今年のフジロックの大トリに正式決定したこともあり、予習のつもりで手を出す人もいるかも知れないから先に言っときましょう。現在のNOとは佇まいが全く違います。所謂カルト・バンド的なオーラをビンビンに放っていた頃の映像です。セットリストも現在の定番である「トゥルー・フェイス」「テンプテーション」やジョイ・ディヴィジョン期の楽曲のない選曲なので、却って貴重かつ新鮮かと。 個人的には「コンフュージョン」がアーサー・ベイカー・プロデュースのバージョンではなく、後に『サブスタンス』に収録されたのとほとんど同じアレンジだったことと、「サブカルチャー」が地味なアルバム・バージョンのはずなのに、テンポを速くしてあってメチャかっこいいことがツボでした。 あと、最初の楽屋映像でちゃっかりファクトリー・レコード社長のトニー・ウィルソンの顔が映るのもツボでした(エンドロールではなんと"Directed by Tony Willson"のクレジットまで!)。