まずは、下記動画サイトを参照されたし。極めて優れた作品です。
http://www.youtube.com/watch?v=X0BqSWIiBCM
http://www.youtube.com/watch?v=9r1rO7vNICM
既に本国では、"Weird AL"先生のネタが(笑えるか否かはともかく)解らないのは恥ずかしいコト、と云う域に達しています。解るための前提として、学術・芸術から娯楽一般までいろんな分野の知識が必要とされるからです。
殊にテレビ番組に対する偏執的とも思えるマニアぶりには、全く呆れるほかありません。10曲目の「Bob」など、私は歌詞カードを4回も読んでようやく何が面白いのかが解りました。もっとも、「Bob」と云う名前自体はもちろん、「竹藪焼けた」的に有名なフレーズがいくつも入っているから、米国人は聴けば解るんでしょうが。2曲目の「Hardware Store」は、直訳すれば金物屋ですが、日本で云う大型量販ホームセンター、しかも(関東圏での)スーパーカインズとかジョイフルホンダ級のものを指し、そこで売られている商品を凄い速さで羅列していく曲の展開は圧巻です。
しかし、やはり最大の聴きモノは、30年越しのパロディ曲「Super Hero」でしょう。有名なピアノの間奏をアコーディオンで演っている以外は、唱い回しまで含めて原曲に忠実で、迂闊に聴いていると原曲と間違えるかも知れません。まぁなにしろ、この原曲の歌手自身が、"Weird AL"先生にとって、そして私を含む世界中の人々にとって、「Super Hero」だったに違いありません。関係無い話ですが参考までに、この原曲の元になった5thDimentionの曲も素晴らしいです。
私は個人的な意見として、初めて"Weird AL"先生のアルバムを買う、と云う方には、本作品は絶対お薦めしません。
2013年時点で、疑い無く最高傑作なので、後が続かなくなる虞れがあります。まずはDare to be Stupid、あるいはBad hair dayあたりから始めるのが適切だろうと思います。とにかく、おいしいものは最後まで取って置きましょう。