マルタの鷹 特別版 [DVD]
フォーマット | ドルビー, ブラック&ホワイト |
コントリビュータ | ジョン・ヒューストン, ハンフリー・ボガート, グラディス・ジョージ, メアリー・アスター |
言語 | 英語 |
稼働時間 | 1 時間 40 分 |
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商品の説明
Amazonより
ダシール・ハメットの傑作ハードボイルド小説の映画化で、巨匠ジョン・ヒューストンの監督デビュー作である。私立探偵サム・スペード(ハンフリー・ボガート)は、中世の歴史に名高いマルタ島騎士団が製作したといわれる宝石をちりばめた「マルタの鷹」の争奪にまつわる殺人事件に巻き込まれていく。
小説同様のハードボイルド・タッチによる硬質かつスピーディな演出により、「映画史上初の傑作ハードボイルド映画」とまで謳われる名作。登場人物の配置や魅力の醸し出し方も非常に巧みで、ハンフリー・ボガートもこの一作でスターとしてのし上がり、ヒューストン監督とも名コンビを組み続けることになった。監督の父親である名優ウォルター・ヒューストンが、出て来ていきなり殺されてしまう船長役で特別出演しているのもほほえましい裏話。(的田也寸志)
レビュー
監督・脚本: ジョン・ヒューストン 撮影: アーサー・エデソン 出演: ハンフリー・ボガート/メアリー・アスター/グラディス・ジョージ
-- 内容(「CDジャーナル」データベースより)
登録情報
- アスペクト比 : 1.33:1
- 言語 : 英語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4988135543523
- 監督 : ジョン・ヒューストン
- メディア形式 : ドルビー, ブラック&ホワイト
- 時間 : 1 時間 40 分
- 発売日 : 2003/10/3
- 出演 : ハンフリー・ボガート, メアリー・アスター, グラディス・ジョージ
- 字幕: : 日本語, 英語
- 言語 : 英語 (Mono)
- 販売元 : ワーナー・ホーム・ビデオ
- ASIN : B0000C9VCP
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 239,675位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 8,904位外国のミステリー・サスペンス映画
- - 18,249位外国のアクション映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この映画は多分中1ぐらいの時に一度テレビで観て古臭い映像に辟易した思い出があり、その後二十歳ぐらいの時にもカラーライズ版をやはりテレビで観て、この時はラストのボガートのハードボイルドスタイルに少し感心した覚えがある。ただ小規模のセットだけで進行する狭苦しさにうんざりし、作品全体にはさほど感銘は受けなかった。
その後は、こうしたあまり面白くなかった思い出と、「ヒューストンなんて」というシネフィル特有の蔑視的な格付けに多少影響されたためか(ヒューストンにだらしない作品が多いのは事実である)、再見をずっと放置してきた。
ところが今回観直すと、その密度の高さと構成美に正直驚いた。一見チープなセットはむしろそれらを際立たせた格好になっている。
ボガート以外の役者の面々も適材適所で、存在感・演技力共に申し分ない。もちろんハメットの原作が優れていることが一番大きいのだろうが、ヒューストンの脚本や演出のスキのなさというか、無駄な部分がほとんどなく、シンプルな構成の中に豊かな内容が展開されているのは、どこかあの「駅馬車」を思わせる程。
(第一作でこれだけのものが作れた人が、後年なぜダラダラとしたテンポの作品ばかり作っているのかは正直謎。自分は「黄金」などもラスト以外はあまり感心しないのである)
観直すのが大幅に遅れて、この映画を評価してる人達が昔から多いのがやっと理解できた気がする。
その後は、こうしたあまり面白くなかった思い出と、「ヒューストンなんて」というシネフィル特有の蔑視的な格付けに多少影響されたためか(ヒューストンにだらしない作品が多いのは事実である)、再見をずっと放置してきた。
ところが今回観直すと、その密度の高さと構成美に正直驚いた。一見チープなセットはむしろそれらを際立たせた格好になっている。
