シンクロニシティー
仕様 | 価格 | 新品 | 中古品 |
CD, 1997/7/16
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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CD, 限定版, 2017/5/17
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CD, 2006/11/22
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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CD, 2003/6/27
"もう一度試してください。" | 1枚組 |
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CD, 限定版, 1996/11/21
"もう一度試してください。" | 限定版 |
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CD, 限定版, 2007/1/24
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CD, 限定版, SACD, 2014/11/26
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CD, SACD, 2003/4/23
"もう一度試してください。" | SACD |
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CD, 限定版, 2013/12/18
"もう一度試してください。" | 限定版 |
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CD, 限定版, 2013/12/18
"もう一度試してください。" | 限定版 |
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曲目リスト
1 | シンクロニシティーI |
2 | ウォーキング・イン・ユア・フットステップス |
3 | オー・マイ・ゴッド |
4 | マザー |
5 | ミス・グラデンコ |
6 | シンクロニシティーII |
7 | 見つめていたい |
8 | キング・オブ・ペイン |
9 | アラウンド・ユア・フィンガー |
10 | サハラ砂漠でお茶を |
11 | マーダー・バイ・ナンバーズ |
12 | (エンハンスド)見つめていたい (ビデオ) |
商品の説明
メディア掲載レビューほか
通算5枚目にしてラスト・アルバムとなった、ポリスの1983年作品。前作から始まった精密な音作りとポップなメロディ・ラインの両立に成功し、シングル「見つめていたい」は8週連続、アルバムも17週連続全米1位のベスト・セラーとなった。他に「キング・オブ・ペイン」など全11曲収録。
登録情報
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 梱包サイズ : 14.09 x 12.63 x 1.37 cm; 0.28 g
- メーカー : ユニバーサル インターナショナル
- EAN : 4988005329509
- 時間 : 44 分
- レーベル : ユニバーサル インターナショナル
- ASIN : B00009KM6M
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 591,422位ミュージック (ミュージックの売れ筋ランキングを見る)
- - 46,588位ポップス (ミュージック)
- - 129,490位ロック (ミュージック)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2023年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表題のとおり、すべてOKです。
2020年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
注文後に即発送で即到着。状態が良くて帯もダブルで付いており、DISC UNIONさんの取り扱い品はいつも安心で価格も良心的です。有難うございました。
2016年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どうしても、世界を変えた名作ですね、多分ポリス最後だと思ってますが、こんだけ決めりゃあ、もういいですよね。
