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イギリス、サウス・ウェールズの3人組ステレオフォニックスは、いまどきのUKロック・シーンではめずらしいぐらいに骨太で泥臭い歌と演奏を聴かせるロックンロール・バンドだ。2年ぶりとなるこの3作目でも、それは変わらないけれど、今回はローリング・ストーンズやフェイセスといった70年代のイギリスのロック・バンドの多くが、そうしたようにアメリカの南部サウンドに、さらに接近している。加えて、ブルージーなロックンロールを中心にソウル・ナンバーやフォーク・ナンバーも交えつつ、曲によってはストリングスや女声コーラスもフィーチュアするなど、曲の聴かせ方もずいぶん巧みになった。以前の作品は、やや単調に聴こえたりもしたけれど、今回、そういう問題はすっかり解消され、同時に味わい深さも増している。まさに成長を思わせる充実作。(山口智男)
メディア掲載レビューほか
ウェールズ出身のスリー・ピース、ステレオフォニックスの通算4枚目のアルバム。今回は、前作のアメリカン・ルーツ・ミュージックへの邂逅を糧にしたうえでのグルーヴィーで懐の深いR&Rサウンドを提示。ハンブル・パイやフェイセスなどに通じる豪快なR&Rナンバー「マダム・ヘルガ」、女性コーラスを配したアコースティック・ソウル「メイビー・トゥモロー」ほか、ステレオフォニックス流儀の聴かせる好ナンバーが満載。ケリー・ジョーンズが全曲の作詞作曲、プロデュースを手掛けている。 (C)RS