60年代英国BEAT GROUPを代表する1つであり、米国侵略の一翼を担ったTHE SEARCHERS。 本作は63年11月発売の2ndLPのMONO盤とSTEREO盤、同時期のLP未収録のシングル、外国語ヴァージョン、アウト・テイク等を収録。 1曲目に2ndシングルSugar And Spiceを配し、1stLPと同様にやり慣れたライブレパートリーで固めており、文句なしの内容。 1位となった1stシングルSweets For My Sweetが彼らのライブ・レパートリーであったのに対し、2ndはプロデューサーTony Hatchが用意したFred Nightingale作のSugar And Spice。 当初バンド側はこの曲をショボく(Pretty Poor)、自分達向きではないと思ったが、Hatchの顔に泥を塗ることもできず録音した。 実はこの作者はHatch自身であり、新人バンドにとっては不本意ながら仕方ないことか… しかし、10月に発売され、結果は大ヒット! ただし、タイミングはTHE BEATLESのShe Loves Youが力を失いかけたところでベストと思われたが、同じくLIVERPOOL出身のGERRY&PACEMAKERSのYou'll Never Walk Aloneと連続1位をかけての対決となり、惜しくも2位止まりであった。 これが英国チャート史上における両者の因縁の対決第1回戦であり、次回THE SEARCHERSが逆襲することとなる。(尚、She Loves Youはその後1位に返り咲く。恐るべしTHE BEATLES) このヒットを受けて2ndLPが製作されることとなり、今回は録音に3日間が与えられた。(1stLPはほぼ1日でを完成) とは言ってもクリスマス商戦に間に合わせるため時間的な余裕は無いに等しく、1stLPと同様やり慣れたライブ・レパートリーが多く取り上げられた。 THE BEATLESの2ndLP WITH THE BEATLES(1位)と同じ11月に発売されたうえに、音楽業界全体が老若男女向けに企画を巡らすクリスマスという特殊な時期を考慮すれば5位獲得は立派。 英国BEAT GROUPが好きな方にはマスト・アイテム。 また、英国BEAT GROUPに興味のある方やTHE BEATLESが好きな方、特にTHE BEATLESをもっと深く理解したいと思われる方にはオススメの1枚。 音質最高。
2ndシングル「Sugar And Spice」(全英2位)は「Sweets For My Sweet」と並ぶ彼らの代表曲。リチャード・バレットの「Some Other Guy」はマージー・ビートの校歌みたいなもの。バディ・ホリーの「Don't Cha Know」「Listen To Me」は彼らのキャラクターにピッタリはまった好演。カール・パーキンスの「Unhappy Girls」やジョニー・キッド&パイレーツの「Hungry For Love」も演っている。サーチャーズのUKセカンド・アルバムにシングルB面曲やラジオ番組出演時のライブ音源をプラスしたCD。他人の曲ばかりだが、ガール・グループやロカビリーといったマージー・ビートらしい選曲がされているし、「All My Sorrows」「Saturday Night Out」といった佳曲も含む。スター・クラブでのライブ以外にライブ・アルバムを発表していない彼らには、ラジオ番組出演時のライブ音源は貴重。
The Searchers' first album Meet The Searchers set the tone for upfront melodic Mersey Beat and Sugar and Spice continues more in a similar vein. The title track comes in mono, stereo as well as French & German langague versions! It's all good stuff with energy, although I particularly like a slow song, All My Sorrows. There's something that raises The Searchers above the many Merseybeat bands, difficult to define, maybe because most of the others too easily lapsed into sentimentality and while they sounded good at the time, now they appear as past history while The Searchers still sound fresh.