2005年5月27日に日本でレビュー済み
POLICEが最終的に活動停止したのは、やはりSTINGが個人の活動に没頭したかったというのが最大の理由ですよね。
このアルバムでも、「シンクロニシテイ2」~ラストの「サハラでお茶を」までの
現在のSTINGの原型をなしている楽曲と、
前半のかなりアバンギャルドなスチュの楽曲とは
完全に違和感があります。
後半のSTINGワールドは実に完成度が高くて、
もうSTING自身の自由な創作意欲に歯止めは利かない
といった感があります。
たとえPOLICEの成功によって
STINGの「音楽で飯を食う!」という夢がかなったのだとしても、現在の彼の方向性を考えればすでに
この時点でPOLICEとしての活動を続けていることが
いかに不自然になっていたか容易に想像できます。
特に、彼の自伝「Broken Music」を読めば、なおさらです。
ラストの「サハラでお茶を」はそのまま、彼のソロに入っていても
なんら違和感が無いような名曲で
(実際ソロになってからも演奏され、LIVEアルバムにも収録されています)、
やはり彼のPOLICEとしてのキャリアはここで終焉を迎えたと実感します。
「見つめていたい」 が好きだ~と興味をもたれた方にも
私はベスト版ではなく、このアルバムをお勧めします。
そして、そのままSTINGのソロアルバムへ
聴いていって欲しいな~。
このアルバムでも、「シンクロニシテイ2」~ラストの「サハラでお茶を」までの
現在のSTINGの原型をなしている楽曲と、
前半のかなりアバンギャルドなスチュの楽曲とは
完全に違和感があります。
後半のSTINGワールドは実に完成度が高くて、
もうSTING自身の自由な創作意欲に歯止めは利かない
といった感があります。
たとえPOLICEの成功によって
STINGの「音楽で飯を食う!」という夢がかなったのだとしても、現在の彼の方向性を考えればすでに
この時点でPOLICEとしての活動を続けていることが
いかに不自然になっていたか容易に想像できます。
特に、彼の自伝「Broken Music」を読めば、なおさらです。
ラストの「サハラでお茶を」はそのまま、彼のソロに入っていても
なんら違和感が無いような名曲で
(実際ソロになってからも演奏され、LIVEアルバムにも収録されています)、
やはり彼のPOLICEとしてのキャリアはここで終焉を迎えたと実感します。
「見つめていたい」 が好きだ~と興味をもたれた方にも
私はベスト版ではなく、このアルバムをお勧めします。
そして、そのままSTINGのソロアルバムへ
聴いていって欲しいな~。
2018年12月24日に日本でレビュー済み
「見つめていたい」収録です 他の歌も素敵ですがなんと言っても「見つめていたい」が一番好きです。
この歌を聴くと、時にとても胸がしめつけられて涙が出ます。
この歌は執着心に取り付かれた狂気から徐々に喪失と諦めに変っていく心を表現しているように思えるんですよね
一度は誰もが味わる人生の苦しい状態でしょうか どう頑張っても無理で諦めるしかない時ってありますよね
時間の経過と共に変わる心の変化を感じる歌です
この歌は悪意を持って相手を監視して支配しようとする人間の歌とstingが語っていましたが、離れるはずのない人が自分の人生の舞台から確実にフェードアウトしていく現実を認められなくて、誰か代わりを求めても虚しく結局相手の動向を監視するしか出来ない苦しい精神状態を果たして単に悪意だけで説明出来るのかは疑問です。
聴き手によってかなり変わるのではないでしょうか
もちろん作った本人が悪意と言ってるから悪意なのでしょうけど、きっと彼の意図はそれだけではない気がします。
どこかで聞いたのですが、この曲はある時、スティングが夜中にとても悲しい気持ちで目が覚めて一気にピアノに向かって作曲したようです。
そこにアンディがシンプルなバラード調のリフに9度の「ほろ苦さ」を加えて絶妙なうねる波のような和音にしたとどこかの音楽雑誌に載ってました。
一見すると明るいバラード調な綺麗なメロディなのにどこか胸がしめつけられるような甘く切ない気分になるのはそんな隠し味的な仕掛けがあるからかも知れません。
最後のパートで永遠とも思えるようなループの中で時間は絶えず一定に流れていき、その記憶はいずれは美しく色褪せてほろ苦い過去になっていく… 聴き終わるとそんなカタルシスを得ます。
人の心の成長を信じたいです 失って苦しんでからこそ得られるものあるというメッセージを自分で勝手に解釈して得てます。
まさに、さよならだけが人生ですね ここまで読んでくださった方 ありがとうございます。