ボガート以外の役者の面々も適材適所で、存在感・演技力共に申し分ない。もちろんハメットの原作が優れていることが一番大きいのだろうが、ヒューストンの脚本や演出のスキのなさというか、無駄な部分がほとんどなく、シンプルな構成の中に豊かな内容が展開されているのは、どこかあの「駅馬車」を思わせる程。
(第一作でこれだけのものが作れた人が、後年なぜダラダラとしたテンポの作品ばかり作っているのかは正直謎。自分は「黄金」などもラスト以外はあまり感心しないのである)
観直すのが大幅に遅れて、この映画を評価してる人達が昔から多いのがやっと理解できた気がする。
2020年5月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
凸凹窃盗団としゃべくり探偵のお話でした。字幕で観てたのに耳が疲れました。
2022年9月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『マルタの鷹』(The Maltese Falcon)('41)
出演∶ハンフリー·ボガート、メアリー·アスター、ピーター·ローレ、グラディス·ジョージ、バートン·マクレイン、シドニー·グリーンストリート、ワード·ボンド、リー·パトリック、イライシャ·クックJr.、ジェローム·コーワン
監督∶ジョン·ヒューストン
ハードボイルド映画(orフィルム·ノワール)の古典中の古典だ。ハードボイルド小説の始祖ダシール·ハメットの代表作の3度目の映画化らしいが、前2作は映画史に残るほどの作品ではないらしいので、世間で映画『マルタの鷹』といえば、ヒューストン&ボガート·コンビによる本作のことだ。
サンフランシスコに探偵事務所を構えるサム·スペード(ボガート)を女依頼人(アスター)が訪れ、妹と駆け落ちしたサーズビーという男のことで相談を持ち掛ける。スペードの相棒アーチャー(コーワン)は、依頼人の美貌に惹かれて、依頼を引き受ける。だがその夜、アーチャーとサーズビーは、ともに死体で発見される。
アーチャーの妻と関係していたスペードも、警察から容疑を掛けられる。そこへ謎の小男カイロ(ローレ)が新たな依頼に訪れ、“黒い鷹”の置物を探しているという。相棒が殺された事件との関連を嗅ぎ取ったスペードは捜査を開始する。
最初の依頼人は本名をブリジッド·オショーネシーといい、ガットマン(グリーンストリート)という黒幕の手先として、カイロ、サーズビーらとともに、黒く塗られた黄金の美術品“マルタの鷹”という秘宝を手に入れようとしていたらしい。
欲に目がくらんだ彼らは、鷹を独占しようと互いを裏切り、その争奪戦に巻き込まれたせいで、相棒アーチャーが殺されたと知ったスペードは事件を撹乱し、彼らの争いを煽って闘わせようと画策するが……。
古典中の古典の原作小説があるとは言え、この作品がハードボイルド映画の原型になったのであろう。1940年代〜1950年代に大流行したフィルム·ノワールの必要条件を“完備”している。(必要条件=犯罪都市、私立探偵、プロの犯罪者、魔性の女、複雑な背景、欺瞞と裏切りetc.etc.)
ハメットの原作では(黒澤明の『用心棒』の元ネタになった『赤い収穫』もそうだが)、主人公の探偵が単に事件の真相を解き明かす“推理ドラマ”ではなく、探偵自身が殺人+犯罪事件にドップリ浸かって引っ掻き回すのが、常であるらしい。(他の作品は読んでいないので、断定はできませんが……) この映画のあと続々と作られたフィルム·ノワール作品群と同様、ボーッと見ていると誰が何者で、誰と誰が敵か味方か分からなくなるので御注意を!
キャスティングも素晴らしい。主演のハンフリー·ボガートにとっては、この翌年('42年)に作られたあの名作『カサブランカ』に繋がるわけだが、脇役陣も同様だ。謎の小男カイロを演じる短躯の怪優ピーター·ローレと、黒幕ガットマン役の巨漢シドニー·グリーンストリートの二人もともに『カサブランカ』で強烈なインパクトを残すことになる。
ガットマンの手下で主人公につきまとうウィルマー役のイライシャ·クックJr.もこの後、『三つ数えろ』や『ノックは無用』『現金に体を張れ』などのフィルム·ノワールや名作西部劇『シェーン』で、印象的な脇キャラを演じている。
ジョン·フォード映画の常連で、西部劇黄金時代の名脇役俳優として有名なワード·ボンドも、主人公と馴染みの刑事役で出演している。
出演∶ハンフリー·ボガート、メアリー·アスター、ピーター·ローレ、グラディス·ジョージ、バートン·マクレイン、シドニー·グリーンストリート、ワード·ボンド、リー·パトリック、イライシャ·クックJr.、ジェローム·コーワン
監督∶ジョン·ヒューストン
