お届け先を選択

エルミタージュ幻想 [DVD]

3.9 5つ星のうち3.9 36個の評価

仕様
価格
新品 中古品
DVD DVD ¥4,354 ¥3,346
DVD 通常版
¥4,500 ¥1,980
今すぐ観る レンタル 購入
フォーマット 色, ドルビー
コントリビュータ レオニード・モズガヴォイ, マリア・クヅネツォワ, セルゲイ・ドレイデン, ヴァレリー・ゲルギエフ, アレクサンドル・ソクーロフ
言語 ロシア語
稼働時間 1 時間 36 分

CD・DVD・テレビゲーム・PCソフト お買い得ストア
タイムセール、キャンペーン、クーポン、在庫処分ワゴンセール、バーゲン品、廉価版など、お買い得商品がもりだくさん。 ⇒いますぐチェック

商品の説明

Amazonより

現代に生きる映画監督が、あるとき自分が19世紀のエルミタージュにいることに気づいた。しかし、彼の姿は誰にも見えていないようだ。やがて彼は、不思議な時間旅行を味わっていく……。
ロシアの名匠アレクサンドル・ソクーロフ監督が、世界の宝物たるエルミタージュ美術館の中に入りこみ、ハイビジョンキャメラを用いて、撮影は1日、すなわち本番1回、何と90分1カットで撮り上げた壮大なるアートフィルム。画面の外からの声を監督自身が担当し、彼と劇中のフランス外交官キュスティーヌ(セルゲイ・ドレイデン)との会話によってロシアの近世近代の歴史300年がひも解かれていく。圧巻なのはクライマックスの舞踏会で、流麗に動き回るカメラワークも功を奏し、幻想的なまでに美しい映像が展開されていく。まるで夢か幻かといった魅惑の90分。一度体験してみて損はない。(的田也寸志)

レビュー

監督・脚本・ダイアローグ: アレクサンドル・ソクーロフ 脚本: アナトリー・ニキーフォロフ 撮影: ティルマン・ビュットナー 出演: セルゲイ・ドレイデン/マリア・クヅネツォワ/ワレリー・ゲルギエフ/レオニード・モズガヴォイ
--
内容(「CDジャーナル」データベースより)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.66:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ ロシア語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 83.16 g
  • EAN ‏ : ‎ 4523215005623
  • 監督 ‏ : ‎ アレクサンドル・ソクーロフ
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 36 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2003/9/20
  • 出演 ‏ : ‎ セルゲイ・ドレイデン, マリア・クヅネツォワ, レオニード・モズガヴォイ, ヴァレリー・ゲルギエフ
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ ロシア語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ 紀伊國屋書店
  • ASIN ‏ : ‎ B0000AJG7Q
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 36個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
5つのうち3.9つ
36グローバルレーティング

この商品をレビュー

他のお客様にも意見を伝えましょう

上位レビュー、対象国: 日本

2023年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵画の世界を巡ってゆく様式美、まさに幻想のような体験。
2021年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『エルミタージュ幻想』は、ロシアのエルミタージュ美術館が舞台の実験的な歴史ファンタジー映画。ロマノフ王朝の300年の歴史を、過去と現在、現実と幻想を交錯させつつ、一大パノラマとして描いている。一回で撮影した90分のワンカットを含む驚異の映画。ロシアとドイツの合作。監督はアレクサンドル・ソクーロフ。96分。

1764年にロシア皇帝のエカチェリーナ2世によって創立された国立エルミタージュ美術館は、サンクト・ペテルブルクのネヴァ河河畔に位置する、世界最大の美術館である。

本作は2001年12月23日にエルミタージュ美術館の冬宮殿にて、ソニーの映画撮影用デジタルヴィデオカメラHDW-F900を使用して、非圧縮のHDで撮影された。

本作は、幽霊のような名前のない画面外の語り手(アレクサンドル・ソクーロフ)の主観視点で撮影されている。語り手はカメラとともに、キュスティーヌ侯爵(19世紀フランスの外交官・紀行作家)をモデルとする人物「ヨーロッパ人」(セルゲイ・ドレイデン)が、美術品が展示された館内を彷徨う様子を追いかける。

