このDVDは「Time Will tell」という映画に彼のビデオクリップをくっつけた物だ。映画だけで90分あるのに、それにクリップが10曲あまりついた非常にお得な作品である。
この「Time Will tell」と言う映画は、劇場でも公開されたが、それは素晴らしい映画で、僕は誰かボブマーレーの事を知らない人に何か1枚と言われたら、CD、映像を含めた膨大な作品群の中から迷わずこれを薦める。それぐらいの名作だ。
デビュー前後から、死亡して葬儀の映像まで、時代を追いながらボブマーレーのインタビューも挟んで彼の音楽と人生を綴っていく。その間に有名曲がライブで網羅され、曲のカットは殆ど無くフルコーラスで聞け、更に凝ったことには1曲に1つのライブ映像ではなく、時代と場所を変えた映像をつなぎ合わせて1曲に仕立て上げているのだ。
そしてこれが最も大事なことだが、インタビューはもちろん、歌う曲に全て訳詞がついて字幕で出てくるのだ。
もちろん、音楽に言葉は必ずしも必要ではないが、やはり彼のようなメッセージ色の強いミュージシャンの場合は、その言葉の占めるウエイトと言うのは大きい物があるに違いない。だからこの字幕と言う要素は、僕ら日本人にとっては非常に重要なファクターだと思う。
ところがである!!!
この「レジェンド」に収録されている「Time Will tell」では、字幕が全部カットされているのである。
なんでこういう事態になったのか、映画会社との契約の関係なのかそれは分からないけど、昨日見ていて思わずコブシが震えてしまった。
思わず前から持っているLDを出して、見直してしまったぞ。
皆さん、買うなら絶対にビデオかLDで「Time Will tell」単独のを探して買ってください。