面白かったです。女優も「職業」なんだなあと実感。
あまり内容の無い事を言っている方も居ましたが、さすがにベテランの女優さん、40代以降の女優の言葉はなかなかうならされました。
今を生きる普通の女性としての映画界が描く女性像への不満は「ああ、やっぱり演じる側もそう思っていたんだ。」と苦笑い…。
私が心にじーんと来たのは、ある女優が長期ロケのある映画のオファーを受け、子供と引き離される事を理由に仕事を断ろうと悩んでいた時のエピソード。彼女のお父さん曰く、「働く女は働かなきゃ。女優だからとかそういう事じゃない。女はいつだって上手くやらなきゃ。」
現実をとらえた厳しくも頼もしいエール。
彼女達は女優であり女であり、母であり、だれかの娘なのだと。
白鳥が水の下で懸命に足をかいている姿は懸命に生きる人間の姿そのもの。
それは女優だろうが専業主婦だろうがシングルマザーだろうが独身の女性だろうが、同じなのだなあと、共感する部分がたくさんありました。
おまけですが、一人一人のインタビューが短いですし、さすが女優さん、言葉ははっきり聞き取れます。英語の勉強にもいいかも。