Amazonレビュー
SBK、特にフロントマンのSHIGEOのセンスはとにかく早い。しかもちゃんとポップなコマーシャリズムと、クラブひしめく渋谷の地ベタな感覚を両立した早さなのであるだ。前作『EVERYTHING IS MY FAULT』で、以前から日本語ヒップホップからもバンドサウンドと打ち込みのミクスチャーからも、とっととエスケープした彼らは、それゆえに孤高の存在と化した感がある。
どんどん自分の中でいろんな価値観――ビートや言語感覚や、時にはファッションまで――が古くなり、先へ先へと手を伸ばす焦燥感をもっと信じていいんじゃないの? とでも言いたげに、このアルバムでもハウスの夢っぽさやエロス、暴走するテクノ感、ヒップホップのアブストラクト性、今のファンクネス etc をブチ込んでいる。特に後半のストイックさはレディオヘッドを彷彿させるほどだ。自分らしく自分を更新するSBKの醍醐味が満載である。(石角友香)
メディア掲載レビューほか
ケミカル・ブラザーズのエンジニアとして有名なSTEVE DUBBを迎え、ロンドンでレコーディングを敢行したアルバム。シングル『Back to the basic』『Figure it out』他、ブレイクビーツを基軸にロック、ダンス、2MCのラップ、SHIGEOのヴォーカルなど彼らの持ち味を集約した快作! (C)RS