海底軍艦 [DVD]
フォーマット | ドルビー, ワイドスクリーン, 色 |
コントリビュータ | 円谷英二, 本多猪四郎, 田崎潤, 高島忠夫, 押川春浪, 関沢新一, 藤山陽子, 藤木悠 |
稼働時間 | 1 時間 34 分 |
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商品の説明
Amazonより
古代、海底に沈んだムウ帝国の生き残りが全世界を植民地にすべく侵攻を開始。旧日本海軍が総力を挙げて秘密裏に開発した海底軍艦・轟天号が迎え撃つ。押川春浪が明治33年に発表した科学冒険小説を原作に、本多猪四郎監督、円谷英二特技監督のコンビが放った東宝特撮映画黄金時代の傑作。
特筆すべきはスーパー・メカ轟天号の描写であり、初めてテスト飛行へと出動する数分間のシーンは、伊福部昭の絶妙な音楽と相まってそのスケール、迫力、重量感に圧倒される。ミニチュアを使用してメカニックをリアルに描写したという点においても我が国映画史に残る名シークエンス。 また特撮部分のみならず、ドラマ部分においても敗戦を認めない轟天号艦長・神宮司大佐と周囲の葛藤を丁寧に描いており、「キングコング対ゴジラ」でおなじみの高島忠夫、藤木悠のコンビが巧みなやりとりで観客をリードする。 登場する怪獣は、全長150メートルの怪竜マンダ。その身体を轟天号に巻き付けて攻撃する。(斉藤守彦)
レビュー
監督: 本多猪四郎 特技監督: 円谷英二 音楽: 伊福部昭 出演: 高島忠夫/藤山陽子/藤木悠/佐原健二/田崎潤/上原謙
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 2.35:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- EAN : 4988104021915
- 監督 : 本多猪四郎
- メディア形式 : ドルビー, ワイドスクリーン, 色
- 時間 : 1 時間 34 分
- 発売日 : 2003/10/24
- 出演 : 高島忠夫, 藤木悠, 藤山陽子, 田崎潤
- 字幕: : 日本語
- 販売元 : 東宝
- ASIN : B0000C4GN4
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 109,583位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 309位日本のSF映画
- - 419位日本の特撮映画
- - 2,064位特撮・戦隊・ヒーロー
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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イメージ付きのレビュー
5 星
重厚な特撮と伊福部音楽の妙
昭和38年(1963)、小学五年の暮れに見た映画で、この「海底軍艦」一作で、特撮映画のとりこになりました。特に海底軍艦・轟天号の試運転シーン。スーパーメカが主役の映画で一番ワクワクするのは、そのスーパーメカが全身をたっぷり見せて発進してゆくシーンにあると思います。「前部発進用意良し、中部発進用意良し、機関室発進用意良し、後部発進用意良し」の各員報告シーンは、その最たるものの一つです。マニアックに書けば、各部の中に、一瞬意表をつく「機関室発進用意良し」が入っているところも見事だと思いました。また、試運転後の祝宴シーンとなるはずのところで、旧軍人の塊と言える神宮司大佐と、かつての上官・楠見が、新旧戦争平和観で対立するシーンも、昭和30年代ならではの言論対決が聞かれ、忘れられないシーンに仕上がっています。ネタばれになってはいけないので、とにかく最新作には余り見られないスーパーメカの迫力と国家観を考える意味でも、捨てがたい名作だと思います。最後になりますが、伊福部昭氏の音楽は、東宝特撮映画の中でも、屈指の名曲だと断言出来ます。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近のデジタル特撮を見て感じますが、効果はすごい!圧倒されます。しかしなんとなく温かみが希薄と感じられます。豊富な物量の中であまり制約なしで作れるからでしょうか?昔の特撮は制約だらけで何とか工夫して本物らしく見せたいという気迫を感じます。人間のドラマですねー。やはりちゃちでも昔の特撮は捨てがたいと思います。
