Def Jam Japanからの第4弾アーティスト、AI。そもそも彼女は以前に別のレーベルからアルバムをリリースしていて、そこでも日本人離れした圧倒的なボーカル、ラップを披露していたのだが、Def Jam Japanに移籍ということで、彼女のNY育ちという部分から自然に滲み出るHipHopのバイブがよりダイレクトに表現されるであろうことは予想された。でもここで音を聞いて、彼女の持つ驚異的でもあるそのスキルに驚愕。Lofeyによるそのダウンローな楽曲もなんともいえない味わいに満ちていて素晴らしいが、なんといってもそこに彼女のボーカルが乗ると、曲がぐっと締まるというか、もうAI独自の世界がそこに存在し、本当に素晴らしい。近々リリースされるというアルバムへの期待は否応なしに高まる。US産R&Bを真似た楽曲は日本にも数多く存在するが、これほどまで本場のフィーリングを楽曲に持ち込めるアーティストは希有。ほんとにこれからどのようなアーティストになっていくのか、ものすごく楽しみ。