ハードボイルド映画(orフィルム·ノワール)の古典中の古典だ。ハードボイルド小説の始祖ダシール·ハメットの代表作の3度目の映画化らしいが、前2作は映画史に残るほどの作品ではないらしいので、世間で映画『マルタの鷹』といえば、ヒューストン&ボガート·コンビによる本作のことだ。
サンフランシスコに探偵事務所を構えるサム·スペード(ボガート)を女依頼人(アスター)が訪れ、妹と駆け落ちしたサーズビーという男のことで相談を持ち掛ける。スペードの相棒アーチャー(コーワン)は、依頼人の美貌に惹かれて、依頼を引き受ける。だがその夜、アーチャーとサーズビーは、ともに死体で発見される。
アーチャーの妻と関係していたスペードも、警察から容疑を掛けられる。そこへ謎の小男カイロ(ローレ)が新たな依頼に訪れ、“黒い鷹”の置物を探しているという。相棒が殺された事件との関連を嗅ぎ取ったスペードは捜査を開始する。
最初の依頼人は本名をブリジッド·オショーネシーといい、ガットマン(グリーンストリート)という黒幕の手先として、カイロ、サーズビーらとともに、黒く塗られた黄金の美術品“マルタの鷹”という秘宝を手に入れようとしていたらしい。
欲に目がくらんだ彼らは、鷹を独占しようと互いを裏切り、その争奪戦に巻き込まれたせいで、相棒アーチャーが殺されたと知ったスペードは事件を撹乱し、彼らの争いを煽って闘わせようと画策するが……。
古典中の古典の原作小説があるとは言え、この作品がハードボイルド映画の原型になったのであろう。1940年代〜1950年代に大流行したフィルム·ノワールの必要条件を“完備”している。(必要条件=犯罪都市、私立探偵、プロの犯罪者、魔性の女、複雑な背景、欺瞞と裏切りetc.etc.)
ハメットの原作では(黒澤明の『用心棒』の元ネタになった『赤い収穫』もそうだが)、主人公の探偵が単に事件の真相を解き明かす“推理ドラマ”ではなく、探偵自身が殺人+犯罪事件にドップリ浸かって引っ掻き回すのが、常であるらしい。(他の作品は読んでいないので、断定はできませんが……) この映画のあと続々と作られたフィルム·ノワール作品群と同様、ボーッと見ていると誰が何者で、誰と誰が敵か味方か分からなくなるので御注意を!
キャスティングも素晴らしい。主演のハンフリー·ボガートにとっては、この翌年('42年)に作られたあの名作『カサブランカ』に繋がるわけだが、脇役陣も同様だ。謎の小男カイロを演じる短躯の怪優ピーター·ローレと、黒幕ガットマン役の巨漢シドニー·グリーンストリートの二人もともに『カサブランカ』で強烈なインパクトを残すことになる。
ガットマンの手下で主人公につきまとうウィルマー役のイライシャ·クックJr.もこの後、『三つ数えろ』や『ノックは無用』『現金に体を張れ』などのフィルム·ノワールや名作西部劇『シェーン』で、印象的な脇キャラを演じている。
ジョン·フォード映画の常連で、西部劇黄金時代の名脇役俳優として有名なワード·ボンドも、主人公と馴染みの刑事役で出演している。
2022年5月13日に日本でレビュー済み
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Great Film Noire
2023年6月18日に日本でレビュー済み
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昔の映画人はセットとセリフだけで何とかなると思っていたのだろうか?
偶然いまのテレビドラマ制作と似てる くだらなさ よね
この後いろいろハリウッドは工夫して面白い物を考えるようになった。
そして今 CGとブルーバックでなんでも出来ると誤解して つまらなくなってきた
偶然いまのテレビドラマ制作と似てる くだらなさ よね
この後いろいろハリウッドは工夫して面白い物を考えるようになった。
そして今 CGとブルーバックでなんでも出来ると誤解して つまらなくなってきた
2023年8月9日に日本でレビュー済み
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マルタの鷹と言う財宝をSearchするストーリーと考えると、どことなく〈ダヴィンチ・コード〉シリーズを連想しなくもないと感じます。探偵サム・スペイド=ハンフリー・ボガートは巻き込まれた状況を解きほぐす、結果財宝を見出したとしてもそれに価値を感じないように見えます。彼は終盤に判る様に、相棒を殺した犯人を追い詰めることが重要に感じていたのだと、それはつまり依頼人への疑念を正す事となります。
