どこからどう見ても傑作。素晴らしいです。
ジャンル分けするならシンフォニックロックですね。イントロとアウトロの役目を果たす短い曲2曲に挟まれて10分前後の曲が3曲というかたちです。内容は非の打ち所がないです。シンフォニックロックと言うものは70年代で終わった音楽と考えられているかも知れませんし、事実私もそう感じていて古い音楽ばかり聴いていたのですが、その後も確実にprogressしていたということをこのアルバムを聴いて知らされました。チェロやフルートの物悲しいパートから違和感無くゴリゴリにハードなパートへ突入していく瞬間や、そこからさらに「まだ行くんですか!?」って言いたくなるほど激しくも美しく展開していく様など、官能的…!なによりセンスが良いのです。プログレの悪癖なんかには無縁。まさしくシンフォ=交響楽的な華麗なる音楽。雰囲気に酔い、テクに酔い、怒濤の展開に酔い…。
デビューアルバムもこれに比肩する名作。いったいどんな音楽的背景を持ったメンバーがメンバーなのか気になるところです。