every breath you take - the police (aula de guitarra) でyoutubeで検索してみてください より良さが実感出来るかと思います。
この歌を聴くと、時にとても胸がしめつけられて涙が出ます。
この歌は執着心に取り付かれた狂気から徐々に喪失と諦めに変っていく心を表現しているように思えるんですよね
一度は誰もが味わる人生の苦しい状態でしょうか どう頑張っても無理で諦めるしかない時ってありますよね
時間の経過と共に変わる心の変化を感じる歌です
この歌は悪意を持って相手を監視して支配しようとする人間の歌とstingが語っていましたが、離れるはずのない人が自分の人生の舞台から確実にフェードアウトしていく現実を認められなくて、誰か代わりを求めても虚しく結局相手の動向を監視するしか出来ない苦しい精神状態を果たして単に悪意だけで説明出来るのかは疑問です。
聴き手によってかなり変わるのではないでしょうか
もちろん作った本人が悪意と言ってるから悪意なのでしょうけど、きっと彼の意図はそれだけではない気がします。
どこかで聞いたのですが、この曲はある時、スティングが夜中にとても悲しい気持ちで目が覚めて一気にピアノに向かって作曲したようです。
そこにアンディがシンプルなバラード調のリフに9度の「ほろ苦さ」を加えて絶妙なうねる波のような和音にしたとどこかの音楽雑誌に載ってました。
一見すると明るいバラード調な綺麗なメロディなのにどこか胸がしめつけられるような甘く切ない気分になるのはそんな隠し味的な仕掛けがあるからかも知れません。
最後のパートで永遠とも思えるようなループの中で時間は絶えず一定に流れていき、その記憶はいずれは美しく色褪せてほろ苦い過去になっていく… 聴き終わるとそんなカタルシスを得ます。
人の心の成長を信じたいです 失って苦しんでからこそ得られるものあるというメッセージを自分で勝手に解釈して得てます。
まさに、さよならだけが人生ですね ここまで読んでくださった方 ありがとうございます。
every breath you take - the police (aula de guitarra) でyoutubeで検索してみてください より良さが実感出来るかと思います。
2014年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
このアルバムから入りました。
レコードからの買い替えです。
この頃のサウンドは何聞いても心地よいです。
レコードからの買い替えです。
この頃のサウンドは何聞いても心地よいです。
2011年1月7日に日本でレビュー済み
1983年、THE POLICEの5thアルバムです。
この作品は、THE POLICEが生み出した名盤群の中でも、
とりわけ評価の高い作品で、ラスト・アルバムになります。
バンドが本来持つ多彩な音楽要素に圧倒的な演奏力。
前作で見せた大胆なサウンドには、更に洗練を加える。
これらの要素を集結し、ポピュラリティに焦点を合わせた作品です。
前作の勢いはそのままに、最新型POLICEが突き進む(1) "Synchronicity I"
ダイナミック、かつ、スタイリッシュな(6) "Synchronicity II"
THE POLICE最大のヒット曲となった(7) "Every Breath You Take"
心に染み渡る名曲(8) "King of Pain"
まどろみの中、陰影に引きずりこまれるような(9) "Around Your Finger"
この1曲で一つの世界を描いたような(10) “Tea in the Sahara”
・・・などなど、名曲・佳曲揃いです。
面白いのが、前半は、前述”Synchronicity I”、
南の島の民謡のような(2) “Walking in Your Footsteps”、
シアトリカルで狂気染みた(4) “Mother”など、
THE POLICEの多様性や実験性、トンガリ度合いが感じられるのに対して、
後半は、シンプルでスマート、適度にPopという、
いわばStingソロに近い曲に占められている点です。
”Synchronicity I”と”Synchronicity II”を比べてみても、
“I”はトンガってて、”II”は聴きやすい、というのが感じ取れると思います。
THE POLICEはアイデアに際限がなく、もはや手を付けられなくなった。
そこでStingが、理性とポピュラリティでTHE POLICEに終止符を打った。
・・・そんな”芝居の一幕”を見るかのようです。
Rockの歴史の1ページが、このアルバムにあります。
THE POLICEファン、Stingファンのみならず、全Rockファン必聴です。
何年たっても、何度聴いても、色あせない・・・エヴァーグリーンな名盤です。
