#1"I am Vengeance" と#2 "Black God Aftermath" の、冒頭2曲でもう即死。剥き出しの攻撃性と寒々しくも美しいメロディの対比がたまらない。これ以降もNaglfar流のメロディック・ブラック・メタルが炸裂。イェンスのヴォーカルも過去最高レベルで凄まじく、「高貴な獣」とでも形容すべき威容と神々しさ。怒り、悲哀、絶望、といった感情が突き刺さる。
ボーナストラックに、アメリカのデス・メタル・バンドMassacreのカヴァー "Dawn of eternity" を収録。Naglfarの普段の音楽性と違ってわりとストレートなデスメタル曲だが、非常にキレのあるアレンジ。
スウェーデン出身メロブラのナグルファーの3rdアルバム。ツインギターで奏でる正統派のメロディと暴虐の限りをつくすボーカルがうまくマッチし、なんとも言えない満足感を与えてくれる作品だ。全作中では最高傑作だろう。暴虐性だけ見れば、デスやゴアメタルなんかにも見劣りはしない。オススメは「Black God Aftermath」「Force Of Pandemonium」「Dawn Of Eternity」等など、とくに「Dawn‾」はインストからつづく名曲で、これぞメロブラという感じである。ただ初心者には暴虐性が強すぎてあまりオススメできない。なるべくはじめはディムボガーのようなシンフォニックブラックを聞いて、慣れてきたらナグルファーを聞いたほうがよいだろう。絶対に良さがわかるはずだ。個人的には、メロブラファン必聴の一枚にこれを推したい。ナグルファー最高!