〈ダヴィンチ・コード〉は主人公が紋章や暗号の解読の専門家で有り、それによって歴史の中の見失われた事実の繋がりを見出す(実際は解釈する)のですが、探偵はそれが個人の行動や発言、表情から、社会的に表面化しない事実の繋がりを見出す専門家とも言えるように思うのです。結果的に犯罪者を直接罰する事はしない点で両者は共通している様に感じます。探偵は恐らく、相棒を殺した事よりも、依頼人が最初に誤った情報を持ち込んだ事に対して罰を与えようと考えていたのではないかと感じました。そしてその依頼人は性的な魅力が有るため、そこにダメージを与える事が、最終的に靡かない事が重要と考えたのだと思います。
ハードボイルドと言う言葉は男性的なナルシシズムを伴ったイメージが有るのですが、文学的な意味合いはもっと主観性を排除した中で現れる、発言や行動から表現される男性性みたいな感じの様です。私の解釈では、これは男性の単独性、そこへの志向性と言うものだと思うのです。社会の階層の中で独立性や単独性に価値を見出し組織から距離を置く、単身者。警察ではなく探偵。家庭人でなく独身。ヤクザではなくはみ出し者みたいに。独立性や単独性を守るためのルールを設定し、そこを侵犯する者を傷付け返すみたいに。その点この映画のハンフリー・ボガートはもう少しドライに感じます。
この映画のボガートは笑い声、大きくシニカルに笑う声が印象に残るからです。犯人たちの失敗を笑う、それを見せつける意識が有り、犯罪者の意識に共感が有るとも取れるのです。おそらくこれは原作のキャラクターの影響だと考えられます。女性に平手を食らわせたり、急にキスしたり、警察も犯罪者も等しく扱い、嘲笑する感じ、これが製作時では新しいキャラクターだったのでは。だからボガートを初めて主役に据えたのだと感じるのです。善とも悪とも距離を置く、両者に通じ、自分の尺度で整理する。このキャラにフォーカスされている為に、女性側のスペイドへの関わり方が節約されている印象で、女性の観客から共感を得るのは難しいかもしれません。
〈ダヴィンチ・コード〉は主人公が紋章や暗号の解読の専門家で有り、それによって歴史の中の見失われた事実の繋がりを見出す(実際は解釈する)のですが、探偵はそれが個人の行動や発言、表情から、社会的に表面化しない事実の繋がりを見出す専門家とも言えるように思うのです。結果的に犯罪者を直接罰する事はしない点で両者は共通している様に感じます。探偵は恐らく、相棒を殺した事よりも、依頼人が最初に誤った情報を持ち込んだ事に対して罰を与えようと考えていたのではないかと感じました。そしてその依頼人は性的な魅力が有るため、そこにダメージを与える事が、最終的に靡かない事が重要と考えたのだと思います。
ハードボイルドと言う言葉は男性的なナルシシズムを伴ったイメージが有るのですが、文学的な意味合いはもっと主観性を排除した中で現れる、発言や行動から表現される男性性みたいな感じの様です。私の解釈では、これは男性の単独性、そこへの志向性と言うものだと思うのです。社会の階層の中で独立性や単独性に価値を見出し組織から距離を置く、単身者。警察ではなく探偵。家庭人でなく独身。ヤクザではなくはみ出し者みたいに。独立性や単独性を守るためのルールを設定し、そこを侵犯する者を傷付け返すみたいに。その点この映画のハンフリー・ボガートはもう少しドライに感じます。
この映画のボガートは笑い声、大きくシニカルに笑う声が印象に残るからです。犯人たちの失敗を笑う、それを見せつける意識が有り、犯罪者の意識に共感が有るとも取れるのです。おそらくこれは原作のキャラクターの影響だと考えられます。女性に平手を食らわせたり、急にキスしたり、警察も犯罪者も等しく扱い、嘲笑する感じ、これが製作時では新しいキャラクターだったのでは。だからボガートを初めて主役に据えたのだと感じるのです。善とも悪とも距離を置く、両者に通じ、自分の尺度で整理する。このキャラにフォーカスされている為に、女性側のスペイドへの関わり方が節約されている印象で、女性の観客から共感を得るのは難しいかもしれません。
2021年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハンフリー・ボガートの良さって年とって分かるもんなのかな。
若い頃はどこがカッコ良いんだろうこのおっさんって思っていたけど、
ジジイの年齢に達して観ると不思議と何とも言えないカッコ良さと憧れとを感じる。
無二の存在感、同じ時代に生きたかったとさえ思えてしまうほど魅力のある役者さんだ。
若い頃はどこがカッコ良いんだろうこのおっさんって思っていたけど、
ジジイの年齢に達して観ると不思議と何とも言えないカッコ良さと憧れとを感じる。
無二の存在感、同じ時代に生きたかったとさえ思えてしまうほど魅力のある役者さんだ。