LemonedeやBlonde、Swimming、Dirty Computerなどにプロダクション、アレンジャーとして参加された引っ張りだこの中堅(?)プロデューサー、Jon Brionの唯一のソロ作です。
一聴するとすがすがしいまでのポップミュージックです。しかし所々で彼の音楽に対する変態性が垣間見える、異常に凝った作品になっています。それが映画音楽の仕事の影響か、クラシカルな技法も絡まって、チャプターのように曲が進んでいきます。時折挟み込まれるポストサンプリングのような手法が脳に刺激を与えてきます。そしてなにより複雑かつキャッチーなメロディ、コード進行は本当に美しいです。
彼の人脈はこの作品から10数年を経て非常に強いものになりました。次作を期待してます。