この作品は、THE POLICEが生み出した名盤群の中でも、
とりわけ評価の高い作品で、ラスト・アルバムになります。
バンドが本来持つ多彩な音楽要素に圧倒的な演奏力。
前作で見せた大胆なサウンドには、更に洗練を加える。
これらの要素を集結し、ポピュラリティに焦点を合わせた作品です。
前作の勢いはそのままに、最新型POLICEが突き進む(1) "Synchronicity I"
ダイナミック、かつ、スタイリッシュな(6) "Synchronicity II"
THE POLICE最大のヒット曲となった(7) "Every Breath You Take"
心に染み渡る名曲(8) "King of Pain"
まどろみの中、陰影に引きずりこまれるような(9) "Around Your Finger"
この1曲で一つの世界を描いたような(10) “Tea in the Sahara”
・・・などなど、名曲・佳曲揃いです。
面白いのが、前半は、前述”Synchronicity I”、
南の島の民謡のような(2) “Walking in Your Footsteps”、
シアトリカルで狂気染みた(4) “Mother”など、
THE POLICEの多様性や実験性、トンガリ度合いが感じられるのに対して、
後半は、シンプルでスマート、適度にPopという、
いわばStingソロに近い曲に占められている点です。
”Synchronicity I”と”Synchronicity II”を比べてみても、
“I”はトンガってて、”II”は聴きやすい、というのが感じ取れると思います。
THE POLICEはアイデアに際限がなく、もはや手を付けられなくなった。
そこでStingが、理性とポピュラリティでTHE POLICEに終止符を打った。
・・・そんな”芝居の一幕”を見るかのようです。
Rockの歴史の1ページが、このアルバムにあります。
THE POLICEファン、Stingファンのみならず、全Rockファン必聴です。
何年たっても、何度聴いても、色あせない・・・エヴァーグリーンな名盤です。
2012年7月21日に日本でレビュー済み
小倉エージ氏の1983年(発表年)の解説ですがこれまた感服いたします。
待望の、ポリスの新作の登場である。前作『ゴースト・イン・ザ・マシーン』以来、1年9カ月ぶりの新作で、デビュー以来、通算して5作目のアルバムにあたる。
この新作の発表の二ユースが伝えられたのは今年に入ってからで、しかも、4月に発表とまでされていたのだが、実際には2カ月程延期ということになってしまった。
その最大の理由は、スティングが新たに出演することになった映画『ゴッド・オプ・ザ・チューンズ』のロケが遅れ、ミックス・ダウンにとりかかれなかったからだという。
そういえば、1年9ヵ月近いブランクの間には、昨年の9月、LA郊外で3日間にわたり開かれた“USフェスティヴァル”への出演といったこともあったが、もっぱら3人それぞれの個人的な活動が目立っていた。
まず、スティングは、モントリオール映画祭でグランプリを取った映画『プリムストン・アンド・トリーウル』に主演。続いて、先にもふれてきたSF作家のフランク・ハーバート作の『デューン』を下敷きにした映画『コッド・オプ・ザ・チューンズ』に出演と、映画ついている。また、もう1年以上も前のことになるが“シークレット・ポリスマンズ・コンサート”に参加し、その時のライヴ・アルバムが評判を呼ぶということもあった。
スチユワート・コープランドは、マイク・ルザフォードのアルバム制作をわずかに手伝った後は、休息に入り、アンデイ・サマーズは、ロバート・フリップとともにアルバム『心象表現』を制作。さらに自身の写真集を発表して話題を呼んできた。
それら公の活動の一方で、私的には、スティングが結婚、アンデイも同様にゴタゴタとした問題があったようであり、そうしたこともグループとしての活動を遅らせる結果にもなったらしい。
そして、ニュー・アルバムの登場までの間は、それこそ、これまでに彼らが発表してきたアルバムのおさらいをするよりなかったわけである。それには、彼らの影書を受けたグループが、アメリカ、さらにはオーストラリアあたりからも続出したこともあって、その確認のために、オリジナルであるポリスのアルバムを<り返し聞き直す、ということがあったからである。
たとえば、今をときめくオーストラリア出身のメン・アット・ワークなど、彼らのスタイルの3分の1近くは、ボリスの影響下に生まれたことは確かなようである。それよりもとりわけアメリカにはその信奉書が多い。たとえば、まったく畑の違うように思えるフュージョン・ギタリストのリー・リトナーが、フュージョンの看板を外すことを考え、それを実行に移しはじめたのは、ジェネシスとポリスにうちのめされたことがきっかけだったと、彼自ら話していたこともある。もちろんまさにコピーそのままフォロワーというにふさわしいグループも登場してきた。一般のファンばかりか、ミュージシャンの間での人気評価も高いというのが、実に興味深いところだ。
