10年以上前にレンタルで観てから考えさせられる大好きな作品で何度か借りており、レンタル屋でも見かけなくなってきたので買いました。
争い続けるボスニアヘルツェゴビナ紛争を戦う個人一人まで焦点を小さく合わせた作品。
お互いに正義があり、お互いに相手が「先に仕掛けてきた」「こんなひどい目にあった」と考えており、自分たちの家族や故郷を守る為に戦っています。
細かいシチュエーションはネタバレに繋がるので書きませんが、今のロシアとウクライナの戦争に通じるものを感じます。
ロシアが悪いと民主主義を掲げる国際社会は避難しますが、果たしてその一言で片づけられる問題なのでしょうか。我々からは共感しにくいかもしれないがロシアにも正義となる理屈はあり、ウクライナにもあるのだと思います。
それだけでなく、たまたま今は対立構造の分かりやすいウクライナが日本でも連日話題になっていますが、これはほんの一部であり世界中で武力による紛争はずっと続いて存在していて大切な命が失われ続けています。
今、世界で起きている戦争・紛争を検索してみて下さい。ご存じない方はびっくりすると思います。
日本は島国なので陸続きの国の線引きは感覚的に理解しにくい部分もありますが、長い人類の歴史の中で、どこかの領土になったり、支配者が変わったり、友達になったり、敵になったり・・・数年前の侵略された復讐に出たつもりが、相手も実はその数年前の侵略自体が数十年前のこちらへの復讐のつもりだったりと、特に国境線の変わりがちな地域はとてつもない積み重ねの上にあります。
日本も数百年後に奪われた大東亜共栄圏構想を取り戻せと再び侵略をするかもしれません。
国の線引きとはどのタイミングが正解なのか、おそらく国も地域も線引きに絶対的な正解はなく、結局武力での塗り替えがいつでも可能なものなんだなと思ってしまいます。
そんな時代で、そんな人類だからこそこの映画を観て欲しいです。
この映画を観ても答えは出ませんし、不条理や問題提起だけで何か頭に重いものが残るだけですが、少なくとも武力による戦争や紛争は下らないし、他人と争う事自体しょーもないなと思わせてくれます。
自分がこの登場人物の立場に立った時何を願うか。それが本当に自分のしたい事なんだと思います。
僕は武器を捨てて家族の元に帰り、抱きしめてみんなで暖かい食卓を囲みたいです。
ノー・マンズ・ランド [DVD]
フォーマット | 色, ドルビー, ワイドスクリーン |
コントリビュータ | ブランコ・ジュリッチ, レネ・ビトラヤツ, ダニス・ダノヴィッチ |
言語 | 英語, 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 38 分 |
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商品の説明
Amazonより
アカデミー賞を受賞した、バルカン半島での戦争を描いた作品。全編に流れる、すばらしくバランスの取れたストーリーラインと、ぴりっと効いたブラックコメディで、ダニス・タノヴィッチ監督が戦争の悲惨さと恐ろしさを描き出す。敵陣との間にあるざんごうに取り残されたセルビア人とボスニア人の兵士。互いの正当性を譲らない二人のののりしり合う姿は、ユーモラスなやり取りとして展開される。一方、傷を負ったセルビア人兵士の体の下には地雷が仕掛けられているという現実的な設定になっている。国連保護軍(現地では「スマーフ」と呼ばれている)のフランス戦車部隊や、画策を練るイギリス人テレビレポーター、ドイツの地雷撤去班、国連の最高司令部(サイモン・カロウによって、こっけいなほど無力な組織として描き出された)などが絡み合って織り成す人間模様。地雷の爆発を防ぐためには停戦しかないという結論は、誰にも見えているはずだ。ダニス・タノヴィッチ監督は、戦争の悲惨さを、風刺の効いたユーモアに込めて、メッセージを伝えている。こっけいに見えれば見えるほど、苦しく、胸に焼きつく。ユーモアあふれるやり取りに笑った分だけ考えさせられる。(Sean Axmaker, Amazon.com)
レビュー
監督・脚本・音楽: ダニス・ダノヴィッチ 撮影: ウォルター・ヴァンデン・エンデ 録音: アンリ・モレル 美術: ドシュコ・ミラヴェツ 衣装: ズウォンカ・マクツ 出演: ブランコ・ジュリッチ/レネ・ビトラヤツ/カトリン・カートリッジ/サイモン・カロウ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 英語, 日本語
- 梱包サイズ : 18.6 x 14 x 1.4 cm; 58.97 g
- EAN : 4988013433007
- 監督 : ダニス・ダノヴィッチ
- メディア形式 : 色, ドルビー, ワイドスクリーン
- 時間 : 1 時間 38 分
- 発売日 : 2002/12/18
- 出演 : ブランコ・ジュリッチ, レネ・ビトラヤツ
