嵐のようなスウェディッシュ・ポップ・ブーム。
とうに過ぎ去りはしたものの、いまだ根強い人気をもつジャンルで特に10代~20代の女性でだいっきらい!という人はあまりいないのでは、と感じます。
スウェディッシュ・ポップというとまず思い浮かぶのがカーディガンズなのですが、ワナダイズはメインボーカルが大抵男性ということもあって(?)、カーディガンズのような線の細さ、不安定さは感じません。
スウェディッシュ・ポップというより少々アメリカンなイメージもうける安定感、色とりどりの星がちらちら散りばめられたような可愛さ、小さな子供がちょっとしたイタズラを仕掛け合って遊んでいるような無邪気さなどがメロディ、歌詞から溢れてきて自然とわくわくしてきます。
少し元気がないときに聴いても、押しつけがましい明るさではないのでメロディがすうっと入ってきて、いつの間にかお出かけし気分に変わってしまいます。
レオナルド・ディカプリオ主演のロミオ&ジュリエットのサントラにも含まれた「You and me song」が収録された「Be a Girl」より青春の甘酸っぱさ、苦みがとれて、よりポジティブな雰囲気となっています。青春くささが少ないギター・ポップというのは少なく、またその中で名作はもっと少ない、希少価値ともいえる作品だと思います。
元々before&afterは二枚組のミニアルバムだったので、6曲目のAll Over Meまでの前半が特に明るいbefore、7曲目のDiskoから後半が少し落ち着いたafterとなっていて、アルバムとしての流れもよく、女の子同士のドライブやパーティー、もしくは気になる女性からさわやかな好感度を抱いて欲しいときなど、様々なムード作りのBGMにオススメです。