さて、そんな彼らの新作だが、そのタイトルが意味深い。オリジナル・タイトルの“シンクロニシティー”とは、心理学用語で、“同時性”といったことを意味するという。
アルバム・カヴァーの写真で、スティングが同じタイトルの本を手にしているのが見い出せるが、このアルバムのタイトルは心理学者のカール・ユングの著作によるその本に由来してのものであることには、間違いがないようだ。
無知をさらけ出すようで恥しいが、カール・ユングについては辞しくなく、ここではツケヤキパのまた聞きの知識をふれることしかできないのだが、フロイトの精神分析と並んで、欧米では分析心理学で名高い人物であるという。
そして、“シンクロニシティー”という著作にも関係のある“意味のある偶然の一致”、“因果的以上に、この世に存在する非因果的出来事”といったことが、このアルバムのテーマ、コンセプトにもつながっているといえるのだろうか
そういえば、先にもふれてきたように、期せずしてメンバーのふたりが、家庭内でトラプルを起してきたが、それがこのアルバム作りに、なんらかの影響を及ぼしたと思えるふしがある。
それにしても興味深いのは、ジャケットの写真だ。モノクローム写真のコラージュのひとつひとつが、映画のスティールを思わせる状況設定や背景に凝つたものであり、さまざまな意味あいを思わせる。映画の知毒針こも乏しいボクだが、記憶のある限りでは、ゴダールなどのフランスのヌーベル・パーグ風を思わせる観念性がくみとれてくる。
さて、音楽、そのものについては、ここでまたひとつ変化があったといえるようだ。
前作の『ゴースト・イン・ザ・マシーン』などでは、デビュー以来のスタイルに、プログレ風のセンスを加味するところがあった。むろん、たとえば彼らのレゲエの導入などからも明らかなように、そのままのものではない彼らなりの味つけがあったように、プログレ風も、彼らならではのセンスのうかがえるもの。さらに、シンセサイザー類の起用におけるテクノ風も興味深かつた。そして今回は、アンディ・サマーズの作品が、ロバート・フリップとの共演の面影を残しているのを除いては、再び、シンプルでストレートなスタイルを主体としはじめているように思う。
その傾向が端的にあらわれているのが、このアルバムからまず最初にシングル・カットされるB1の「見つめていたい」。そのメロディは60’sのポップスにも通じる明解さがあり、リズムはゆったりと、サウンドもシンプルなものとなっている。さらにA3の「オー・マイ・ゴッド」での、ストレートなR&Bをベースにしたもの。
とはいえ、スチュワート・コープランドのスネア・ワークに特徴を見せる、スピーディーなノリによる独特のスタイルが失<なってしまったわけではなく、ここにもひとつの基本的なスタイルとして残されている。また一方で、B2「キング・オブ・ペイン」。あるいはB3における抑制のとれた歌や演奏、さらに、叙情味がくみとれること。さらにA面の作品のいくつかに窺えるエスニック・ミュージック風の導入も大いに注目されよう。
では最後に、収録されている作品について簡単にふれておくことにしよう。
アルバムのトップを飾るのは、タイトル曲にあたる「シンクロニシティーI」。前述のように、カール・ユングの著作にもとづいての作品といえるわけだが、恋人であれ、友人であれ、人間としての関係のあり方についてをテーマにしたものといえるようだ。リズミカルで歯切れのよいスピーディーなノリによる演奏は相変らずのもの。だが、シンセサイザーの起用などに斬新さ、新生面がくみとれる。
次いで「ウォーキング・イン・ユア・フットステップ」は、タプラ(もしくはそれを模したシンセサイザー類であるかもしれないが)をはじめ、民族楽器を使ってのエスニックであり、プリミティヴな雰亜気もあるパーカッシブなサウンドをパックにしてのもの。どことな<、ガムラン的雰囲気もある。
その内容だが、タイトルからも窺えるように、身についた着実な足どりで、あるいは、足元を見極めながらの歩み、といったことについて歌われているようだ。
「オー・マイ・ゴッド」は、シンプルでストレートなR&Bスタイルの、ポリス風ヴァリエーションといえようか。ベースのラニングが、ある時はメンフィス・ソウル風、ある時は、ポール・マッカートニー風となる。シャープでタイトなドラミングに加えて、エフェクト類を巧みに使用したギターが、彼らならではのスタイルを感じさせる。ステイングの、感情の起伏を押し殺すような歌いぶりと、コ一ダ近くのアヴァン・ギャルドなサックス・フローが印象深い。
