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![With Strings -Coloured- [Analog]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/817nggMHbaL._AC_UL165_SR165,165_.jpg)
このアルバムを初めて手にしたのは1998年、Verveが手持ちのスタジオ録音音源から「エイプリル・
イン・パリ」の全12曲と「ナイト・アンド・デイ」の4曲を選んでカップリングしたアルバムとの
ことで、ワクワクしながら聴いた覚えがあります。
当初パーカーのような天才（かつ奇人）でもストリングスを従えての演奏は嬉しいことだったのかな
と思っていましたが、実はこの編成を考え出したのはパーカー自身でプロデューサーだったノーマン・
グランツは反対していたそうです。でも1947年12月のカーネギー・ホールでのストリングスとの
共演が大成功を収め、グランツも納得せざるを得なかったみたい。確かにここにはストリングスに
流されず、しっかりジャズを吹いているパーカーがいます。自信があったのでしょうね。ともかく
これでパーカーはストリングス物のパイオニアになりました。
さて今回このアルバム（UCCU-9468）ベストオブ限定版を再購入したのですが、それには理由が
あります。手持ちのアルバム（POCJ-2637）は12+4曲の収録でこれまでたっぷり楽しんで来ま
したが、やはり音場が平板で広がりが感じられなかった。元よりモノラル録音ですがらステレオ盤
のような左右への広がりはありませんが、質の良いモノラル録音は奥行きがあり楽器の分離も良い
はずなのです。それが感じられなかった。
そこで最近のテクノロジー満載の本アルバムに目を付けたという訳です。まず24bitリマスタリング、
次にルビジウム・クロック・カッティング、最後にSHM-CDとマスタリングからプレスまでが最新
の技術によって作られています。
その実力は奥行きのある音場、明瞭な音の分離だけに止まらず、モノラル盤なのに中央から広がる
臨場感を再現するほどのものでした。勿論古い録音なので何カ所かはプチッという小さなノイズが
入りますが、それでも古い録音をここまで良く蘇らせたものだと感激しました。
なのでこれからパーカーのアルバムを揃えて行こうとお考えの方は、少し予算を足して高音質CDを
選択することをお薦めします。SACDが一番良いのですが、このSHM-CDやUHQCD、Blu-specCD2、K2HD、1bit DSDマスタリングなど、SACDにも匹敵するような音質のCDが増えてきていますので。
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