ザ・ボーグマン・ラストバトル」はTV終了後それほど間を置かずに製作されたので、
作画の雰囲気などTV版を踏襲しており、TVの正当な続編(完結編)として楽しめます。
(キャラクターデザインと作監はTVシリーズで各話作監を多数担当した本橋秀之氏)
時系列はTVの最終回から3年後、ボーグマンの面々はそれぞれ別の仕事に就いています。
そこにボーグシステムによって作られた妖魔が現れる・・・
もう1本の「ラバーズレイン」はリョウとアニスのラブストーリーがメインです。
サイドストーリー的な内容で、妖魔の精神攻撃でメモリーの幻影に悩まされるリョウ、
アニスの愛の力で彼を立ち直らせる事が出来るのか?・・・
作画監督はTVシリーズでキャラデザインを手掛けた菊池通隆氏こと、
現在は漫画家の麻宮騎亜氏であります。作画面はシリーズ随一の出来なのですが、
TV終了から間が空いたので、この頃の麻宮絵全開でボーグマンらしくなく、
逆に違和感があります(笑) まるでサイレントメビウスのアニメを見ているようです。
個人的にはサンダー役の山寺宏一氏がノリノリで歌っている主題歌が好きです。
本製品はコンプリート版BDは高くて手が届かないが、ボーグマンの懐かしさを味わいたい人、
劇場版の存在を知らなかった人などに最適なタイトルです。