次いで「マザー」は、アンディ・サマーズの作品。彼がロパート・フリップとのコンビで生み出したアルバム『心象表現』の延長線上にあるもので、ロバート・フリップさながらのギターがフィーチャーされるなど、一時期のキンク・クリムズンをほうふつさせるそして、その内容も、実に偏執狂的である、というのがおもしろいところだ。
「ミス・グラデンコ」は、スチュワート・コープランドの作品。その作風をはじめ、シャープでタイトなドラミングに加えて、アルペジオ・ギターや、サイキデリック風の面影を残すリード・ギターが、独特の雰囲気をもたらしている。
そしてA面の最後は、再びタイトル曲で、“II”と付け加えられた「シンクロニシティーII」。その“'T”よりもテンポは幾分かスロー・ダウン。とはいえ、彼ららしいシャープで歯切れのいいノリをふんだんに聞かせるもの。スティングの歌いぷりが、その“'T”においては、いわば悲情感も漂わせる切羽詰ったものであったのに対して、開き直り、というまではいかなくとも、ある程度達観したかのような表情もくみとれる。が、それにしても、歌詞の内容が気になる。
B面に移って1曲目の「見つめていたい」は、このアルバムから最初にシングル・カットされるもの。
ギター・リフやスネアのシャープなドラミングに、彼らならではのスタイルを見い出せる。が、それにもまして興味深いのは、その曲調が、50’s、60’sのポップ・ソングの伝統をくんでいること。メロディアスなラインに加えて、その歌詞も実に明解なもの。“君がいなければ……”といった、ありふれたラヴ・ソングのひとつ。しかし、見かけこそそうしたパターンを踏襲したものだが、それだけにとどまらぬこだわりを感じさせるところがあるのが、なんとも彼ららしい。
「キング・オブ・ペイン」は、淡々とした歌いぶりと演奏にはじまりながら、ジワジワと盛り上りを見せていく。暗喩のこめられたような歌詞展開が、興味深い作品だ。
「アラウンド・ユア・フィンガー」は、これまでのポリスにはなかった、叙情味、というか、しっとりとした情緒感を漂わせた作品。
続くラストを締めくくる「サハラ砂漠でお茶を」も同様の趣きを持つもの。おだやかな語り口や控え目な演奏、サウンドが意味あいの深さを感じさせる。
'83年5月 小倉エージ
待望の、ポリスの新作の登場である。前作『ゴースト・イン・ザ・マシーン』以来、1年9カ月ぶりの新作で、デビュー以来、通算して5作目のアルバムにあたる。
この新作の発表の二ユースが伝えられたのは今年に入ってからで、しかも、4月に発表とまでされていたのだが、実際には2カ月程延期ということになってしまった。
その最大の理由は、スティングが新たに出演することになった映画『ゴッド・オプ・ザ・チューンズ』のロケが遅れ、ミックス・ダウンにとりかかれなかったからだという。
そういえば、1年9ヵ月近いブランクの間には、昨年の9月、LA郊外で3日間にわたり開かれた“USフェスティヴァル”への出演といったこともあったが、もっぱら3人それぞれの個人的な活動が目立っていた。
まず、スティングは、モントリオール映画祭でグランプリを取った映画『プリムストン・アンド・トリーウル』に主演。続いて、先にもふれてきたSF作家のフランク・ハーバート作の『デューン』を下敷きにした映画『コッド・オプ・ザ・チューンズ』に出演と、映画ついている。また、もう1年以上も前のことになるが“シークレット・ポリスマンズ・コンサート”に参加し、その時のライヴ・アルバムが評判を呼ぶということもあった。
スチユワート・コープランドは、マイク・ルザフォードのアルバム制作をわずかに手伝った後は、休息に入り、アンデイ・サマーズは、ロバート・フリップとともにアルバム『心象表現』を制作。さらに自身の写真集を発表して話題を呼んできた。
それら公の活動の一方で、私的には、スティングが結婚、アンデイも同様にゴタゴタとした問題があったようであり、そうしたこともグループとしての活動を遅らせる結果にもなったらしい。
そして、ニュー・アルバムの登場までの間は、それこそ、これまでに彼らが発表してきたアルバムのおさらいをするよりなかったわけである。それには、彼らの影書を受けたグループが、アメリカ、さらにはオーストラリアあたりからも続出したこともあって、その確認のために、オリジナルであるポリスのアルバムを<り返し聞き直す、ということがあったからである。
たとえば、今をときめくオーストラリア出身のメン・アット・ワークなど、彼らのスタイルの3分の1近くは、ボリスの影響下に生まれたことは確かなようである。それよりもとりわけアメリカにはその信奉書が多い。たとえば、まったく畑の違うように思えるフュージョン・ギタリストのリー・リトナーが、フュージョンの看板を外すことを考え、それを実行に移しはじめたのは、ジェネシスとポリスにうちのめされたことがきっかけだったと、彼自ら話していたこともある。もちろんまさにコピーそのままフォロワーというにふさわしいグループも登場してきた。一般のファンばかりか、ミュージシャンの間での人気評価も高いというのが、実に興味深いところだ。
