おそらくアメリカ人には
できないだろうな、と思う。
おそろしくレトロな
アメリカン・ミュージックをサンプリングし、
コラージュしてブレイクビーツ化してしまう
その手腕が凄い。
レトロなテイストを損なわずに
最新の技術で再構築してしまった、
オールド・ファッションド・フューチャー・ミュージック!
古びた蓄音機だが、中身はコンピュータ。
みたいな、懐かしくも新しいとんでもない作品。
39分があっというまのノンストップ感は
2MANY DJ'Sを彷彿とさせる。
遊びごころに溢れ、
同時にアメリカン・ミュージックへの愛情も感じられる。
2002年にノルウェー映画祭音楽部門の最高賞、
ゴールデン・クラップ・ボード賞を最年少で受賞した、
映画音楽家としての顔も持つ
ジョン・エリック・カーダの1stソロ。
ジャケットの彼の顔は白塗りのように見え、
パカッとはずれるような気がする。
中からは、セピア色のコンピュータ・チップが
現れるかもしれない。