Japanese exclusive 6 track EP.
Jazztronik は98年に野崎良太がスタートさせたワンマン・プロジェクト。メンバーは固定してなくて、プロジェクトごとにさまざまなアーティストが参加するスタイルが斬新だ。そういえば、2003年にソロ・デビュー作を発表した女性歌手 bebe もこのプロジェクトの出身者だ。これまで数枚のアルバムを発表、マニアの間でそれなりの評価を得ていたが、本作は待望のメジャー・デビュー作。いわゆる伝統的なジャズとは違っていて、ボサノヴァ・テイストのハウスミュージックといった感じ。本作でもブラジリアン・テイストがポイントになっている。ただし、これまでの作品に比べるとテクノ色は希薄になり、生楽器を使ったより自然なサウンドになっているのが特徴だ。インスト曲と女性歌手をフィーチャーしたナンバーが入っているが、Mye のヴォーカルをフィーチャーした<2>、ブラジル色一色の<7>、そのサンバ・ヴァージョン<8>は特に印象的。タイトル曲<6>は生ギター、ピアノ、フルート、ストリングスをフィーチャーしたゆったりめの癒し系サウンドだ。(市川正二)
プロデューサーとしても活躍する野崎良太の音楽創造プロジェクト、Jazztronikのメジャー・デビュー作。グルーヴ感が心地よい夏のムード・ナンバー「アオイアサガオ」や、切なく美しいスロー・バラード「Horizon」他、クラシックやブラジル音楽をベースに、ジャズ、ポップスにアプローチした作品。 (C)RS