さて、そんな彼らの新作だが、そのタイトルが意味深い。オリジナル・タイトルの“シンクロニシティー”とは、心理学用語で、“同時性”といったことを意味するという。
アルバム・カヴァーの写真で、スティングが同じタイトルの本を手にしているのが見い出せるが、このアルバムのタイトルは心理学者のカール・ユングの著作によるその本に由来してのものであることには、間違いがないようだ。
無知をさらけ出すようで恥しいが、カール・ユングについては辞しくなく、ここではツケヤキパのまた聞きの知識をふれることしかできないのだが、フロイトの精神分析と並んで、欧米では分析心理学で名高い人物であるという。
そして、“シンクロニシティー”という著作にも関係のある“意味のある偶然の一致”、“因果的以上に、この世に存在する非因果的出来事”といったことが、このアルバムのテーマ、コンセプトにもつながっているといえるのだろうか
そういえば、先にもふれてきたように、期せずしてメンバーのふたりが、家庭内でトラプルを起してきたが、それがこのアルバム作りに、なんらかの影響を及ぼしたと思えるふしがある。
それにしても興味深いのは、ジャケットの写真だ。モノクローム写真のコラージュのひとつひとつが、映画のスティールを思わせる状況設定や背景に凝つたものであり、さまざまな意味あいを思わせる。映画の知毒針こも乏しいボクだが、記憶のある限りでは、ゴダールなどのフランスのヌーベル・パーグ風を思わせる観念性がくみとれてくる。
さて、音楽、そのものについては、ここでまたひとつ変化があったといえるようだ。
前作の『ゴースト・イン・ザ・マシーン』などでは、デビュー以来のスタイルに、プログレ風のセンスを加味するところがあった。むろん、たとえば彼らのレゲエの導入などからも明らかなように、そのままのものではない彼らなりの味つけがあったように、プログレ風も、彼らならではのセンスのうかがえるもの。さらに、シンセサイザー類の起用におけるテクノ風も興味深かつた。そして今回は、アンディ・サマーズの作品が、ロバート・フリップとの共演の面影を残しているのを除いては、再び、シンプルでストレートなスタイルを主体としはじめているように思う。
その傾向が端的にあらわれているのが、このアルバムからまず最初にシングル・カットされるB1の「見つめていたい」。そのメロディは60’sのポップスにも通じる明解さがあり、リズムはゆったりと、サウンドもシンプルなものとなっている。さらにA3の「オー・マイ・ゴッド」での、ストレートなR&Bをベースにしたもの。
とはいえ、スチュワート・コープランドのスネア・ワークに特徴を見せる、スピーディーなノリによる独特のスタイルが失<なってしまったわけではなく、ここにもひとつの基本的なスタイルとして残されている。また一方で、B2「キング・オブ・ペイン」。あるいはB3における抑制のとれた歌や演奏、さらに、叙情味がくみとれること。さらにA面の作品のいくつかに窺えるエスニック・ミュージック風の導入も大いに注目されよう。
では最後に、収録されている作品について簡単にふれておくことにしよう。
アルバムのトップを飾るのは、タイトル曲にあたる「シンクロニシティーI」。前述のように、カール・ユングの著作にもとづいての作品といえるわけだが、恋人であれ、友人であれ、人間としての関係のあり方についてをテーマにしたものといえるようだ。リズミカルで歯切れのよいスピーディーなノリによる演奏は相変らずのもの。だが、シンセサイザーの起用などに斬新さ、新生面がくみとれる。
次いで「ウォーキング・イン・ユア・フットステップ」は、タプラ(もしくはそれを模したシンセサイザー類であるかもしれないが)をはじめ、民族楽器を使ってのエスニックであり、プリミティヴな雰亜気もあるパーカッシブなサウンドをパックにしてのもの。どことな<、ガムラン的雰囲気もある。
その内容だが、タイトルからも窺えるように、身についた着実な足どりで、あるいは、足元を見極めながらの歩み、といったことについて歌われているようだ。
「オー・マイ・ゴッド」は、シンプルでストレートなR&Bスタイルの、ポリス風ヴァリエーションといえようか。ベースのラニングが、ある時はメンフィス・ソウル風、ある時は、ポール・マッカートニー風となる。シャープでタイトなドラミングに加えて、エフェクト類を巧みに使用したギターが、彼らならではのスタイルを感じさせる。ステイングの、感情の起伏を押し殺すような歌いぶりと、コ一ダ近くのアヴァン・ギャルドなサックス・フローが印象深い。
