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dream’s end come true

3.9 5つ星のうち3.9 10個の評価

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新品 中古品
CD, 2002/12/5 1枚組
¥2,095 ¥1,000

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曲目リスト

1 singing under the rainbow
2 carolong hellwalker
3 all imperfect love song
4 wonderland falling tomorrow

登録情報

  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 梱包サイズ ‏ : ‎ 14.2 x 12.4 x 1 cm; 99.79 g
  • メーカー ‏ : ‎ インディペンデントレーベル
  • レーベル ‏ : ‎ インディペンデントレーベル
  • ASIN ‏ : ‎ B000071X1T
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 10個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月13日に日本でレビュー済み
日本のポストロック/エレクトロニカユニット、World's End Girlfriendが2002年に出した3rdアルバムです。タイトルは「夢の終わりは叶う」といった意味。日本の某国民的音楽ユニットに対するじくじくした悪意が感じられていいですね。

その音楽性は、美しく、儚く、そして過激。淡く暖かな世界を浮遊していたかと思えば、いきなり叩き落されるかのようなノイズや打撃音が響き、荒み果てた虚数空間に連れていかれたかと思えば物量で攻めてくる場面もある…。正気の沙汰とは思えない逸脱音楽です。

Aphex TwinやBoards of Canada, それとGodspeed You! Black Emperorにも通じる世界観。そしてその世界観や音楽性は明らかに、後のVampilliaや夢中夢といったバンドにも受け継がれているように感じます。

#1 "Singing Under the Rainbow" は多幸感あふれるアンビエントで幕開け。やがてエレピが切ないリフレインを奏で、Aphex Twinの "To Cure a Weakling Child" を思わせる変調ボイスが左右から入ってきます。ヴァイオリンが優雅なメロディを奏で、ビートにも徐々にノイズが混ざり初めるんですが、不思議と不穏な感じはありません。終盤になるとノイズ音楽なのかインダストリアルなのかといったレベルで緊張感が高まり、それがフッと途切れる形でやけにメルヘンなエンディングを迎えます。

#2 "Caroling Hellwalker" はファミコンの8ビット音源みたいなピコピコ音で幕を開け、やがてストリングスがイン。中盤までは優雅で切ない雰囲気でさりげない四つ打ちのビートもオシャレなんですが、5分30秒あたりからいきなりカオティックになります。何かこう普通にかわいいキャラクターが、突然インドのカーリーみたいな異形の姿に変化してあばばばばばってなってる印象です。そのカオティックなパートが終わって6分40秒あたりからはストリングスが冷たく虚ろなメロディを奏で、それがフッと途切れると列車の音をカタタタンッとピアノで表現しているようなパートへ。どこかやベえ世界に連れて行かれそうな余韻を残して終わります。

#3 "All Imperfect Love Song" は25分に及ぶ大曲。七尾旅人氏をゲストに迎えてポエトリーリーディングのようなことをやってます。ヴァイオリンが奏でる終末的なメロディに、時折バグったようにブレる音声。その音声もいつしか途切れ、サックスとピアノが世界の果てでひっそり営業している酒場のような情景を奏でます。
11分14秒あたりでちょっと展開が変わり、ピアノとヴァイオリン、そして冷たく金属質なエレピによる静かなパートへ。夢の中で幾人もが判別不能な言葉をしゃべり続けるようなパートを経て重く破壊的なビートがノイズを撒き散らしながら、それでも一応四つ打ちの体を取りながら進行していきます。そして16分20秒あたりで一旦すべてをリセットするかのように終わらせて、ごく一般的な四つ打ちと共に冷たくもオシャレな雰囲気に。しかしそれも束の間で徐々に不穏な雰囲気となり、悲鳴を上げるサックス。張り詰めた電子ノイズ、加速するビートとどす黒い悪意を撒き散らした後、何もなかったかのように穏やかさを取り戻し、随分久しぶりに思える七尾旅人氏の音声が入ってきます。そして静かな中にも重さのあるピアノでゆったりとエンディングを迎えます。

