歴史的背景についてはパチプーには専門外ですが、三部作最後のDollyは印象に残りました。過去作品とは対照的に人声のサンプルはより細切れになり、曲調は(勿論、変拍子を交えますが)タテノリとも呼べるような明快さが大部分を占めています。
平成一桁時代を全盛期にインディーズの一角で絶大なカリスマを持っていたファンクコアバンド 猛毒は、コンマ数秒単位でワイドショー等からきわどい話題を切り貼りしていく手法を多く使っていました。それに通じる、現代美術的スノビズムから吹っ切れるような漢気あふれる作風にすがすがしさを感じました。
「まままま、まっすぃーんま」