2024年5月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
子供の頃、映画館で見たことがありましたが、いま見ても面白く、非常に懐かしかったです。
2010年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大好きな映画を大画面で高画質で楽しむ。
ファンのそんな熱い想いを見事に打ち砕いてくれるソフトです。
前回発売されたサンダ対ガイラの画質が良かったので
その後発となる本作も当然同等か、それ以上のクオリティを期待していましたが
残念なことにハッキリ差が解るほどレベルダウンをしておりました。
黒に締りが無いというか、鮮鋭さに欠けるというか、
ハイビジョン規格である事が無駄に思えるような
ちょっとボヤッとした印象の画質です。
決して安い買い物ではないのですから
一体、何が原因でこういう違いが出るのか
メーカーにはその辺の事情を納得できるようにしっかりと説明してもらいたいものです。
本作は、大好きな映画のひとつですから
作品そのものについての評価は当然『☆5つ』ですが
ここは作品を評価する場所ではなく、商品を評価する場所と心得ます。
よって、BDソフトとしての評価は3にせざるを得ません。
日本映画専門チャンネルにて海底軍艦のHD放送が有りましたが
シーンの切り替わり時に、
いちいち画面の下部にノイズのようなものが見られました。
ほんのワンフレームだけのことではあるのですが、
チカチカと非常に目障りに感じたので、
日本映画チャンネルに黒いマスクをほんのちょっと被せるだけで解消されるのではないか?
と進言してみたところ、東宝から放送用に貸し出された映像には
一切手を加えることが出来ない約束になっているとの事でした。
その見苦しい状態がBDには無いので、その分このソフトは見易くなっていますが
画質に関してはどっちも褒められたものではありませんでした。
とは言え、腐ってもBDソフトです。
今時の標準サイズとなりつつある大画面テレビで見るのなら、
やはりDVDよりもBDソフトをお勧め致します。
解像度では明らかにBDソフトの方がDVDソフトを圧倒しています。
BD化に際し、特典映像に新たに加わった『海底軍艦・研究ガイド』は
海底軍艦に造詣の深い二人の方が熱く語られており、興味深く拝見することが出来ました。
怪獣や特撮に全く興味が無いようなタレントが、
大袈裟な反応をして白けさせる美術倉庫探訪のような内容の物よりは
遥かに楽しめるものになっていると思います。
ファンのそんな熱い想いを見事に打ち砕いてくれるソフトです。
前回発売されたサンダ対ガイラの画質が良かったので
その後発となる本作も当然同等か、それ以上のクオリティを期待していましたが
残念なことにハッキリ差が解るほどレベルダウンをしておりました。
黒に締りが無いというか、鮮鋭さに欠けるというか、
ハイビジョン規格である事が無駄に思えるような
ちょっとボヤッとした印象の画質です。
決して安い買い物ではないのですから
一体、何が原因でこういう違いが出るのか
メーカーにはその辺の事情を納得できるようにしっかりと説明してもらいたいものです。
本作は、大好きな映画のひとつですから
作品そのものについての評価は当然『☆5つ』ですが
ここは作品を評価する場所ではなく、商品を評価する場所と心得ます。
よって、BDソフトとしての評価は3にせざるを得ません。
日本映画専門チャンネルにて海底軍艦のHD放送が有りましたが
シーンの切り替わり時に、
いちいち画面の下部にノイズのようなものが見られました。
ほんのワンフレームだけのことではあるのですが、
チカチカと非常に目障りに感じたので、
日本映画チャンネルに黒いマスクをほんのちょっと被せるだけで解消されるのではないか?