- 字幕: : 日本語
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo), 英語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : ポニーキャニオン
- ASIN : B00007AJPC
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 63,601位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 437位外国の戦争映画
- - 4,944位外国のアクション映画
- - 5,808位外国のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年9月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2019年12月12日に日本でレビュー済み
若干突っ込み不足感があるが、大体満足です。ラスト、もう少しどうかしようがあったのでは?少し疑問。一緒に観た友達は悲劇を理解したが私はもう少し描写をもとめました。本当にこんな事件があつたのかなと。そこだけ残念。
星4つ
星4つ
2018年4月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こんな皮肉、監督の発想が素晴らしい! ヒットする映画が良いばかりではないです。
2014年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
良い映画をみて、世界の実情を知るべきであす。平和ボケでは、いけない。
2014年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Blu-ray通常版を購入。
作品については小品ながら風刺の効いた展開の佳作で、個人的にもたいへん気に入っ
ており、DVDは所有していますが、HD画質で見直したいという動機から購入したので、
その点については満足しています。
画質に関しては特段に美麗という程でもありませんが、見ていて不満を感じることも
なかったので☆4つです。
一方の音声ですが、既発売のDVDでは原語DD5.1ch+日本語吹替2.0chだったのが、
今回のBlu-rayではなぜか原語・吹替共にPCM2.0chと、まさかのグレードダウンとなっ
ています。
DVDがTOSHIBA、Blu-rayはIVCからの発売なので、使用したマスターの違いが原因
ではないかと思いますが、せっかくのBlu-rayなのですから、音声面でも大容量を活か
した仕様にして欲しかったと思います。
映像特典についても、DVDでは東京国際映画祭のため来日した際の、監督とプロデュ
ーサーによる舞台挨拶と記者会見の模様が収録されていますが、Blu-rayにおいては
それらもなく、オリジナル予告編のみの徹底したシンプル仕様となっています。
舞台挨拶や会見映像に特典として価値があるかどうかは買い手の考え方次第ですが、
廉価とは言えない価格帯の製品でのこの仕様には、いささかの落胆を禁じ得ません。
他方、『そうじゃない。この作品を日本語版HDで発売できた事にこそ意味があるんだ!』
と言う考え方も当然あろうかと思いますし、個人的にもその意見には賛同します。
そんな訳で、不満な点はあれ、とにかく大画面に耐えうる画質の本製品に対する感謝の
意を込めて総合評価は☆3つです。
作品については小品ながら風刺の効いた展開の佳作で、個人的にもたいへん気に入っ
ており、DVDは所有していますが、HD画質で見直したいという動機から購入したので、
その点については満足しています。
画質に関しては特段に美麗という程でもありませんが、見ていて不満を感じることも
なかったので☆4つです。
一方の音声ですが、既発売のDVDでは原語DD5.1ch+日本語吹替2.0chだったのが、
今回のBlu-rayではなぜか原語・吹替共にPCM2.0chと、まさかのグレードダウンとなっ
ています。
DVDがTOSHIBA、Blu-rayはIVCからの発売なので、使用したマスターの違いが原因
ではないかと思いますが、せっかくのBlu-rayなのですから、音声面でも大容量を活か
した仕様にして欲しかったと思います。
映像特典についても、DVDでは東京国際映画祭のため来日した際の、監督とプロデュ
ーサーによる舞台挨拶と記者会見の模様が収録されていますが、Blu-rayにおいては
それらもなく、オリジナル予告編のみの徹底したシンプル仕様となっています。
舞台挨拶や会見映像に特典として価値があるかどうかは買い手の考え方次第ですが、
廉価とは言えない価格帯の製品でのこの仕様には、いささかの落胆を禁じ得ません。
他方、『そうじゃない。この作品を日本語版HDで発売できた事にこそ意味があるんだ!』