館内を彷徨う語り手と「ヨーロッパ人」は、舞台劇を鑑賞するエカチェリーナ2世、1829年の外交官アレクサンドル・グリボエードフの殺害についてペルシアの使節団がニコライ1世に謝罪する謁見式、ニコライ2世の家族との晩餐などのさまざまな場面に遭遇する。

最後の絢爛豪華な舞踏会の場面が見どころ。この場面では、ワレリー・ゲルギエフがマリインスキー劇場管弦楽団を指揮して、ミハイル・グリンカ作曲のオペラ『皇帝に捧げた命』(1836年)の「マズルカ」を演奏している。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映像が汚い
2022年12月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
そもそもワンカットって、好きじゃない。
特にこの映画は、ガヤガヤ、ドヤドヤと狭い廊下や人ごみに圧迫されて息苦しさを感じる。
2倍速でよい。
2021年4月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーや、この作品の評価については、他の方のレビューや紹介で語られている通りです。
私個人は好きな映画ですが、誰にでもお勧めできるかというと、そうでもありません。

感動的なストーリーや、魅力的なキャラクターが登場するものを求めている人には、退屈だと思います。
私はむしろ、ストーリー性のあるものや、キャラクター性の強い作品が(精神的に疲れていて)見たくない時に、ぼんやり見て(眺めて)います。

エルミタージュ美術館の内部構造や、豪華なセットや衣装を眺めたり、同行者キュスティーヌの奇行を楽しんでいるうちに、96分が終わる感じです。
キュスティーヌが結構アクの強いキャラなので、キュスティーヌを気に入るかどうかによっても、評価が変わるかも。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
長回しによる撮り方からくる役者とカメラの技術に圧巻。中世から飛び出してきた知識人であり一癖も二癖もあるキャラクターが、過去と現在を行ったり来たりまさに幻想の世界に誘われる。芸術の世界でしかなかった美術の世界が生き生きと感じられて、その雄大な世界に酔いしれる。文化人がもつ豊かな知識とセンスが視聴者にも体感することができる。優雅でありながら生々しいファンタジーワールドを体感せよ。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映像美はとてもいいものです。
私が興味をそそられたのは、
撮影時の楽屋裏の状況の動画があったことです。
ワンテイク撮影(カットなしの連続撮影)の裏方の段取りがすばらしかった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月10日に日本でレビュー済み
ソクーロフ監督自身が『実験映画』と語る本作は冒頭からラストまで確かにワンカットしかない。ワンシーンワンカットなんてレベルではない…ワン‘シネマ’ワンカットなのだ。この凄い手法抜きに本作を語ることは無理だろう。
…このDVDには(リーフレットを充実させる傾向のある紀伊国屋ソフトには珍しく)特典映像のメイキングが含まれる。ステディカムを使ったリハーサルや撮影の様子が収められており興味深い。その中には本番撮影スタート(つまり映画の冒頭であるエルミタージュ美術館へ入るシーン)の様子を上方から捉えたカットもある。そこで監督がカメラの後ろから大声で指示を出しながら歩いていく様子が見える。本作の音声は完全な別撮りなのだ。
(ちなみに、そのほか特典としてCGによるエルミタージュ美術館撮影コース図もついている。…本作が映した移動距離は1300メートル。だがごく一部にすぎない。エルミタージュ美術館の規模に改めて驚く)

監督は本作を『ひと吹きで終わる映画』としてかなり前に思いついたという。‘ひと吹き’とはもちろん‘ワンカット’のこと。この手法を実現する為にどれほどの労力や失敗を重ねただろう。音は別撮りとしても、大きなミス(←カメラマンと画面の人物がぶつかるとか、転ぶとか)が出たら最初からやり直しだ。2000人以上の出演者がいたという壮大な撮影…失敗できない本番…スタッフや出演者の緊張感は半端ではなかったはず。ここにはライブの迫力がある。ベテランの歌手などスタジオレコーディングよりライブCDのほうが良いことがあるがそれに似ている。この緊張感はジワリと画面の外にまで滲み出るのだ。これは本作の長所(特徴)の一つとして挙げるべきだと思う。しかも‘ワンシネマワンカット’の効果はそれだけではない。