と進言してみたところ、東宝から放送用に貸し出された映像には
一切手を加えることが出来ない約束になっているとの事でした。
その見苦しい状態がBDには無いので、その分このソフトは見易くなっていますが
画質に関してはどっちも褒められたものではありませんでした。
とは言え、腐ってもBDソフトです。
今時の標準サイズとなりつつある大画面テレビで見るのなら、
やはりDVDよりもBDソフトをお勧め致します。
解像度では明らかにBDソフトの方がDVDソフトを圧倒しています。
BD化に際し、特典映像に新たに加わった『海底軍艦・研究ガイド』は
海底軍艦に造詣の深い二人の方が熱く語られており、興味深く拝見することが出来ました。
怪獣や特撮に全く興味が無いようなタレントが、
大袈裟な反応をして白けさせる美術倉庫探訪のような内容の物よりは
遥かに楽しめるものになっていると思います。
2024年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和38年(1963)、小学五年の暮れに見た映画で、この「海底軍艦」一作で、特撮映画のとりこになりました。
特に海底軍艦・轟天号の試運転シーン。スーパーメカが主役の映画で一番ワクワクするのは、そのスーパーメカが全身をたっぷり見せて発進してゆくシーンにあると思います。
「前部発進用意良し、中部発進用意良し、機関室発進用意良し、後部発進用意良し」の各員報告シーンは、その最たるものの一つです。マニアックに書けば、各部の中に、一瞬意表をつく「機関室発進用意良し」が入っているところも見事だと思いました。
また、試運転後の祝宴シーンとなるはずのところで、旧軍人の塊と言える神宮司大佐と、かつての上官・楠見が、新旧戦争平和観で対立するシーンも、昭和30年代ならではの言論対決が聞かれ、忘れられないシーンに仕上がっています。
ネタばれになってはいけないので、とにかく最新作には余り見られないスーパーメカの迫力と国家観を考える意味でも、捨てがたい名作だと思います。
最後になりますが、伊福部昭氏の音楽は、東宝特撮映画の中でも、屈指の名曲だと断言出来ます。
特に海底軍艦・轟天号の試運転シーン。スーパーメカが主役の映画で一番ワクワクするのは、そのスーパーメカが全身をたっぷり見せて発進してゆくシーンにあると思います。
「前部発進用意良し、中部発進用意良し、機関室発進用意良し、後部発進用意良し」の各員報告シーンは、その最たるものの一つです。マニアックに書けば、各部の中に、一瞬意表をつく「機関室発進用意良し」が入っているところも見事だと思いました。
また、試運転後の祝宴シーンとなるはずのところで、旧軍人の塊と言える神宮司大佐と、かつての上官・楠見が、新旧戦争平和観で対立するシーンも、昭和30年代ならではの言論対決が聞かれ、忘れられないシーンに仕上がっています。
ネタばれになってはいけないので、とにかく最新作には余り見られないスーパーメカの迫力と国家観を考える意味でも、捨てがたい名作だと思います。
最後になりますが、伊福部昭氏の音楽は、東宝特撮映画の中でも、屈指の名曲だと断言出来ます。
昭和38年(1963)、小学五年の暮れに見た映画で、この「海底軍艦」一作で、特撮映画のとりこになりました。
特に海底軍艦・轟天号の試運転シーン。スーパーメカが主役の映画で一番ワクワクするのは、そのスーパーメカが全身をたっぷり見せて発進してゆくシーンにあると思います。
「前部発進用意良し、中部発進用意良し、機関室発進用意良し、後部発進用意良し」の各員報告シーンは、その最たるものの一つです。マニアックに書けば、各部の中に、一瞬意表をつく「機関室発進用意良し」が入っているところも見事だと思いました。
また、試運転後の祝宴シーンとなるはずのところで、旧軍人の塊と言える神宮司大佐と、かつての上官・楠見が、新旧戦争平和観で対立するシーンも、昭和30年代ならではの言論対決が聞かれ、忘れられないシーンに仕上がっています。
ネタばれになってはいけないので、とにかく最新作には余り見られないスーパーメカの迫力と国家観を考える意味でも、捨てがたい名作だと思います。
