もはや記号となっているチェの肖像写真。撮ったカメラマン曰くイタリアの出版社がビジネスとして成立させた-etc.興味深い証言記録で構成する力作。制作側の誘導は成る可く削いで好感。伝説化された人物は時の政治に引用されますが、本作では人としてのチェを取材する。元々チェはコミュニストでは無い(グァテマラでの実体験が大きい)カストロ議長も支援を受ける為の共産主義。
本作にも有名な演説filmが挿入されます「よりよき世界を希求すること-闘う価値のある目的であり-命をかける価値があります-世界のあらゆる大陸の戦場で-死ぬまで自己犠牲を捧げる価値があります」そしてコンゴ・ボリビアへ〝別の人民の独立のため闘いに行く〟-新政府の役職に就いた側近たちも大変だ。本作は時代背景を知らないと退屈かもしれませんが現代の国際関係とも比較しながら観ても興味深い-賛同するしないは別として 建前では無いチェの存在を追体験させてくれます。評価は∞ '99アルゼンチン作 '03劇場公開。
チェの絶対的不信は「アメリカ帝国主義」なので、広島にも訪れています。其の後 同志だったカストロまでも〝チェの熱情〟を疎ましく成って…。右左関係無しに〝ひたむきさ・信念〟は人の心に響きます✴︎