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そうそう、この音、このグルーヴ。これぞまさしくあの懐かしいクルセイダーズ・サウンドの復活だ。1976年にトロンボーンのウェイン・ヘンダーソンが抜け、84年にドラマーのスティックス・フーパーが脱退。その時点でオリジナル・メンバーはキーボードのジョー・サンプルとサックスのウィルトン・フェルダーだけとなり、その後活動を休止してしまったクルセイダーズ。再結成の話は何度も浮上したが、実現の可能性は薄いと思われていた。それが、ついに実現した。それだけでも嬉しいが、内容がこれまた有無をいわせぬクルセイダーズ・サウンドとあって、本当に幸せな気分になれる復活作だ。
『サザン・コンフォート』や『スクラッチ』時代のナンバーもリメイクしているが、大半は新曲。たとえ新曲でも味付けは、一聴それとわかるクルセイダーズ・サウンドのオン・パレードだ。準メンバーだったアーサー・アダムスも参加している。そして、なんとエリック・クラプトンが2曲でブルージーなギター・ソロを聴かせるではないか。これにはビックリだ。(市川正二)