最後になりますが、伊福部昭氏の音楽は、東宝特撮映画の中でも、屈指の名曲だと断言出来ます。
特に海底軍艦・轟天号の試運転シーン。スーパーメカが主役の映画で一番ワクワクするのは、そのスーパーメカが全身をたっぷり見せて発進してゆくシーンにあると思います。
「前部発進用意良し、中部発進用意良し、機関室発進用意良し、後部発進用意良し」の各員報告シーンは、その最たるものの一つです。マニアックに書けば、各部の中に、一瞬意表をつく「機関室発進用意良し」が入っているところも見事だと思いました。
また、試運転後の祝宴シーンとなるはずのところで、旧軍人の塊と言える神宮司大佐と、かつての上官・楠見が、新旧戦争平和観で対立するシーンも、昭和30年代ならではの言論対決が聞かれ、忘れられないシーンに仕上がっています。
ネタばれになってはいけないので、とにかく最新作には余り見られないスーパーメカの迫力と国家観を考える意味でも、捨てがたい名作だと思います。
最後になりますが、伊福部昭氏の音楽は、東宝特撮映画の中でも、屈指の名曲だと断言出来ます。
このレビューの画像
2024年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
押川春浪作品は原作というよりも、そのタイトルだけ拝借したかっこうで、むしろ「宇宙戦艦ヤマト」の63年版ともいえる設定だ。つまり、大和は終戦に間に合ったものの轟沈させられたため、そして“轟天号”は終戦に間に合わなかったため、その完成・復活に賭ける旧日本海軍の姿を描いている。押川春浪版ではロシアを仮想敵国としたが、ここではその敵が“MU帝国”というのがシャレている、というかなんというか。要するに、復興したい二組の対決という構図なのだろうが、片や古代国家、片や日本帝国、といずれにも加担したくない権力志向の塊りのような人たちの集まりである。それになにより、MU帝国のメンバーには諸外国人をそろえたり、それなりの美術で舞台設定を施し、伊福部昭に腕を振るってもらって興味深いスコアを書いてもらいながら、それらが渾然一体となった効果が一向に上がらないのは至極残念。長老の天本英世が案外拍子抜けなのと、皇帝の小林哲子を生かせなかったことも大きいのではないか。それに、マンダのショボさは何だ?―守り神にしちゃあ弱すぎるし、造形は海底軍艦に劣ること甚だしい。
それでも、プロットはなかなか興味深い。開巻、いきなり“お父さんへのサービス”とも言える北あけみによるビキニ姿が拝める。港で彼女を撮影していたのが広告写真家・旗中進(高島忠夫)であり、そこへいきなり現れた怪人を撮影することに成功し、ついでに、もっと好い被写体とにらんだ神宮寺ナオ、ならぬ真琴(藤山陽子)を捜索することで、一気に謎の核心へと導かれていくのだ。ムウ帝国工作隊23号というショボい役で平田昭彦がつかわれているが、真琴を衝け狙うもうひとりの怪しい男(田島義文)が彼女の父の部下であったというのもわるくない。彼らは、片やムウ帝国への、そして片や「轟天建武隊基地」への案内役となるのだ。いや、ムウ帝国への案内人は別の男だった。海野魚人という名前からしてバレバレの男だが、この怪しい新聞記者(プレ「ウルトラQ」の佐原健二)の造型がなかなか凝っている。しかし、今回最も目を引く役者は、神宮寺大佐の田崎潤とその上官であった楠見を演じた上原健の2人ではないだろうか。失踪した部下の秘密を胸奥に秘めたまま彼が残した娘を育てあげた楠見と、敗戦を認めず日本帝国復興のために20年間人知れず軍艦建造に明け暮れた旧海軍の末裔[旗中いうところの“戦争キチガイ”]の確執と和解は、並みの俳優には演じ切れない。戦後まだ20年が経過していないという時代背景があったにしてもだ。ここがシッカリと描かれていることが物語のリアリティを生んでいるとともに、ムー帝国側に何のシンパシーも感じさせない要因ともなっている。
