半世紀に及ぶ大のクラシックファンのわたしですが、オペラはどうも好きになれません。
ベートーヴェンもオペラは好まず、この一曲だけですが、理念性の強い見事な作品で、クレンペラー盤の深さと大きさに圧倒されてきました。
他はみなちっぽけ(笑)。
でも、クレンペラー盤で最後まで一気に聴けるかと言えば?です。ウキウキするような楽しさとは無縁だからです。
このラトル盤は、ほんとうに魅力的で、あっという間に終わってしまいます。
こんなに面白くていいの、と思うくらいです。
「フィデリオ」は、とても理念的ですが、推進力が強く、明るさや希望や楽しさに溢れています。オペラを好まないわたしですが、このラトル盤は大好きで、何十回も聴きました。いつも嬉しくなります。
楽天性をもち、エロース豊かなラトルは、やっぱり21世紀の指揮者です。いいですね~~~。