と言う考え方も当然あろうかと思いますし、個人的にもその意見には賛同します。
そんな訳で、不満な点はあれ、とにかく大画面に耐えうる画質の本製品に対する感謝の
意を込めて総合評価は☆3つです。
2018年11月10日に日本でレビュー済み
2001年の作品。ということは、この映画をみたシリア人だってたくさんいるだろう。戦争の悲惨さを描いた作品で、これを見ると誰でも戦争はもうたくさんという気分になるが、それでも戦争はなくならないというこの現実。日本人だって他人事ではないのかもしれない。
2003年3月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画を見るとハリウッドの戦争映画がいつにも増してペラく見えてくる。全く別のジャンルの映画なのでいたしかたないか。
本当ににっちもさっちもいかない状態に陥ってしまった人々のやりとりに、真剣な状況である故に、おかしさが次々にこみ上げてくる。
色々な国の人々が入り込み、言葉の壁があらゆる場面に立ちふさがったり、地雷処理に来たドイツ兵が道具を几帳面にセットしたりと細かいネタも利いている。
面倒な事態を握りつぶそうとする国連のトップ、
真実を伝えたいといいながらも視聴率と功名心が捨てきれないマスコミ、
しゃべってみればいい奴じゃないかと言いながらもあげた手を互いに下ろすことの出来ない当事者達。
我々も含めて見ていることしか出来ない者にとってはあくまで他人事だ。
なのに、どの台詞も、今日もどこかで話されている、どこかで聞いたことのあるものばかりのような気がしてくる。
舞台演劇を思わせるような緊張感と笑いを醸しだす、あまりに巧みな脚本に加え、淡々とした演出も胸に響く。
若干フランス寄りの脚本になってるのだが、ベルギーなどが制作の主体のようなので、仕方のないところか。
笑えて、むごく、切ない傑作映画。ハッピーな気分にはなれないけれど、映画を見た満足感が十二分に得られる。
本当ににっちもさっちもいかない状態に陥ってしまった人々のやりとりに、真剣な状況である故に、おかしさが次々にこみ上げてくる。
色々な国の人々が入り込み、言葉の壁があらゆる場面に立ちふさがったり、地雷処理に来たドイツ兵が道具を几帳面にセットしたりと細かいネタも利いている。
面倒な事態を握りつぶそうとする国連のトップ、
真実を伝えたいといいながらも視聴率と功名心が捨てきれないマスコミ、
しゃべってみればいい奴じゃないかと言いながらもあげた手を互いに下ろすことの出来ない当事者達。
我々も含めて見ていることしか出来ない者にとってはあくまで他人事だ。
なのに、どの台詞も、今日もどこかで話されている、どこかで聞いたことのあるものばかりのような気がしてくる。
舞台演劇を思わせるような緊張感と笑いを醸しだす、あまりに巧みな脚本に加え、淡々とした演出も胸に響く。
若干フランス寄りの脚本になってるのだが、ベルギーなどが制作の主体のようなので、仕方のないところか。
笑えて、むごく、切ない傑作映画。ハッピーな気分にはなれないけれど、映画を見た満足感が十二分に得られる。
2003年5月1日に日本でレビュー済み
こんな軟弱でフワフワして作りこみの甘い映画で反戦だ言われても困るような。私のココロの琴線にピクリとも触れない。脚本が甘い。何故そう思うのか。何故そうせざるをえないのかが掘り下げて描かれてない。
登場人物が皆、抽象論ばかり言ってる。シーンが皆、抽象的描写ばかり撮ってる。極限状態に光る一瞬の人間性が無い。登場キャラの魂の叫びが聞こえてこないのだ。抽象論的描き方で分かる観客と分からない観客が居る。私の実感では圧倒的に後者が多いのだ。何故なら我が国は自衛権の行使としての戦闘しか認めておらず平和ボケしている国家と国民だから。そういう映画を好む人と好まない人が居る。前者は…それじゃあミュージカルをミュージカルシーンをカットして映画化してるのと同じだ。何の為の映画なのこれ。私の眼にはただの嫌国連、反地雷映画にしか見えません。終わり方も変。あれで終わりは無いでしょう。「えっ。これで終わりなの?しょぼ!」と思いましたね。みていて。それと作りこみが圧倒的に緩い。
星一個
登場人物が皆、抽象論ばかり言ってる。シーンが皆、抽象的描写ばかり撮ってる。極限状態に光る一瞬の人間性が無い。登場キャラの魂の叫びが聞こえてこないのだ。抽象論的描き方で分かる観客と分からない観客が居る。私の実感では圧倒的に後者が多いのだ。何故なら我が国は自衛権の行使としての戦闘しか認めておらず平和ボケしている国家と国民だから。そういう映画を好む人と好まない人が居る。前者は…それじゃあミュージカルをミュージカルシーンをカットして映画化してるのと同じだ。何の為の映画なのこれ。私の眼にはただの嫌国連、反地雷映画にしか見えません。終わり方も変。あれで終わりは無いでしょう。「えっ。これで終わりなの?しょぼ!」と思いましたね。みていて。それと作りこみが圧倒的に緩い。
星一個