サイモン・レイノルズの「ポストパンク・ジェネレーション」
という本に、ピストルズ後のマルコム・マクラレンが執着して
プッシュしまくった旨が詳しく描かれていて、
何十年かぶりにちゃんと聴き直してみました。
いやあ、久しぶりに聴いてみたらレベル高い!!
バンドのメンバーは最初のアダム&ジ・アンツの
メンバーで、マルコム氏にクビにされたアントくんが
リベンジの為、彼からもらった海賊スタイルをちゃっかり
拝借して、バウ・ワウ・ワウより先に、しかもはるかに
ビッグセールスを上げる結果になったんだそうです。
音としてはアント同様のインチキ臭いジャングルビート。
子供向けアフリカンロック・ポップス。
でもすごいと思います。
ニセモノでも徹底してると、本格派より
スリリングなのですねえ!!
何気に日本の後期じゃがたらにすら影響与えてる
気がするし、そのじゃがたらのテイユーさんが
仕掛けたクスクスなんてモロ、だと思うのです。
(スリッツの三枚目なんかも似たテイストかなあ)
日本でのライブも聴き応えありまくり。
ストレンジラブスの「アイ・ウォント・キャンディ」も
出来のいいカバー。
ワンパターンだけど曲はみんな水準作です。
実はマルコム氏、アナべラ嬢たち使った
児童ポルノの舞台がやりたかったんだそうです。
あと、そっち系の雑誌も。
結局あのおっさんが、いちばん過激でアブなくて、
先取りしまくりのナーズ野郎だったんですねえ・・・。