#4 "Wonderland Falling Tomorrow" は鐘の音、波の音、そして不穏な調べのパイプオルガン。2分20秒あたりから冷たく荒涼としたピアノが入ってきます。地の果ての断崖にただ一軒佇む教会のような雰囲気です。

人気のない海岸…できれば岬や半島の先端まで行って、断崖に打ち付ける波や海に浮かぶ島々を眺めながら聴きたい、にぎやかでコミカルな描写もありますが、それ以上に寂寥感の強いアルバムです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このアルバムの曲を構成するメロディーを、
特徴にあわせて、鋭利に、繊細に研ぎ澄ましていくと...

 あの傑作、「 Hurtbreak Wonderland 」が、
 『陰』の感情を埋め込んだ「 Lie Lay Land 」が、
 『快』の感情を描ききった「 7 IDIOTS 」が、
 そして、「 空気人形 」のせつない『哀の愛』の世界が...、

生まれてくるのがわかります。

私は、
「人の声」が多すぎると、感情が動きすぎてしまうようです。
メロディーに集中できなくなります。
...なので、★は4つにしますが、

このアルバムはWEGの原型として、『聴く価値あり!』です。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2004年6月15日に日本でレビュー済み
~エレクトロニカ、ブレイクコアのアーティストとの交流の深いWorld's End Girlfriendによる3作目にあたるミニアルバム。
本作品、4曲入りのミニアルバムとされてますが、計40分とかなりのボリュームです。
過去の作品のようにバイオリン、チェロ、サックスを取り入れているんですが、七尾旅人を迎えた "All Imperfect Love Song"~~ がとても印象的です。特にヘッドホンで聴くとわかるんですが、音が細かく左右振り分けられており、複数の七尾旅人が耳元で囁いているような錯覚に陥りかなりドキドキします。
それにしてもWorld's End Girlfriendという名前はすごいセンスですね。格好良すぎます。~
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年12月16日に日本でレビュー済み
cubicmusicとMIDIと二つのレーベルから、二枚同時に発売されたもののうちMIDI盤がこれ。
泣きのメロディとノイズ、ストリングスがからむエレクトロニカ。前回と比べれば、ROMZなどでのリリースでも見られる凶暴性が如実に表れている。感傷的なストリングスは健在。またボーカルには七尾旅人氏が参加し、前回のボーカルほどは個人的に苦痛じゃなかった。七尾氏の参加した25分に及ぶトラックはさすがに素晴らしい。しかし、1曲目のメロディが序曲とするにはあまりに安いので、それが気になる。
ちなみにcubicmusicから出ているほうはとても静謐なエレクトロニカになっている。実はこちらのほうが好みで、個人的に2002年のベストの1枚になっている。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2002年12月26日に日本でレビュー済み
1曲目はwegf節炸裂のファンタジックなナンバー。2曲目はコミカルな面が強調されたハイテンションなナンバー。
ここらへんは90年代後半のエイフェックス・ツインを連想させる感じです。
そして3曲目は本作の目玉と思われる、七尾旅人のパラノイアックなボーカルが入った25分に及ぶ大作。
4曲目は同時発売された「enchanted landscape escape」(こちらはwonderland falling yesterday名義でリリースされています)との繋がりを意識した作風。
しかし、このミニアルバムが今までの作品と同じ水準に達しているとは思えません。まずはこれ以外の作品から入った方がいいと思います。その際の目安として、ゴッドスピードユーブラックエンペラーのような長尺でジワジワ盛り上がっていく壮大な感じが好きな人は2nd「farewell kingdom」、それ以外の人は1st「ending story」(この作品はとても聴きやすいです)か前述の別名義作品「enchanted landscape escape」(オリジナリティに溢れた素晴らしい作品です)をオススメします。
24人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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