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1975年の、ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の遺作。マルキ・ド・サドの『ソドム百二十日』を原作に、舞台を第二次大戦下に置き換えて映画化。4人の権力者が街中の美少年と美少女を集め、ありとあらゆる変態行為を楽しむ。その行為の異常さ残虐さは凡百のポルノ映画やスプラッター映画など足元にも及ばず、劇場公開時には実際に嘔吐してしまった観客もいたほど。にもかかわらず単なる悪趣味とも一線を画しアートフィルムの最高の部類にも君臨する、物語以上にその存在そのものが狂気の沙汰ともいえる巨大なる問題作。必ずやいろんな意味での覚悟を決めてからご鑑賞を。公開直前にパゾリーニ自身が悪戯をしようとした少年に惨殺された(とされているが真相は闇)ことも本作のスキャンダラスな印象に一役買っている。(田中 元)
レビュー
製作: アルベルト・グリマルディ 監督・脚本: ピエル・パオロ・パゾリーニ 原作: マルキ・ド・サド 脚本: セルジオ・チッティ 撮影: トニノ・デリ・コリ 編集: ウンベルト・アンセルッチ 音楽: エンニオ・モリコーネ 出演: パオロ・ボナチェリ/ジョルジオ・カタルディ/ユベルト・P・クィンタバル/アルド・バレッティ/セルジオ・ファセッティ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)