次いで「マザー」は、アンディ・サマーズの作品。彼がロパート・フリップとのコンビで生み出したアルバム『心象表現』の延長線上にあるもので、ロバート・フリップさながらのギターがフィーチャーされるなど、一時期のキンク・クリムズンをほうふつさせるそして、その内容も、実に偏執狂的である、というのがおもしろいところだ。
「ミス・グラデンコ」は、スチュワート・コープランドの作品。その作風をはじめ、シャープでタイトなドラミングに加えて、アルペジオ・ギターや、サイキデリック風の面影を残すリード・ギターが、独特の雰囲気をもたらしている。
そしてA面の最後は、再びタイトル曲で、“II”と付け加えられた「シンクロニシティーII」。その“'T”よりもテンポは幾分かスロー・ダウン。とはいえ、彼ららしいシャープで歯切れのいいノリをふんだんに聞かせるもの。スティングの歌いぷりが、その“'T”においては、いわば悲情感も漂わせる切羽詰ったものであったのに対して、開き直り、というまではいかなくとも、ある程度達観したかのような表情もくみとれる。が、それにしても、歌詞の内容が気になる。
B面に移って1曲目の「見つめていたい」は、このアルバムから最初にシングル・カットされるもの。
ギター・リフやスネアのシャープなドラミングに、彼らならではのスタイルを見い出せる。が、それにもまして興味深いのは、その曲調が、50’s、60’sのポップ・ソングの伝統をくんでいること。メロディアスなラインに加えて、その歌詞も実に明解なもの。“君がいなければ……”といった、ありふれたラヴ・ソングのひとつ。しかし、見かけこそそうしたパターンを踏襲したものだが、それだけにとどまらぬこだわりを感じさせるところがあるのが、なんとも彼ららしい。
「キング・オブ・ペイン」は、淡々とした歌いぶりと演奏にはじまりながら、ジワジワと盛り上りを見せていく。暗喩のこめられたような歌詞展開が、興味深い作品だ。
「アラウンド・ユア・フィンガー」は、これまでのポリスにはなかった、叙情味、というか、しっとりとした情緒感を漂わせた作品。
続くラストを締めくくる「サハラ砂漠でお茶を」も同様の趣きを持つもの。おだやかな語り口や控え目な演奏、サウンドが意味あいの深さを感じさせる。
'83年5月 小倉エージ
他の国からのトップレビュー
massimo argiolas
5つ星のうち3.0
Non si discosta molto dal remaster
2022年4月16日にイタリアでレビュー済みAmazonで購入
Non noto grande differenza dalle altre
Versioni il volume e' troppo basso.
Pensavo di avere una qualita' sonora
Eccelsa, visto,il trattamento ricevuto.
Prezzo Non giustificato.
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Pensavo di avere una qualita' sonora
Eccelsa, visto,il trattamento ricevuto.
Prezzo Non giustificato.
Amazon Customer
5つ星のうち5.0
Very good!!
2019年8月16日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
very good condition,
full satisfaction!!
full satisfaction!!
Celroc
5つ星のうち5.0
Classic
2017年7月21日にカナダでレビュー済みAmazonで購入
Classic album. Great sounding Japanese pressing of CD. Thanks for the fast shipping and delivery.
Diane D.
5つ星のうち5.0
No problem
2018年3月24日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
This CD arrived in good condition & no problems with the sound quality.
THE KING OF PANGAEA
5つ星のうち5.0
GET ARRESTED.
2017年1月19日にアメリカ合衆国でレビュー済みAmazonで購入
The main big album remains as good as ever.