伊福部の音楽に拮抗しているのは、明らかに円谷英二の特撮で、轟天号が発進する際のスケールの大きさ勇壮さには胸が躍るし[ここは天国の押川春浪も目を輝かせたことだろう]、5年後の「マイティジャック」を想わせるカッコ良さだ。ただし、この轟天号が強すぎるのだ。人類文明を崩壊させる勢いのムウ帝国の科学力をもってしても、この旧海軍の建造した轟天号はビクともしない。皇帝の最期に思いをはせるよりも、この恐怖の海底軍艦をこの先どうするのか?を考えたほうがいいのではないか、という心配が残った。
それでも、プロットはなかなか興味深い。開巻、いきなり“お父さんへのサービス”とも言える北あけみによるビキニ姿が拝める。港で彼女を撮影していたのが広告写真家・旗中進(高島忠夫)であり、そこへいきなり現れた怪人を撮影することに成功し、ついでに、もっと好い被写体とにらんだ神宮寺ナオ、ならぬ真琴(藤山陽子)を捜索することで、一気に謎の核心へと導かれていくのだ。ムウ帝国工作隊23号というショボい役で平田昭彦がつかわれているが、真琴を衝け狙うもうひとりの怪しい男(田島義文)が彼女の父の部下であったというのもわるくない。彼らは、片やムウ帝国への、そして片や「轟天建武隊基地」への案内役となるのだ。いや、ムウ帝国への案内人は別の男だった。海野魚人という名前からしてバレバレの男だが、この怪しい新聞記者(プレ「ウルトラQ」の佐原健二)の造型がなかなか凝っている。しかし、今回最も目を引く役者は、神宮寺大佐の田崎潤とその上官であった楠見を演じた上原健の2人ではないだろうか。失踪した部下の秘密を胸奥に秘めたまま彼が残した娘を育てあげた楠見と、敗戦を認めず日本帝国復興のために20年間人知れず軍艦建造に明け暮れた旧海軍の末裔[旗中いうところの“戦争キチガイ”]の確執と和解は、並みの俳優には演じ切れない。戦後まだ20年が経過していないという時代背景があったにしてもだ。ここがシッカリと描かれていることが物語のリアリティを生んでいるとともに、ムー帝国側に何のシンパシーも感じさせない要因ともなっている。
伊福部の音楽に拮抗しているのは、明らかに円谷英二の特撮で、轟天号が発進する際のスケールの大きさ勇壮さには胸が躍るし[ここは天国の押川春浪も目を輝かせたことだろう]、5年後の「マイティジャック」を想わせるカッコ良さだ。ただし、この轟天号が強すぎるのだ。人類文明を崩壊させる勢いのムウ帝国の科学力をもってしても、この旧海軍の建造した轟天号はビクともしない。皇帝の最期に思いをはせるよりも、この恐怖の海底軍艦をこの先どうするのか?を考えたほうがいいのではないか、という心配が残った。
2024年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こどものころ、映画館でみた。忘れられない作品。あの頃は、こういう特撮映画の全盛期だったなぁ。怪獣映画も、東映動画も元気が良かった。そういう世代も、もはや70代。時の流れは感じるけれども、面白いものは面白い。特撮技術もとてもとてもおもちゃ時見ているけれども、その後の特撮のヒントにはなっていると思うよ。
2021年4月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
懐かしい。幼い心に残ったラストシーン。両親と3人で見に行きました。
ムー帝国の女王がなぜ死を覚悟で海に飛び込んだか理解できずに幼心に不思議で
両親に尋ねたことを思い起こしました。その両親も離婚し他界しました。
この映画は当時、ゴジラと二本立てでした。ゴジラの特撮は凄まじく7歳の自分は怖くて
後ろの映写機の光だけを見ていました(笑)。後でもう一度見に行こうと母親にせがんでいました。
人生は長いようで短い・・・。
ムー帝国の女王がなぜ死を覚悟で海に飛び込んだか理解できずに幼心に不思議で
両親に尋ねたことを思い起こしました。その両親も離婚し他界しました。
この映画は当時、ゴジラと二本立てでした。ゴジラの特撮は凄まじく7歳の自分は怖くて
後ろの映写機の光だけを見ていました(笑)。後でもう一度見に行こうと母親にせがんでいました。
人生は長いようで短い・・・。