私事だが、モンティ・パイソン作品をいろいろ見た中でも、よく覚えているネタはこのVOL.1に入っているネタが多い。最初の作品の中にすでに彼らのエッセンスが十分表現されていたのだろう。
初めて見ようという方は、ベスト盤や映画より、まずこのVOL.1、それから2あたりを見るといいと思う。パイソンのことをよく理解できるだろうし、当時の視聴者の最初のショックを、少しは追体験できるのではないだろうか。
彼らは「今までにない馬鹿馬鹿しいものを作りたい!」という目的のもと番組をはじめた。そしてそれを貫き通し、マンネリを嫌い、新しさを求めた。彼らの笑いが30年後の今見ても十分ラディカルで感動的なのは、その「探究心」ゆえだろう。
ほんっとうに馬鹿馬鹿しい。30年後もまだ馬鹿馬鹿しい。私は10年前からパイソン作品を見始めて、何度見てもほんっとに、感動的に馬鹿馬鹿しい!(これは最高の褒め言葉)