映画におけるカットとは便利なテクニックだ。カットによって映画は時間や空間や視点を飛び越える。映画やテレビと舞台の決定的に違う点の一つといえる。ところが本作はそれを使わない。にもかかわらず本作は舞台中継やドキュメンタリーとは違い明らかに劇映画になっている。
‘リアルタイム劇’というものがある。映画では『真昼の決闘』が有名だ。映画の進行時間と映画内の(物語の)進行時間を一致させるものだが、本作はそれとは対照的だ。一切のカットがなく、場所はエルミタージュ美術館から一歩も出ず、撮影時間と映画進行時間は完璧に一致している…、にも関わらず映画内の時間は(そして舞台は)自由に…自在に…移り変わる。同一カット内で‘時間まで飛び越える’のはワンシーンワンカットで有名なアンゲロプロス監督作で時々見かける(例:『旅芸人の記録』)が、ここまで過激なものではない。

「実験映画」として‘ワンシネマワンカット’という凄みを実行に移しただけでも本作は賞賛されるべきだ。そこに表現されたライブの迫力は比類ないものだから。しかし、どれほど凄くても手法は手法である。それで何を表現したのか、という点が大事だ。

本作の物語は、あるような…ないような…はっきりしないものだ。エルミタージュ美術館を舞台に幻想的なフッテージを連ねていくだけである。それはロシア歴史上の一場面だったりするが連続性はなく普通のドラマとは違う。その光景を目撃するのはカメラの目線と一体化したモノローグ。そして狂言回し的に現れる外交官がそれに応える。時間と空間はエルミタージュ美術館を軸に自由に交錯し重層的にロシア文化とその芸術的感性(?)や文化の厚みを観客に体感させていく。
本作の原題は『ロシアの方舟』…。‘ノアの方舟’には全ての動物が積み込まれたというが、対して本作には圧倒的なロシア文化が積み込まれているのだ。観客はもっともリアルな形でロシア文化(の一部)を体感することになる。…それが、本作の表現したもの。‘ワンシネマワンカット’という手法のもつ緊張感と連続性が効果を上げている。こんな映画は本作以外にない。(特典リーフレットに本作を‘ロシア文化の走馬灯’と記した部分もあったがそれもまた上手い表現の一つだとおもう)

もちろん、全てが成功しているわけではないだろう。
例えば、物語らしいものが無く劇映画にみえない…とか、ロシア文化への誇りが鼻に付く…とか、そんな意見もわからなくもない。
(物語がない劇映画は実のところそれほど珍しくないと思うし、ロシア文化もまた誇るべき文化の一つだろうとも思うけど)
…私自身で言えば、従来のソクーロフ映画の長所(?)である玄妙で静謐な世界観が十分に表現されていない…とか思ったりした。一筆書きのような手法でロシア文化まで体現して見せた本作だが、小さな気配や微かな風の変化・空気の湿度まで表現してみせたこれまでの作品の凄みがない…とも思った。(そして、本作はソクーロフ作品の流れを変えていく起点になったのだと思う…が、それはまた別の話)

…だが、狙いが違うのである。ソクーロフ自身こう言っている…『実験映画』と。
実験ならなんでもいい、とか言いたいのではなく、10年以上前に構想した冒険に挑んだ凄みと、オリジナルな表現方法をこれほどのテンションの幻想に結実させた凄み…、それを評価すべきではないだろうか。
ソクーロフ監督のよるロシアの箱舟(エルミタージュ)を舞台にした幻想…。やはり本作は凄まじいと思うのだ。

最後にソフトについて書きたい。特典は上記のメイキング・撮影ルートCG・特報・予告編となる。全20ページのリーフレットは記事が非常に充実しており素晴らしい。画質音質も良好。字幕スーパーの字体がイマイチなのとやや大きいのが唯一の難点だろうか。 いいソフトだし…いい映画だと思う。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート